65
2021.08.17
4種類の薬味で食べるスパイスカレーに夢中「カレーと甘いものと雑貨 OXYMORON 二子玉川」
2008年に鎌倉で開店して以来、ほかにはないカレーを味わえるお店として有名な「OXYMORON (オクシモロン)」の二子玉川店が2020年3月に移転。以前より広くなったことで入店するまでの待ち時間が短くなり、気軽に人気のカレーを楽しめるようになりました。お茶だけでも気兼ねなく利用でき、甘いお菓子の素朴なたたずまいや味わいに心がほっと安らぎます。
ゆったりとくつろげる広々とした店内
二子玉川店では予約を受け付けていなく、店頭で整理券を発券。呼び出しメールの設定も可能
「オクシモロン」は、東急田園都市線二子玉川駅前に建つ「玉川髙島屋S・C南館」の7階から4階に移転。広々とした店内にはテーブル席がゆったりと配され、シンプルで洗練された空間ながら、ヴィンテージの木製インテリアに温かみが感じられます。
壁がピンク色に塗られた一画。店内にはテーブル席が数多く配置され、くつろげる
ガラス張りの窓からはやわらかな外光が差し込み、窓ぎわの一画は壁がピンクに塗られています。この色は店主の村上愛子さんの頭の片隅に、インドの“ピンクタウン”と呼ばれているピンク色の建物だらけの古都ジャイプールがあったことによるものだそう。 村上さんはカレー作りを楽しむなかで、どの年齢層の人にもカレーが苦手な人にもみんなに喜んでもらいたいという思いから、お店を始めました。ていねいに手作りすることにこだわり、野菜が多めで日本のお米に合う、ほかにはないカレーを常に考えています。
だれもがまた食べたくなるドライなカレー
「エスニックそぼろカリー」1320円。辛さを選べ、苦手な薬味は別のものに変えられる
二子玉川店で食べられるカレーは、定番2種類と月替わり1種類。一番人気の定番「エスニックそぼろカリー」は、ごはんの上に香ばしくスパイシーに炒めた豚そぼろをのせた一皿。まわりには、ねぎ、三つ葉、大葉、パクチーの薬味が盛られています。 薬味はすべて混ぜて食べてもいいのですが、一つひとつそぼろと食べ合わせてみるとそれぞれの風味を強く感じられ、そぼろとの相性のよさがわかります。そぼろの辛みが後を引くとともにトッピングのナッツもアクセントになり、次々と食べ進めていきたくなります。
村上さんはオクシモロンのカレーのレシピ本を出版。人気のカレーを家で作られると好評
もう1種類の定番は、たっぷりのねぎと温泉たまごをのせた「和風キーマカリー」。和の食材や根菜が使われ、マイルドな味です。月替わりは旬野菜が盛りだくさんの季節感あふれるカレーで、スパイスの組み合わせも工夫が重ねられ、毎回味わいががらりと変わります。
素朴なたたずまいと味わいにほっこり
ピスタチオの緑が鮮やかな「レモンケーキ」550円と大人の味の「ジンジャーエール」825円
オクシモロンでは、昔ながらのカスタードプリンやチーズケーキなど、心がほっとする甘いお菓子も評判。レモンの風味が爽やかなもっちり生地とレモン果汁を加えたアイシングのしゃりしゃり感がたまらない「レモンケーキ」にも懐かしさが感じられます。 カレーに合う苦みとコクのある深煎りコーヒーや自家製レモンスカッシュなど、飲みもののメニューも豊富。じっくりと煮出した生姜と唐辛子のパンチのある辛みに目が覚める「ジンジャーエール」も、ていねいに手作りされていることがわかる深い味わいです。
お店で使用されているカレーのプレートやボウルは大人気。雑貨スペースにも素敵なものが揃う
店内の雑貨スペースでは、お店で提供しているコーヒーやジンジャーエールのシロップ、スタッフさんが着用しているエプロンなどが販売されています。人気作家イイホシユミコさんがオクシモロンのためにデザインしたうつわはすぐに売り切れてしまうのだそう。 焼菓子、カスタードプリンやレモンケーキの持ち帰りも用意され、いろいろな楽しみ方ができます。開店と同時に席は埋まりますが、平日の夕方は案内がスムーズのようですよ。

OXYMORON 二子玉川
オクシモロンふたこたまがわ
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
森田奈央 撮影:雪岡直樹
の人気記事













































