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2021.11.29
豊かな自然が育んだ奥三河のクラフトを集めて♪旅を深めるスーベニアショップ「maru-kai」
700年以上続く神事「花祭」など、閉ざされた山里だからこそ守られてきた伝統や文化が息づく奥三河・東栄町。今回紹介するのは、そんな自然豊かな場所だからこそ生まれた、魅力的なクラフト作品を見つけだし、町の魅力として発信しているお店です。地域の暮らしや作り手の人柄までも伝わってくる品々を旅の記念にしてみませんか。
駅前にあった、古い商店に手を加えて
JR飯田線「東栄駅」を降りるとすぐの場所にある「maru-kai」は、名古屋からこの地に移住してきた長谷川さんがはじめたセレクトショップ。地元の人と繋がりが持てることをしたいと、使われていなかった駅前の商店を借り受け、奥三河に伝わる手仕事やハンドメイド作品を紹介するお店を開きました。
おばあちゃんの手作り品から陶芸家の作品まで
長谷川さんのお店に並んでいるのは奥三河にゆかりのある、ハンドメイド作品や自然の恵みを活かした品々。地元のお母さんたちによる手作り品もあり、「まゆ花」と呼ばれる、蚕の繭を使ったかわいいフラワークラフトは、東栄町が養蚕が盛んな土地だったことを今に伝えてくれます。お店ではリースにあしらった商品として販売し、インテリアとして取り入れやすくしました。
長谷川さんおすすめの品々をご紹介
「かなのいと」の鍋つかみ(2000円)とブローチ(600円~)
長谷川さんがセレクトするのは、お土産物ではなく、ここに暮らしているからこそ出会うことができた地元でものづくりに励む人々の作品。その中から気になるものをいくつかご紹介していきましょう。 まずは、毛糸作家「かなのいと」さんの編み物。糸から紡いで、染色もしているという毛糸はどれもぬくもり溢れる自然で優しい風合いです。ノールビルドニングという北欧に伝わる伝統的な技法で編んだ作品も作っていて、お店でワークショップを開催することもあるそう。手袋や帽子のほかアクセサリーなど、さまざまな作品を作っています。
山本幸嗣さんが作る陶器の数々
「寅童子」(小1200円 大2400円)
奥三河には徳川家康にゆかりのある古刹、鳳来寺があります。この寺の縁起物として親しまれていのが虎をモチーフにした郷土玩具「虎童子」。地元の人がひとつひとつ描いたかわいい起き上がり小法師です。
伊藤清子さんの作品「お福さん ストラップ」(1個600円)
「Toei good witch project」のハーブティーとクッキー
東栄町は若い世代の移住者が多くなってきていて、お店や農業など新たな事業を始める人も。長谷川さんはそういった人々にも注目しています。完全無農薬の自然栽培でハーブを育てる、角さんもその一人。ハーブティーや焼き菓子としても販売していて、リフレッシュやリラックスしたいときにぴったりの品です。
地元の植物を材料に草木染めの体験
どんぐりなど町で見つけた植物で染物をする長谷川さん
さらに長谷川さんは、東栄町に移住し地元のお母さん達から草木染めを習ったことをきっかけに、その魅力にハマり、お店で草木染めのワークショップも開催しています。東栄町で採取した植物を使って染色した生地はナチュラルで優しい色合い。トートバッグや手ぬぐいなど好きな生地を自由に染めることができますよ。
草木染め体験は1人2000円~※体験の受付日はSNSで確認を
住んでいるからこそ知るローカルな魅力を発信
店内には東栄町で受け継がれている神事「花祭」の飾りや切り絵が飾られていますが、この飾りもひとつひとつ手作りされたもので、手仕事のぬくもりや祭りの歴史を伝えてくれます。 移住者ならではの視点で集めた手仕事の品々でいっぱいの「maru-kai」。店主の長谷川さんから話を聞きながら、ぜひ奥三河の町と人の魅力に触れてみてくださいね。
maru-kai
マルカイ
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田口真由美
Writer
田口真由美

好物は古いものと発酵したもの。名古屋を拠点に町や人、美味しいものを訪ねる日々を過ごしています。
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