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2022.04.15
本場のビストロが楽しめる東銀座のカウンターフレンチ「レ・フ・アオキ」
パリの街角にあるビストロそのままの料理と雰囲気を味わえるのが、東銀座の「レ・フ・アオキ(Les Frères AOKI)」。パリのシャンゼリゼ近くで13年間、地元の人に親しまれていたレストランを営んでいた青木誠さんが帰国し、2021年9月にオープンしたお店です。カウンター席だけのアットホームな店内で、くつろぎのひと時を過ごしませんか。
フランス語で「きょうだい」を意味するレストラン
入り口のドアはイギリスの民家で使われていたもの
地下鉄・東銀座駅から徒歩1~2分。歌舞伎座裏に、木製のドアに施されたステンドグラスがとても可愛らしいレストランを見つけました。「レ・フ(Les Frères)」とは、フランス語で「きょうだい」という意味。ここはオーナーシェフの青木誠さんと、お姉さんでマダムの三代子さんが二人で営む、カウンター10席だけの小さなお店です。
オープンキッチンとカウンター席の店内
オーナーシェフの誠さんは「帝国ホテル」、「ロオジエ」、パリの「ルカ・キャルトン」などの名店で修業を重ねたのち、パリ8区にあるシャンゼリゼ近くの裏通りにお姉さんとともに自身のお店をオープン。地元の人々が訪れる、人気のレストランを営んできました。
23年ぶりに帰国し新しいお店をオープンしたシェフの青木誠さん
実家は、銀座でもその名を知られたお鮨屋さん。家族と過ごす時間をもちたいとの思いもあり、帰国して新たなお店をスタートさせたのだそうです。パリから東京へステージを移したとはいえ、料理のコンセプトはそのまま。長年、舌の肥えたパリジャンやパリジェンヌをうならせた味を銀座で楽しむことができるなんて贅沢ですね。
コース料理で旬素材のフレンチを堪能
ランチコースの季節のおすすめは「グリーンアスパラの冷製スープ」
メニューはランチ、ディナーともコースで提供。3週間から1カ月ごとに内容が変わるので、いつ訪れても季節感のあるお料理をいただけます。ランチは、メインにお魚かお肉を選べる全4皿4000円と、メインが2品付く全5皿5500円の2コース。 4月から登場しているのが「グリーンアスパラの冷製スープ」。初夏にぴったりのアスパラの冷たいスープに、スパイスが香るチョリソーとオレンジがアクセントになっています。
前菜は「白魚のフリット イカ墨ソース ブリニ添え」
お皿の上で魚が跳ねるような躍動感が楽しい料理は、「白魚のフリット イカ墨ソース ブリニ添え」。「ブリニ」とはそば粉で作るパンケーキのこと。トマトの酸味を利かせたイカ墨ソースは、コクがあるのに爽やか。カリッと揚がった白魚のフリットには、スパークリングかよく冷えた白ワインが合いそうです。
目の前で調理風景を眺められる楽しさ♪
シェフのパフォーマンスを楽しめるカウンタースタイル
すべての席からキッチン内の調理風景や盛り付けの様子を眺められるのも、オープンキッチンならではの楽しさ。調理器具が触れ合い、お肉が“ジュッ”と焼ける音とともに匂いも漂ってきて、ライブ感たっぷりです。 この日の肉料理は、「小鴨のロースト」。フランス産の小鴨はしっとりと柔らかく、バルサミコ酢を利かせたソースが、お肉の旨みと甘味を引き出してくれます。ホワイトアスパラのように見えるのは、リュバーブ(ルバーブ)のコンフィ。ジャムやケーキでおなじみの食材ですが、シャキッとした酸味は肉料理との相性もぴったり。
鴨肉からあふれる肉汁にうっとりする「小鴨のコンフィ」
デザートの「ブラッドオレンジのコンポート ゼリー寄せ」は、フルフルとした食感と爽やかな酸味が特徴。ほかにはラム酒をたっぷり利かせたケーキがあり、お酒好きの人におすすめです。
「ブラッドオレンジのコンポート ゼリー寄せ」
ごほうびランチ、特別な日のディナーに訪れたいお店
パリのビストロそのままの気分を味わって
ディナーは9900円(火曜~金曜限定)の「ウイークデースペシャルメニュー」と、「プチ デギスタッション」(16500円)、「シェフおまかせのフルコース」(22000円)の3種類。「ウイークデースペシャルメニュー」は軽めの内容なので、初めての人にもおすすめです。 シェフの青木さんが気に入って選んだという木製のドアを開ければ、そこにはたちまちパリのビストロが広がります。大好きなフランスにしばらく行けていないという人も、ここに来ればパリそのままの味とともに、プチトリップ気分を楽しめますよ♪
Les Frères AOKI
レ・フ・アオキ
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永田さち子 撮影:永岡邦彦
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