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2022.07.23
N.Y.を意識したヴィンテージ空間♪金沢・武家屋敷跡に馴染むようにある「MORON CAFE」
金沢の繁華街・香林坊からすぐ。加賀藩時代の上流・中流階級藩士の侍屋敷が軒を連ねたという長町武家屋敷跡の町並みにある、白いビルの1階に「MORON CAFE(モランカフェ)」はあります。 ファッション好きが注目する「FILL THE BILL MERCANTILE KANAZAWA」のオーナ宮川慎伍さんの一つの夢。「ニューヨークにあるようなカフェ」を実現化したいという思いが、良い空間との出会いでカタチとなりました。
診療所跡をリノベーションした空間
(左上)メニューをオーダーするカウンター(左下・右下)アンティークのフックなど雑貨を販売(右上)観葉植物は器もセットで2000円~
1960年代に建てられた旧診療所を活かした店内は、コンクリート打ちっぱなし風だったり、ペイズリー柄のような天井だったり、白タイル×古材の床だったり。じっくり見ると建築としても面白い空間です。 何より、飴色をしたレトロなカウンターや家具に、小粋で瀟洒な雰囲気を感じますが、その理想は「N.Y.のキングストンにありそうなカフェ」。オーナーにとってカッコイイと感じて思い描いていた“ちょっとさびれた空間”に近づけています。 またカフェ内では、観葉植物や海外の雑貨も販売しているので、オーダーしたメニューの待ち時間に買い物をする方も多いそうです。
オーガニック食材などを使うフードや焼菓子を提供
8種以上のスパイスを使い仕込む、素揚げした季節の彩り野菜のせ「チキンカレー」1320円
サラダやスープといった朝食にぴったりなメニューから、ボリュームあるサンドイッチやカレーといった満腹になる食事メニューまで、すべて朝9時の開店時からオーダーが可能です。体に気遣うN.Y.の人々のように、地元食材やオーガニック食材を意識して、どれも丁寧に時間をかけてスタンバイしています。
「自家製レモネード」583円「キャロットケーキ」550円
充実のスイーツは、季節の果物を使うタルトから、グルテンフリーのオートミールクッキーまで、さまざまな焼き菓子を用意しています。オーガニック小麦に、砂糖もオーガニックなものを使用するのも注目です。 また、有機ジンジャーティーや、オーガニックレモンを使いシロップからつくる自家製レモネードといったドリンク類も。メニュー表に書かれた、自家製スパイスカフェモカ、スパイスをブレンドしたプラナチャイティーといった、スパイス系が多いのも気になります。 基本となるコーヒーは、酸味を抑えた飲みやすいオリジナルブレンドですよ。
2階はアパレルブランド「FILL THE BILL MERCANTILE KANAZAWA」の店舗
ワンショルダーのオーバーオールなど人気の洋服も
もともと他店で「FILL THE BILL(フィルザビル)」を取り扱っていたオーナーの宮川慎伍さん。2012年の立ち上げ以来人気を集める東京・南青山にあるブランド・FILL THE BILLのデザイナーの金田淳一さんとは旧知の仲。カフェ出店は、宮川さんと金田さんで「良い場所があれば店を一緒に」と話していたことがきっかけです。 だからこそ2階には「FILL THE BILL MERCANTILE KANAZAWA」をオープン。「Atmosphere clothing supplies=服が提供する雰囲気、空気感」がコンセプトで、ニュアンスあるファッションアイテムをそろえています。
カフェ×ファッションの刺激を受ける空間へ
提灯が目印のエントランス
おいしいものを食べて飲んで過ごせる、体への気遣いがあるカフェと、アンティークな雑貨。そして、素敵なファッションが楽しめる空間。長町武家屋敷跡という日本・金沢らしいエリアにある複合施設みたいなビルは、さまざまなポップアップイベントなどもあるのでインスタグラムなどSNSをチェックして訪れるのもおすすめです。
MORON CAFE
モランカフェ
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土井淑子 撮影:藤原 慶
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