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2016.05.01
パティシエの渾身の一皿をリーズナブルに♪本格アシェットデセールを楽しめる「トワズィエム」
※こちらのお店は2018年2月に閉店しております。 学問の神様を祀る北野天満宮の近くにある“アシェットデセール”のお店「Pâtisserie café 3ème(パティスリー カフェ トワズィエム)」。お皿の上で華やかにかざり盛りされたケーキをリーズナブルにいただけると評判のカフェです。 日頃がんばっている自分に、素敵なごほうびをあげませんか?
自分の静かな時間を持てる、外国のお家風カフェ
千本今出川でバスを降りて、西へ。今出川通の南側にある、さわやかなブルーの外壁とガラス窓に描かれたパリの街並みが目を引く建物が「パティスリーカフェ トワズィエム」です。 「トワズィエム」とは、フランス語で「第三の場所」という意味合いの言葉。家や学校、職場とはまた違う、もう一つの居場所にしてほしいという思いでオーナーのお二人が付けられました。
店内の椅子はすべてアンティーク。センスよく飾られた雑貨も見て楽しめる
お店は、シンプルでクールなパリのお家をイメージしたそう。 ブルーを基調としたガラス小瓶や小さな植物が配されたユニセックスな空間で、静かな時間をゆっくり過ごすことができます。
パリから持ち帰った一皿を目と舌で楽しんで
「桜のブランマンジェ」(600円)
注文が入ってから焼き色をつけたり、ソースやパウダーをかけて飾り盛りをする“アシェットデセール”。専門店も増えていますが、もともとフレンチのコースの最後に供されるのが一般的だった華やかな皿盛りのデセールを、こちらではカフェのスイーツ感覚で一皿から注文することができ、価格も500円~と手頃です。 注文後、少し時間がかかりますが、メインとなるデセール、それに合わせるソルベや果実のクランチなど、味のバランスを計算しつくした一皿は、待つ甲斐があります。 素材も“本場のもの”にこだわり、フランス産の薄力粉やリキュールを使う徹底ぶり。手に入らないものは現地のパティシエ仲間に相談し、他に合うものを教えてもらうこともあるそうです。 デセールは2~3か月に1回変わる季節の新作のほか、アツアツをいただく何種類もの果実を使った「フルーツグラタン」(500円)、強めに効いた爽やかな酸味がクセになる「レモンタルト」(500円)など、豊富なラインナップですが、オープンから通い詰め、3か月ですでに全てのメニューをコンプリートしてしまった人もいるそうですよ。 春なら、ブランマンジェの上に桜のリキュールを使ったジュレと、さっぱりとしたフロマージュブランのソルベに鮮やかピンクのメレンゲを添える「桜のブランマンジェ」など、季節ごとのメニューにも注目です。
焼菓子の販売もあり、ちょっとしたプレゼントにも
「カヌレ」(1個280円)
入り口を入ってすぐの棚には、おしゃれな雑貨店のように焼菓子が並んでいます。中でもカヌレは、フランスから輸入した目の粗い小麦粉を使い、濃厚な甘さに仕上げたパティシエ自慢の品。フランス修業時代のレシピをほぼ再現し、ラム酒が強く香る大人の味です。
2階席の大きな窓からは上七軒方面の景色が広がる
パティシエが注文ごとに美しく盛り付ける贅沢なデセールを、リーズナブルに提供しているのも“もっと気軽に食べに通ってほしい”というお二人の願いから。 毎回違うメニューを楽しむのもよし、お気に入りを見つけてリピートするのもよし。フレンチのフルコースの最後にいただくような本格デセールを、気楽なカフェ空間で堪能してみてくださいね。
Pâtisserie café 3ème
パティスリーカフェトワズィエム
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鈴木 茉耶 写真:マツダナオキ
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