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2022.09.06
【プレゼントも♪】森の恵みを求めて♪岐阜ののどかな場所へ
岐阜県には、気候や風土に合わせて生まれた暮らしの知恵や、伝統を守り続ける集落が多く残っています。また、岐阜県は豊かな森に恵まれているため、山々が美しく色づく秋は、ドライブにもおすすめです。今回は、白川郷や郡上八幡、美濃から、日本の原風景が残るのどかな場所をご案内。景色やおいしい森の恵み、伝統を生かしたクラフトを楽しむ旅へでかけましょう。 記事の最後には素敵な賞品がもらえるアンケート&プレゼントも♪ぜひ応募してみてくださいね。
日本の原風景を求めて世界遺産「白川郷」へ

白川郷荻町集落を見渡せる、城山天守閣展望台からの眺望は壮大。合掌造り家屋は雪や風を避けるために同じ方向を向いて建っている
岐阜県北西部にある白川村・白川郷は、飛騨地域の中でも豪雪地帯として知られ、江戸時代築造の合掌造り家屋が並んでいます。 積雪に耐えられるよう手のひらを合わせたような急勾配の屋根を作り、厳しい環境の中、家同士が暮らしを支え合う「結(ゆい)」の精神を育んできました。美しい景観と暮らしの営みが評価され、1976(昭和51)年に重要伝統的建造物群保存地区に選ばれ、1995(平成7)年には白川郷・五箇山の合掌造り集落がユネスコの世界文化遺産に登録されています。

合掌造り家屋が並ぶ集落を歩いて、手仕事が生きるクラフトや、昔なつかしい景色を探してみて
北部の荻町に約100棟の合掌造りが集まり、今も人が暮らす合掌造り家屋を見学したり、カフェやみやげ店を散策することができます。荻町から車で約15分、御母衣(みぼろ)地区の旧遠山家住宅では地元素材を使ったランチが味わえますよ。 9月の終わりから10月にかけて、白川村の各神社で1000年以上の歴史を持つ「どぶろく祭り」が行われ、神社酒造で仕込むどぶろくが奉納されます。紅葉を楽しみがてら、お出かけしてみてはいかがでしょうか。
【白川郷】白川郷の歴史を体現する築300年の合掌造り家屋「和田家」

離れの土蔵や便所まで国指定重要文化財。30年に一度屋根を葺き替える
白川村の荻町地区で江戸時代から名主を務め、間口14間、奥行き7間と白川郷最大規模を誇る和田家。家屋は江戸時代中期に建てられ、現在も当主一家がここで暮らしています。式台付きの格式高い玄関、庭を望む客間や仏間、養蚕が行われた2階の屋根裏など、一部を見学用に開放しています。迫力のある小屋組の内部や、かつて婚礼で使われていた輪島塗などをじっくり見学してみましょう。

美しい庭園や2階の小屋組のほか、和田家で使われていた食器類などを見学できる
和田家
ワダケ
【白川郷】国指定重要文化財の座敷で山の幸をゆっくり味わう「遠山家ごはんプロジェクト」

白川郷観光協会のHPから村内の旅館が考案した弁当を選び、予約する仕組み。村の祝いの席で使われた高膳でもてなしてくれる。写真は御母衣旅館の竹皮飛騨牛弁当1600円
御母衣(みぼろ)地区の名主・遠山家の住宅は1967(昭和42)年まで使用され、現在は民俗館として公開。家屋は1827(文政10)年築造で、明治30年代後半のピーク時には40名が住んでいたといわれています。養蚕や煙硝生産で生計を立てた広い家の座敷では、予約制で地域の味を詰め込んだ弁当が味わえる「遠山家ごはんプロジェクト」を実施。弁当には飛騨牛や、ぜんまいなどの山菜、根菜をはじめ山の幸がたっぷり入っています。

遠山家の人々が暮らしていた当時のままの道具類が展示されている
旧遠山家住宅
キュウトオヤマケジュウタク
入館料 300円(食事利用者は食事代に含まれる)
https://shirakawa-go.gr.jp/tours/11/
【白川郷】紅葉と雲海が楽しめるドライブへ「白山白川郷ホワイトロードの紅葉」

2022(令和4)年10月上旬に白川郷展望台が完成予定。隣に樹齢300年以上のブナの原生林が広がり、散策も楽しい
岐阜県白川村と石川県白山市を結び、標高1450mの最高地点を通る有料区間を含めた約33kmの道路。9月末以降に山頂から紅葉し始め、ブナやカエデの間に針葉樹が混ざる美しい景観が楽しめます。雲海が出現しやすい9月23日以降は開門が一時間早まり、紅葉と雲海の幻想的な景色が見られることも。

白川郷を包む雲海は9月以降の早朝に出現しやすい。道沿いの駐車場にとめて眺められる
白山白川郷ホワイトロード(白川郷展望台)
ハクサンシラカワゴウホワイトロード(シラカワゴウテンボウダイ)
05769-6-1664
(白山林道岐阜管理事務所、※11月10日まで)、0577-33-1111(岐阜県森林公社高山出張所※11月11日~)
普通車1700円、軽自動車1400円他
https://hs-whiteroad.jp
【郡上八幡】名水で丁寧に仕込んだクラフトビールで乾杯「郡上八幡麦酒こぼこぼ」
白川郷から南へ約1時間、清流長良川の支流、吉田川沿いに広がる郡上八幡エリアには、江戸時代初期に整備された町並みが残っています。二度の大火に見舞われた経験から、町中に防火用水路が張りめぐらされた水の町として有名。美しい湧き水は家庭でも使われ、人々の暮らしを支えてきました。 この町並みに古民家を改修した飲食店が並び、どの建物も間口が狭く奥に長い「うなぎの寝床」のような間取りを持つのが特徴です。

「玄麟(げんりん)」という町家の奥に「こぼこぼ」がある
ミネラル豊富な郡上の湧き水を使って、少量ずつクラフトビールを製造するナノブルワリー「こぼこぼ」も、細長い町家の奥に店舗があります。地下で長期低温熟成した麦酒の「こぼこぼエール」は、ライトなものから苦味とコクが豊かなものまで種類が豊富。非加熱無濾過の酵母が生きたビールは、優しい口当たりで飲みやすく、店頭では熟成樽から6種類を提供してくれます。町家の中庭に用意されたテラス席で、のんびりと味わってみてください。

町家の中庭に面したテラス席でビールが味わえる。左からペールエール、ブラウンエール(各約300㎖ 500円)
郡上八幡麦酒 こぼこぼ
グジョウハチマンビール コボコボ
【郡上八幡】城下町の風情ある町家を一棟貸しアートホテルに「Art & Hotel 木ノ離」

玄関を入ってすぐ、地元作家によるクラフトを販売するショップスペースがある
伝統建築の再生を手がける建築士が、かつての花街に残る築約100年の町家を、1組で貸し切って泊まれるホテルへリノベーション。「アートと泊まる」をコンセプトに、ホテル内に展示される現代アートに囲まれて宿泊できます。1階に誰でも立ち寄れるアートスペースや地元作家の作品が並ぶショップがあり、見学や買い物だけでも楽しめますよ。 2023年1月9日まで荒川朋子展を開催しています。郡上の風景や空気感を油絵で表現した、幻想的な作品が並んでいます。

2階には趣向の異なる3つの寝室が用意されている。アメニティも郡上に縁のあるものばかり
Art & Hotel 木ノ離
アートアンドホテルキノリ
【郡上八幡】地元食材の魅力を伝える居心地のいい町家カフェ「糸CAFÉ」

パン、ソーセージ、ソースすべて地元産を使用したホットドッグ650円。こぼこぼエール750円と一緒に
郡上八幡の中心部、賑やかな商店街の一角に建つ築90年の商家を改装したカフェ。中庭に面した奥の住居スペースから店舗部分まで、建物がまるごとカフェとして活用され、当時の家具を生かした座敷席や居心地のいいソファ席でゆっくりとくつろげます。地元産の野菜や果物を使ったランチ、スイーツが味わえるほか、「こぼこぼエール」や郡上産クラフトジンなどを飲むことができます。不定期でワークショップやライブも開催。
もとは運送屋の住居兼店舗だった町家を改装。奥に座敷席がある
糸CAFÉ
イトカフェ
【郡上八幡〜飛騨高山】北上するごとに色が深まる紅葉のグラデーション「飛騨美濃せせらぎ街道」

街道沿いのカラマツやナラ、ブナ、モミジなどの広葉樹が色づく
郡上市から高山市まで続く全長64kmのドライブコースは、郡上八幡を起点に川沿いを北上。10月中旬に標高の高い西ウレ峠周辺から紅葉が始まり、特に手付かずの自然が残る「めいほうスキー場」付近の美しい景色はおすすめ。特産品が集まる道の駅も点在しているので、寄り道しながらドライブが楽しめますよ。

標高差があるため、気温や場所次第で見頃が異なる
飛騨美濃せせらぎ街道
ヒダミノセセラギカイドウ
【郡上市高鷲町】高原を鮮やかに染め上げるペチュニアや秋コキアを眺めて「ひるがのピクニックガーデン」

山頂に咲くピンク色のペチュニア「桃色吐息」
郡上八幡から北へ約30分、標高1000mのひるがの高原に、10月中旬までの期間限定で色鮮やかな花畑が出現。4万株のペチュニアが咲き、6000株のコキアが広がる山頂まで、高原リフトに乗って空中散歩が楽しめます。山頂にある「Momoiroテラス&カフェ」は、ペチュニアの丘から白山連峰までを一望できる開放的な場所。ゆっくり寛ぎながら、地元素材を使ったスイーツやドリンクを味わってみましょう。

9月下旬からグリーンのコキアが紅く染まる
ひるがのピクニックガーデン
ヒルガノピクニックガーデン
【美濃】横揺りが生み出す美濃和紙の質と魅力「美濃和紙の里会館」
1300年もの歴史を誇る日本三大和紙のひとつ、美濃和紙。特に本美濃紙の技術はユネスコ無形文化遺産に登録される貴重なものです。

美濃和紙の歴史や製造工程、和紙の活用法などを紹介
ここは、その美濃和紙の魅力に触れる参加体験型の施設。気軽に紙すき体験ができるほか、紙をテーマにしたユニークな企画展も開催されます。

落水で模様をつけたり、カエデの葉をすきこんだりして自分だけの和紙が作れる紙すき体験。自分で簡単にセットできる照明キットは別売2000円
紙すき体験では「落水紙」という技法に挑戦。伝統的な「流しずき」ですいた美濃判に、上から水を落とすことで模様をつけるものです。すき舟に入った原料を簀桁(すけた)で汲みあげて縦にユラユラ。続いて横にユラユラ。この「横揺り」の作業こそ、美濃和紙ならでは。繊維が複雑かつ均等に絡まることで、薄くても強度のある和紙に仕上がります。 完成した和紙は別売りのキットで和紙照明にアレンジ。秋の夜長を演出するお気に入りのインテリアになりそうです。
美濃和紙の里会館
ミノワシノサトカイカン
http://www.city.mino.gifu.jp/minogami/
入館料大人500円、紙すき体験美濃判コース・落水紙コース・はがきコース各500円
【美濃】うだつの上がる町並みと往時の生活を知る「旧今井家住宅・美濃史料館」

シンプルなうだつと見越しの松が、今井家の歴史と裕福さの象徴
「うだつ」とは屋根の両端に造られた防火壁のこと。年代が進むにつれ装飾も豪華になっていき、当時の豪商はその豪華さで富を競っていたとか。 うだつの上がる町並みの一角にある旧今井家住宅は、江戸中期(約300年前)の和紙問屋。この町並みで最も古いうだつが残り、帳場や奥座敷、蔵などが見学できるほか、美濃市の古い歴史や文化、建造物に関する史料を展示する史料館も併設されています。

往時を偲ばせる帳場や、水琴窟のある中庭を望む奥座敷。あえて継ぎ目を見せる千鳥貼りの障子も特徴的
旧今井家住宅・美濃史料館
キュウイマイケジュウタクミノシリョウカン
【美濃】築150 年の建物で焙じ茶を味わう「HAPPA STAND MINO」

大きな白い暖簾が目印。朝8時からの朝茶も好評
オーガニックにこだわり厳選したOCHAドリンクが、季節ごとのお菓子と一緒にいただけます。建物も築150年という貴重なもの。暖簾をくぐると、重厚感ある外観からは想像できない洗練された空間が広がります。テイクアウトや茶葉の販売もあるので、旅のおみやげや散策途中の休憩にぜひ。

スタイリッシュな茶筒に入った茶葉や美濃焼の器が並ぶ店内。お店自慢の「焙じ茶らて」550円は風味豊か
HAPPA STAND MINO
ハッパスタンドミノ
【美濃】日常に彩りを添える美濃和紙製品の宝庫「和紙の店 紙遊」

紙倉庫だった建物を利用した店舗
所狭しと並ぶ美濃和紙製品の数々に驚く紙の専門店。メモ帳などの文具から靴下などの変わり種まで品数は豊富で、そのアイテム数は3000点以上。加工品から生紙まで、用途や好みに合わせて気軽に相談しながら選ぶことができます。奥のギャラリーでは作品展などが開催されていることもあるので、ぜひ奥まで足を踏み入れてみましょう。

(左)カラフルな和紙折り紙12柄各10枚入りの「おりがみ小箱」660円 (右)「レトロ日記マッチ箱メモ」各396円
和紙の店 紙遊
ワシノミセシユウ
【アンケート&プレゼント】抽選で5名様に「美濃和紙の願いごと朱印帳」をプレゼント♪

アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様に、美濃和紙の店 紙遊の「美濃和紙の願いごと朱印帳」をプレゼントいたします。みなさまのご応募をお待ちしております♪ 賞品名:美濃和紙の願いごと朱印帳 応募期間:~11月30日(水)まで 賞品の発送:12月中旬 ※当選者の発表は、賞品の発送をもって代えさせていただきます。
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