一年のはじまりは緑あふれる100年の杜「明治神宮」へ。参拝のあとはミュージアムの見学も
heart

52

一年のはじまりは緑あふれる100年の杜「明治神宮」へ。参拝のあとはミュージアムの見学も

令和2(2020)年に鎮座100年を迎え、初詣では毎年日本一の参拝者数を誇ることでも有名な「明治神宮」。約70万平方メートルの広大な境内は美しい緑に包まれ、都心にいることを忘れてしまうほど豊かな自然が広がっています。令和元(2019)年には御祭神ゆかりの品々を展示する博物館「明治神宮ミュージアム」もオープンし、見どころがさらに増えました。令和5(2023)年の年明けは、明治神宮にお参りをしてミュージアムで貴重な品々に触れてみてはいかがですか?

leaf

神聖な空気に包まれた緑あふれる神社です

image

原宿駅すぐの第一鳥居。令和4(2022)年7月に鎮座百年祭の記念事業として新たに建て替えられた

JR原宿駅・東京メトロ明治神宮前<原宿>駅からすぐの場所にあり、東京都内有数の規模を誇る「明治神宮」。明治45(1912)年に崩御された明治天皇と皇后である昭憲皇太后を祀る神社として、大正9(1920)年に創建されました。 約70万平方メートル、東京ドーム約15個分に相当する境内は、創建にあたり約10万本もの樹木が献木された美しい杜が広がり、都会の喧騒を忘れる神聖な空気に包まれています。

image

本殿までは明治神宮前<原宿>駅から15分ほど。木々に囲まれた参道をゆっくりと歩いて向かいましょう。創建当時の社殿は社殿建築の第一人者・伊東忠太(いとうちゅうた)が設計したものでしたが、先の大戦中の空襲により焼失。現在の社殿の大部分は、昭和33(1958)年に建築家の角南隆(すなみたかし)により再建されたものです。2人の名建築家による建築美にも注目しながら参拝をしてみるのもおもしろいかもしれません。

image

本殿にお参りした後は境内屈指のパワースポットとされる「清正井(きよまさのいど)」へ。戦国武将・加藤清正が掘ったとも伝えられている都内有数の名湧水であり、年間を通して水温が約15度に保たれていて、湧水は一年中絶えることがないそうです。連日訪れる人が後を絶たない人気のスポットです。

leaf

境内に新設された博物館も要チェック

image

周辺の緑と調和したように建つミュージアム

鎮座百年の記念事業の一環として令和元(2019)年には南参道脇に「明治神宮ミュージアム」が開館しました。これまでは境内の宝物殿に納められていた明治天皇・昭憲皇太后ゆかりの品々を、永く後世に伝えていくことを目的に作られました。入館料大人1000円を払って、さっそく中へ。

image

建物の設計を手がけたのは日本を代表する建築家・隈研吾。メインロビーの天井は最大7mもあり、開放的な空間が広がります。森の緑と溶け込むようにデザインされ、壁一面の窓の外には明治神宮の緑が広がり、館内に居ながら森の中にたたずんでいるような一体感を抱くことができます。

image

施設の一部には、台風などで倒れた境内の枯損木を再利用して、神聖な木をよみがえらせています。2階のロビーに置かれているベンチにも、そんな杜の樹木を活用しています。

leaf

明治天皇ゆかりの品々が見られます

image

こちらは2階の宝物展示室。明治天皇・昭憲皇太后が実際に使用された物や、明治天皇が在位の際に保護を奨励された美術工芸品など、さまざまな品々が展示されています。 中でも目を引くのが、明治22年の大日本帝国憲法の発布式の日に明治天皇が乗車されたとされる「六頭曳儀装車」。緩やかに弧を描く展示室の格子の天井は、かつてこの馬車が置かれていた宝物殿のヴォールト格天井を現代的に解釈のもと再現したといいます。

image

「六頭曳儀装車」の屋根には輝く金色の鳳凰の彫刻が。皇室の象徴である菊をくちばしにくわえ大きく翼を広げています。宝物殿に展示されていた際は片面のみしか見ることができませんでしたが、ミュージアムでは360度、好きな角度から見られるようになり、ディティールまで眺めることができるようになりました。

image

こちらは明治天皇が実際に使用されていた御机。重厚なつくりで卓上には呼び出しベルや花瓶、硯箱などが置かれています。机上に敷かれた緋毛氈には、この机をお使いになられた跡のようなかすかな色の斑が残っています。

image

こちらは天皇が使用された鉛筆。先端は天皇自ら削られた跡がしっかり残っています。これほど短くなるまで使用されたことから、天皇の質素倹約を旨とした御人柄を感じられます。

image

宝物展示室の隣には映像コーナーがあります。こちらでは、3面モニターに明治神宮の四季折々の様子が映し出されています。季節の花々や紅葉の様子をはじめ、普段は見ることのできない明治神宮の儀式などの貴重な映像も。しばし時を忘れて見入ってしまいます。

leaf

明治神宮の歴史を知れる1F「杜の展示室」

image

1階には明治神宮の歴史や日々の営みを展示や映像でわかりやすく紹介する「杜の展示室」があります。明治神宮を「百年」「一年」「一日」「一刻」という4つの時間軸を通して解説しているこちらの展示室。参道を掃き清める手作りの箒や、巫女が身につける季節ごとの美しい冠などが展示されています。

image

明治神宮のさまざまな行事などの解説がされており、明治神宮についてより深く知ることができて興味深いですよ。

leaf

ミュージアムグッズも見逃せない

image

「毛植の犬」てぬぐい1000円

最後に、1階に設けられたミュージアムショップをチェック。ここで販売しているものはすべて「明治神宮ミュージアム」のオリジナル。一番人気は、明治天皇がお持ちだった御玩具「毛植の犬」モチーフのてぬぐい。ポップなデザインで、普段使いにもぴったりです。

image

陶製 御玩具「毛植の犬」5500円

「毛植の犬」は清水焼の置物もあります。京都五条の六兵衛窯で作られています。しっかりと桐の箱も添えられ、高級感満点です。机の脇などにちょことんと置くとかわいいですよ。

image

クリアファイルも人気のアイテム。展示品の馬車などさまざまなモチーフがデザインされています。見学の記念にいいですね。小さいサイズの方は神社でいただいた御朱印やおみくじを挟んで置くのにもいいサイズです。 深い緑に囲まれ神聖な空気に包まれた「明治神宮」。初詣に訪れた後は博物館にも立ち寄って、100年の歴史を感じてみてくださいね。

spot

明治神宮

めいじじんぐう

pin-icon

03-3379-5511
明治神宮ミュージアムは03-3379-5875

clock-icon開門5:00~6:40、閉門16:00~18:30(日の出と日の入りの時間に合わせて変動)※明治神宮ミュージアムは10:00~16:00
pin-icon無休(明治神宮ミュージアムは木曜、祝日の場合は開館、展示替期間)
heart
1
left

ことりっぷ編集部おすすめ

このエリアのホテル

right

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。

sunshine

おすすめ記事

sunshine
pin東京都

× したいことから

他の記事を探す

週末旅日帰り旅ひとり旅ご利益めぐり街さんぽ桜花さんぽ絶景旅ごほうびいやされるレトロ喫茶ご当地グルメお茶時間アフタヌーンティー洋館・名建築読書雨の日アートさんぽニュースポットランチうつわ手しごと避暑地紅葉温泉旅旅支度
sunshine

あわせて読みたい

onlinestore
onlinestore
magnifier
アプリでもっと便利に
おすすめスポット90,000件を掲載
あたらしい情報を毎日お届け
季節の景色や名所、おいしいスイーツやグルメ情報などこれからの旅、週末に行きたい素敵なスポットが見つかります♪
point
自分だけの旅行・おでかけ
情報がみつかる
map
気になるスポットを
お気に入り登録
これから行きたいスポット情報や記事投稿を
クリップしてあなただけのリストを作れます。
search
便利な検索機能で
行きたい場所が見つかる
旅行前の情報収集で使える観光エリア、
ジャンル、ハッシュタグ検索から、
今いる場所から周辺の見どころや
カフェを探せる現在地まで
役に立つ検索機能がたくさん。
passport
電子書籍が手軽に読める

ことりっぷガイドブック・マガジンの
電子書籍版の購入ができます。
旅行・お出かけ中にさくさく閲覧♪
月額400円で120冊以上が
読み放題になる「ことりっぷpassport」も。
point
旅の思い出を共有、
旅好きユーザーとつながる
photo
かんたんに
思い出の写真を投稿
旅先のとっておきの瞬間や、
お気に入りのスポットをアップすることができます
app
さぁ、あなただけの
小さな旅を
見つけましょう♪
ios_download