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2023.01.17
香りにまつわる旅を京都で。おすすめの香りのお店ガイド|by PARISmag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、京都で香りを楽しめるお店についてご紹介します。
香りの街・京都。かつて都として栄えた京都には、香料がたくさん運ばれてきたのだとか。そうしたこともあって、今現在も京都には香りにまつわるお店がたくさん!老舗から最新ブランドまで、香りを楽しめるお店を紹介します。
香りの新しい楽しみ方を発見!松栄堂の『薫習館「Koh-labo 香りのさんぽ」』
烏丸通りを歩いていると、大きなガラス張りの建物の中に天井からぶら下がるボックスを発見!「あれはなに?」と立ち止まる人も多いというそのボックスの正体は、その名も「かおりBOX」。3種類のボックスの中はそれぞれ違った香りで満たされていて、頭からかぶるとその香りを全身で堪能できる仕組みです。
この「かおりBOX」を楽しめる『薫習館「Koh-labo香りのさんぽ」』は、創業300余年の老舗・松栄堂が運営する、日本の香り文化の情報発信拠点。「かおりBOX」以外にも、今ではなかなか見られなくなった白檀の大木やお香の原料の香りを体験できるコーナーなどがあります。
握ると香りがでてくるシリコンボトルがある展示コーナーでは、様々な原料を加えて香りを作る調合の楽しさを味わえます。 そのほかにもお香の製造工程や歴史、代表的な香木である「沈香」が育まれるマレーシアの熱帯雨林を壁いっぱいにプリントした壁面など、さまざまな角度から香りについて体験できます。
干菓子のようなかわいらしい見た目のこちらは、「印香(いんこう)」という押し固められたお香。灰と炭を使い、間接的に熱を加えて楽しむもので、空間に優しく香りを漂わせるのにぴったり。日常で一呼吸置きたいときに、炭で香炉灰を温めるなどの一手間もリラックスできる作業になりそうです。「灰はちょっと…」という方には電気香炉もおすすめですよ。 松栄堂では花や木々の香りで四季の移ろいを表した印香のセットが人気。香炉とのセットもあるので、プレゼントにも◎!老舗ならではの種類の豊富さに目移りしてしまいますね。「薫習館」で気になった香りを元に、チェックしてみてください。
松栄堂 京都本店
薫習館
空気を豊かに、呼吸を楽しくしてくれるお線香『サンガインセンス本店 香煙研究所』
2019年にオープンした『サンガインセンス』。香木や生薬を基調として、薬草や樹脂、香辛料、鉱物などの自然物だけを使ったオリジナルのお線香を作っているブランドです。オーナが世界中を旅して集めた香りのインスピレーションを、日本伝統のお線香で表現。独自の原料とその心地良い香りに注目が集まっています。
フランスが好きな方におすすめしたいのが、「アブサン(+CBD)」。19世紀のヨーロッパ、特にフランスで芸術家を中心に広く愛されたお酒のアブサンに使われている、その定義とされるニガヨモギ・グリーンアニス・フェンネルを主軸に調香したものです。甘くさわやかだけれど刺激的で伝統的なアブサンをイメージして作られたそう。コーヒーやワインを飲みながら燻らせると、豊かな時間が過ごせそうです。 サンガインセンスのお線香は、異なる香りをたき合わせて使っても良いのだそう。煙があまり出ない仕様のお香が流行っているなか、あえて香煙の美しさまで追求したこだわりのお線香を楽しんでみてください。
サンガインセンス本店 香煙研究所
老舗香木専門店でできる香りの体験『山田松香木店 京都本店』
『山田松香木店』は江戸時代に薬種問屋から始まった香木専門店。お香の原料である天然香料の中には、薬種として漢方に使われているものもあることから、香木を扱うようになったのだとか。
優しい天然香料が香る「効袋」(左)と「安眠サシェ」(右)。袋は繰り返し使え、リサイクル可能なサスティナブル生地。
山田松香木店では「聞香」実践体験も実施しています。聞香とは、香りを嗅ぐのではなく、心を傾けて“香りを聞く”ものだそう。香木の香りを深く味わえるたき方です。
香木をたいたことのない初心者の方もこちらの実践体験をしておけば、安心!自宅でも聞香ができるように、教えてくれますよ。一見ハードルが高い香木も身近な存在になりそうです。
山田松香木店
ヤマダマツコウボクテン
*** リラックスしたいとき、気分を高めたいとき、パワーをチャージしたいとき…自分のお気に入りの香りがそばにあるといいですよね。そんなお気に入りの香りを、日本の香りの中心地・京都で探してみてはいかがでしょうか?
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