表参道の閑静な住宅街にあります

入館料一般650円、小学生300円

東京メトロ表参道駅から徒歩7分。骨董通りを1本入った静かな住宅街に「岡本太郎記念館」はあります。こちらはかの有名なアーティスト、岡本太郎が1996年に84歳で亡くなるまでの約40年間を過ごし、多くの作品を世に送り出した場所。あの有名な「太陽の塔」もこの地で生まれました。彼が亡くなった後すぐに、その軌跡を残したいと企画がスタートし、生前の住居をそのまま生かして1998年にオープンしました。

敷地内には太郎の作品が点在し、間近で鑑賞できます

青々とした緑が茂る庭

敷地内に入るとまず目に飛び込んでくるのが、彫刻作品の数々。庭には自由に入ることができ、インパクトのある作品がずらりと並んでいます。庭には芭蕉やシダ類などの植物が自然のままに生い茂り、点在する彫刻と一体となり、まるで古代遺跡のような雰囲気です。

庭にはかわいい顔、顔、顔

庭は自由に入って、歩き回ることができます。近づいて触れたり、一緒に写真を撮ったりすることも可能。「芸術は一般の人々が身近に触れられる存在であるべき」と考えていた彼の思いをするかのようなオープンな展示が魅力です。草木に隠れたかわいい像を探すのも楽しいですよ。

岡本太郎の足跡が感じられる展示スペース

大きく取られた窓からは日差しが燦燦と差し込む

館内には太郎が実際に使っていたアトリエが残されています。大きな窓からは明るい光が差し込み、彼が制作をしていた当時の様子を想像することができます。こちらの建物の設計は、友人の建築家・坂倉準三が担当。太郎のリクエストにより天井まで届くような大きな窓を設置することになったといいます。

無造作に置かれた絵の具や筆が臨場感満載

机の上には太郎が実際に使った画材や筆、絵の具などがそのまま残されています。まるで今でも彼がここにいて、制作しているかのような雰囲気です。

太郎のほとばしるエネルギーが感じられる

床には絵の具の跡も残っていて、太郎の制作に対するパッションを目の当たりにすることができます。

太郎のこだわりが詰まったサロンや企画展示も見どころ

マネキンの洋服も実際に太郎が着ていたもの

こちらは応接間のように使われていたサロン。「こどもの樹」や「坐ることを拒否する椅子」など、太郎がデザインした有名な作品が並び、本人がシリコンに埋まって作ったという実物大のマネキンも。生前はここに多くの著名人を呼び、インタビューなどもこの場所で受けていたそうです。

吹き抜け部分には太郎の軌跡が分かりやすくまとめられた年表が

吹き抜けと渡り廊下が印象的な2階の展示スペースでは随時企画展が行われています。時期によって展示内容が変わるのでこちらもお楽しみに。

かわいいオリジナルグッズにも注目

太郎作品をモチーフにしたグッズが所狭しと並ぶ

作品を堪能した後は、1階のミュージアムショップにもぜひ立ち寄って。関連書籍のほか、岡本太郎のアートが身近に楽しめるグッズが満載です。カラフルな色遣いに思わず目を奪われます。

右上）太陽の塔 ソフトビニール製 2400円　右下）エコバッグ1400円

代表作「太陽の塔」にまつわるグッズも豊富です。フィギュアやぬいぐるみなど、どれも家に連れて帰りたくなるかわいさ。またエコバッグなど生活に手軽に取り入れられるアイテムもあります。

コースターセット (坐ることを拒否する椅子)A／B　各6枚セット880円

こちらは「坐ることを拒否する椅子」のデザインをモチーフにしたコースター。カラフルでポップな見た目に心が躍ります。お客さまにお茶を出すときにも楽しい気持ちになれそう。

マグネットシート／（上）鯉のぼり（赤・白）各550円、（下）各385円

太郎デザインの鯉のぼりや彼の名言が印字されたマグネットシートも人気です。鮮やかな色味やぐっと胸に迫る言葉は、部屋の目につくところに貼って毎日眺めたくなります。 いかがでしたか？　世界を舞台に活躍した岡本太郎の息吹とエネルギーを感じることができる記念館へぜひ足を運んで、芸術の力を感じてみてくださいね。