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2023.05.02
自宅で簡単!お部屋がちょっと華やかになるアロマサシェの作り方と素材別アロマサシェ|by PARISmag
毎日の暮らしのなかで少しだけ心が弾むような豊かさをお届けするWEBマガジンPARIS mag(パリマグ)から、アロマサシェの作り方と素材別アロマサシェをご紹介します。
ふとした瞬間に香るアロマの香りと、クラフト感のある見た目がかわいい「アロマサシェ」。サシェとは本来フランス語で「におい袋」という意味。香料やドライハーブなどを入れた「ポプリ」を洋服棚やクローゼットに入れている方は多いかもしれませんが、アロマサシェは香りだけでなくインテリアとしても楽しめます。 アロマサシェにはいろいろな素材がありますが、キャンドル素材のものは自分の好きな香り、好きなデザインで簡単に作ることができます。今回は、そんなアロマサシェの魅力と作り方をフラワーショップ『make me me(メイク ミイ ミイ)』の山田裕加さんに教えていただきました。さらにもっと手軽に香りを楽しみたい方へ、素材別のアロマサシェもご紹介します。
気分や季節に応じて香りやデザインを楽しめる、アロマサシェの魅力

今回アロマサシェの作り方を教えてもらう山田さんのお店『make me me(メイク ミイ ミイ)』は、フラワーキャンドルといった山田さんの作品づくりをするアトリエが併設されています。他のお花屋さんとは違った雰囲気になんだかワクワク。現在は、生花のアレンジメント販売が中心で、店頭販売(要予約)とInstagramやオンラインショップから購入ができます。

山田さんおすすめのアロマサシェの使い方は、部屋のドアにかけておくこと。「アロマサシェは、ただ置いておくよりも風が通ったときにフワッと香りが広がります。ドアにかけておくと、ドアの開け閉めや風が通る度に香ってくれますよ」と山田さん。ただ、湿気や日差しが強い場所、特に浴室や窓際は、カビが生えたり溶けて変形したりする可能性があるので避けましょう。 また、香りが薄れてきたら違う香りを楽しめるのもアロマサシェの魅力。 「香りはどんどん蒸発していくものなので、薄れてきたらドライフラワーの部分に精油を数滴垂らすとアロマが花に染み込んで香りが復活します。そんなに香りが混ざることはないので、気分や季節に応じて違うアロマにしてみるのも楽しいですよ」。
乾かす時間を入れて約30分!簡単アロマサシェの作り方

【材料】(1個分)
大豆ワックスのハードタイプ(ピラー用):容器の大きさに合わせて10〜30g
装飾用のドライフラワーやドライフルーツ、スパイスなど:適量
クッキーやマフィンなどのお菓子の型:1個
お好みの精油:10〜15滴
お好みの紐:30〜50cm程度
ワックスには粒度の高いハードワックスと粒度の低いソフトワックスがありますが、サシェ作りにはハードタイプを選びましょう。今回使うのは、粒度が55のハードタイプの大豆ワックス。大豆ワックスはお手頃なものが多く、万が一こぼしてしまったとき、石油由来よりも安心感があります。
「パラフィンという石油由来のものもお手頃ですが、固まったときの色味が半透明。大豆ワックスのほうがきれいな乳白色になります。また、大豆ワックス自体にミルキーな甘い香りがして、私はその香りが好きなので大豆ワックスをよく使っています。ただ丈夫さでいくとパラフィンのほうが割れにくいので、好みや用途で使い分けてもらえるといいと思います」。
お菓子の型は100円ショップなどで買うか、お家に余っているものでも◎。クッキーなどの浅い型を選んだり、マフィンなどの深めの型は1〜2cmほどに浅く切って使ったりすることも可能です。
装飾に使うドライフラワーやドライフルーツ、精油や紐はお好みのものでOK。用意ができたら、アロマサシェ作りのスタートです!
①まずは完成図のイメージから!

早速作業開始!といきたいところですが、まずは完成図をイメージしておくことが重要。というのも、ワックスは固まるスピードがとても早いから。大まかで大丈夫なので、空の容器に実際に置いてみてイメージを膨らませましょう。

②大豆ワックスを湯煎か電子レンジで溶かす

飾りの配置イメージがついたら、ワックスを湯煎で溶かしていきます。耐熱のガラス容器に入れ、時折割り箸でくるくる混ぜて様子を見ながら溶かします。ぐつぐつ煮立てると酸化してしまうので、お湯は沸騰させずぬるめの温度でじっくりと。透明度が増しサラサラになったらお湯から引き上げます。

耐熱容器のまま作業しても問題ありませんが、初めての方は軽量な紙コップに移し替えると作業がしやすくなります。 今回は湯煎で溶かしましたが、ご自宅の電子レンジで加熱してもOK。一気に温めると沸騰して危ないので、少量ずつ耐熱容器に入れて数十秒ずつ様子を見ながら数回に分けて温めてください。
③アロマを垂らして混ぜる

溶けたワックスを紙コップに入れ、粗熱が取れたら精油を10〜15滴入れて割り箸で混ぜていきます。ワックスに入れていい精油の量は、商品詳細に記載されているのでチェックしましょう。
④型にワックスを流し込み、固まってきたら飾り付け!

ワックスと精油をしっかりと混ぜ合わせたら、型のふちの5mm程度を残しワックスを流していきます。1〜2分後、色が濁ってきたらワックスが固まり始めた合図!ここからは時間との勝負です。どんどん飾りを入れていきましょう。


「飛び出しているくらいのほうがかわいい」という山田さんの言葉から、ドライフラワーの数を増やしてみました!

飾り付けが終わったら、最後に紐を通すための穴をストローで空けます。あまり端っこに空けるとパキッと折れる可能性があるため、数ミリ縁から離し、真っ直ぐ奥までストローを差し込みます。
⑤約20分後。乾いたら型から外し紐を通して完成!

乾かし始めて約20分。内側までしっかり乾いたらストローを少し回しながら抜きます。あとは、お菓子作りと同様、型から抜いていくだけ。

今回の型はペリペリ周りから剥がせるタイプ。型からパカッと外すタイプの場合、乾いていないとうまく出てこない可能性もあるので、ちゃんと固まってから外すように気をつけましょう。

あとはお好みの紐を裏から通し、出てきた輪っか部分に残りの紐を通して完成!夏らしい香りとデザインのアロマサシェが出来上がりました。 アロマサシェ作りにはかなり性格が出るもの。慎重派の人も大雑把な人も、どちらがいい悪いではなく、その人らしさが作品に宿ります。 「以前ワークショップをした際は、静かに黙々と作業される方ばかりで『久しぶりに集中したらすごく頭がスッキリした!』と言ってくださる方が多いんです。自分のことだけに集中できる貴重な時間。それにアロマやグリーンの香りが加わって、『まるでセラピーみたい!』とまで言ってくれる方もいますよ」と山田さん。 香りと作業に癒されたい方はぜひお試しください!夏休みの自由研究にもおすすめですよ。
素材が違えば用途も変わる。市販のサシェで手軽に楽しむ!
手作りのアロマサシェも素敵ですが、「もっと手軽に香りを楽しみたい!」という方には市販のアロマサシェがおすすめ。香り袋タイプから、石膏タイプなど素材も様々です。
濃厚な香りがラグジュアリー。サンタ・マリア・ノヴェッラ「シルクサシェ」

1221年に起源を持つ、イタリア・フィレンツェで生まれた世界最古の薬局『サンタ・マリア・ノヴェッラ』。こちらのアイテムはどれも、フィレンツェの丘に自然栽培され今日も咲き続ける植物の実、葉や花びらなどの素材を熟成させて生み出されます。

上品なシルクのサシェに入っているのは、ラベンダーといったハーブに精油を含ませたポプリ。枕の下に忍ばせたり、洋服ダンスに入れて香りを楽しみましょう。
サンタ・マリア・ノヴェッラ
アロマオイルで好きな香りにカスタマイズ。ニールズヤードレメディーズ「アロマチャーム」

近代医療が著しく発展していた1980年代のロンドンで創業した『ニールズヤードレメディーズ』。英国初のナチュラルアポセカリー(自然療法薬局)として、40年以上経った現在世界中で愛されるブランドに成長しました。
ニールズヤードレメディーズ
手作りでも、購入しても、いろんな方法で楽しめるアロマサシェ。生活スタイルに合ったアイテムで、見た目も香りも楽しんでくださいね。
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