16世紀から続くメディチ家も愛したフィレンツェ発祥冷菓“ジェラート”

レオナルド・ダ・ヴィンチをはじめとした多彩な才能をもった人々が活躍し、芸術が広く発展を遂げたのがルネサンス期（14世紀-16世紀）です。 16世紀にメディチ家が目をかけ支援をしていたのがベルナルド・ブオンタレンティであり、彼の本名は別にあるとされていますが、建築や彫刻、美術品など多岐にわたる才能をもっていたことから、敬意を表して「ブオンタレンティ」と呼ばれました。スペルはBuontalentiであり、「Buon」とても・非常に「talenti」才能のある人・才能、といった意味が込められています。

フィレンツェで生まれた最古のジェラート

イタリアで栄えたメディチ家はスペイン国王代表団への歓迎パーティーを主催し、その中でこれまでにない贅沢な催しを計画するよう、ベルナルド・ブオンタレンティへ依頼しました。彼は当時とても貴重とされていた砂糖を使用し、クリーミーで冷たいデザートを振舞いました。 このデザートはスペインの代表団を感動させ、スペイン国王が常に食べられるように多くのシェフを雇おうとしたほどに熱狂しました。 この冷たいデザートこそがジェラートの原型とされています。

時代をさかのぼって復活した伝統の味“Buontalenti（ブォンタレンティ）”

ジェラートを生み出した約400年後の1960年代、フィレンツェで開催された、ベルナルド・ブオンタレンティの偉大な功績に敬意を表したコンテストにて、Badianiは“16世紀のイタリアで初めて作られたジェラートのレシピ”に基づくシンプルなミルクジェラートを出品しました。 数ある作品の中でもBadianiが作ったミルクジェラートは、芸術と美食の都フィレンツェの人々を魅了し、とても高い評価を受けました。 Badianiが作った作品は彼にちなんで「Buontalenti（ブォンタレンティ）」と名づけられ、歴史と伝統を重んじるフィレンツェで人々から愛されるジェラートになりました。

人々を虜にするフィレンツェの老舗ジェラートショップ Badiani（バディアーニ）

イタリア・フィレンツェの中心地に、1932年の夏、Badiani第1号店はオープンしました。ジェラート発祥の地であるフィレンツェには数多くのジェラートショップがあり、Badianiもその中のひとつです。

伝統を受け継ぐ現代の巨匠Paolo Pomposi（パオロ・ポムポシ）氏

そんな中Badianiを一躍有名にさせたのは、Buontalentiの存在でした。余計なものを使用しないシンプルなジェラートは、歴史ある味を再現したことでフィレンツェをはじめとした多くの人々を虜にしています。

イタリア伝統のジェラートがついに日本へ

日本第1号店はユーハイム神戸元町本店内に登場します。Badianiが誇るこだわりのジェラートの中から、厳選した16フレーバーを用意し、おすすめフレーバーのBuontalentiシリーズ2種と、シーズンごとに変わる14フレーバーを楽しめます。 Badiani に訪れる人は必ずBuontalentiをいれた組み合わせで注文しており、Buontalentiだけで全体の50%以上の注文数を占めています。 おすすめフレーバー2種は、古くから愛されるシンプルな「Buontalenti」とBuontalentiにアレンジを加えた「BuontalentiDolceVita（ブォンタレンティドルチェヴィータ）」の2種です。中でもおすすめしたいのは、やはりフィレンツェの伝統を表現したBuontalentiです。濃厚かつなめらかなミルクジェラートは、食べたとたんに口いっぱいに幸せが広がります。

Buontalenti(ブォンタレンティ)

1度食べると口いっぱいに広がる、濃厚でクリーミーな味が特徴。 限られた材料を使用した、シンプルでごまかしのきかない伝統の味は、ジェラートを食べなれたフィレンツェの人々さえも必ず頼むフレーバーであるほど人気です。

BuontalentiDolceVita(ブォンタレンティドルチェヴィータ)

伝統の味Buontalentiに、ココアとヘーゼルナッツを使用したPaolo Pomposiオリジナルソースを3層加えたフレーバー。 2015年に開催されたジェラートフェスティバルにおいて、最優秀賞を受賞しています。歴史あるBuontalentiを使用し、コンテストのためにアレンジしたオーナーシェフ考案の逸品です。

＊　＊　＊ 詳細は、公式サイトをご覧ください。 ジェラート発祥の地・フィレンツェが誇る伝統の味を、この機会にぜひ味わってくださいね。