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2023.08.05
東京の名店で見つけた涼を感じる和菓子
文豪に愛された老舗や天皇家にお菓子をおさめていた歴史あるお店など、東京の名店から厳選した夏の和菓子をご紹介。きらきらと光を浴びて輝く錦玉羹や品のある甘さの練切など、職人の技が紡ぎ出す見た目も涼やかな和菓子ばかりです。花火やうちわ、金魚など夏のひとコマを思い浮かべながら、すてきな午後のひと時のお供にどうぞ。
萬年堂本店の「⻘葉影」と「川面の花火」

【⻘葉影/右】 青々とした緑に降り注ぐ夏の日差しをイメージ。ふるっとした食感の半錦玉(少し餡を入れた半透明の錦玉羹)に、涼やかな風が心地よく口の中を巡ります。 販売期間:8月中旬まで 価格:432円 【川面の花火/左】 夏の風物詩・花火が川面に移り光る情景を表したもの。ふわりと鼻から抜ける香り豊かな和三盆を用いた錦玉羹と、とろりとなめらかな餡の対比も印象的。 販売期間:8月中旬まで 価格:432円
[お店の紹介]
約400年前に創業、今は銀座7丁目に店を構えていますが、元々は京都の地で天皇家にお菓子をおさめていたという、
歴史あるお店です。自慢の和菓子に使用しているのは、小豆の皮の渋味を含んだ煮汁をあえて捨てずに煮込んだ「渋切らず餡」。小豆本来の味と香りが濃厚、抹茶の味を引き立てると茶人からも愛されています。
萬年堂本店
マンネンドウホンテン
菓匠 菊家の「夕涼み」と「清流」

【夕涼み/右】 夏の宵、団扇で涼む情景が浮かんできそうなひと品。中には爽やかな酸味を感じる干し杏入り。 販売期間:8月中旬まで 価格:550円※うちわの柄は変更の場合あり 【清流/左】 鮎の解禁、鵜飼いの季節に合わせて店頭へ。鮎が川を泳ぐ様子を錦玉羹と羊羹で、光や景色で色々な見え方をする玉石はカラフルな餡玉で表現。 販売期間:8月中旬まで 価格:550円
[お店の紹介]
多くの茶人・著名人から愛され、作家・向田邦子さんが常連だったことでも知られる「菓匠 菊家」。一子相伝により技を伝えているため支店はなく、お店は骨董通り沿いの1店舗のみ。伝統の技に洗練された味と意匠が溶け込んだ芸術品のような菓子を、二代目・三代目の親子の職人が作り続けています。
菓匠 菊家
カショウキクヤ
まほろ堂 蒼月の「清流」と「涼風」

【清流/右】 青葉が川を流れていく風景を描いたもの。小倉餡の上に求肥をのせ、すりガラスを通したような淡い水色の錦玉羹と練り切り製の青葉がなんとも涼し気。 販売期間:未定 価格:324円 【涼風/左】 中にはふくよかな甘みのこし餡が詰まった、団扇を模した練切。紅と薄紅斑が美しい金魚の親子が、池の中を気持ちよさそうに泳ぐ様が描かれています。 販売期間:8月 価格:324円
[お店の紹介]
「蜂の家」「志むら」などの名店で修業した後、2015年豪徳寺にお店をオープン。ポップスが流れるモダンな店内では、和菓子店とは思えないほど幅広い層のお客さんが思い思いの時間を過ごしています。人気の「青豆大福」や「招き猫どら」、和菓子デビューにぴったりの花を表現した練切のほか、イベントの時は猫モチーフの練切が並ぶことも。
まほろ堂 蒼月
マホロドウ ソウゲツ
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ことりっぷ編集部 撮影/村上未知
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