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2023.09.18
東京の名店で見つけた秋を感じる和菓子 PART2 ~秋の花からハロウィンモチーフまで職人の手仕事にうっとり~
手仕事が生む伝統美に思わずため息がもれる、四季折々の日本の美しさを表現した和菓子。深い味わいと共に目でも存分に楽しませてくれる8品をご紹介。東京を代表する名店から、コスモスや紅葉、ハロウィンなど思わず笑みがこぼれてしまう秋の便りをお届けします。
まほろ堂 蒼月の「山茶花」と「コスモス」
赤坂青野の「ハロウィンセット」
鉢の木の「冬支度」と「吹寄せ」
神楽坂梅花亭の「糸菊」と「唐錦」
まほろ堂 蒼月の「山茶花」と「コスモス」

【山茶花(さざんか)/左下】 鮮やかな薄紅色の練切で作った晩秋に咲く・山茶花。茶巾に包んだあとにヘラで花弁が折り重なった様を表し、黄色いシベと緑の葉を添えています。 ◆価格:324円 ◆発売期間:11月頃 【コスモス/右上】 ぼかし染めた薄紅色の練切でこし餡を包み、秋の訪れを告げるコスモスを表現。ヘラ等を用いて手技で花弁に表情を出し、はかなくも凛と咲く様を描いています。 ◆価格:324円 ◆発売期間:10月頃
[お店の紹介]
「蜂の家」「志むら」などの名店で修業した後、2015年豪徳寺にお店をオープン。ポップスが流れるモダンな店内では、和菓子店とは思えないほど幅広い層のお客さんが思い思いの時間を過ごしています。「青豆大福」や「招き猫どら」のほか、和菓子デビューにぴったりの花モチーフの練切が人気。
まほろ堂 蒼月
マホロドウソウゲツ
赤坂青野の「ハロウィンセット」

【ハロウィンセット(練切とみにどら)】 思わず笑顔になるハロウィン限定のお菓子。愛らしい表情がたまらないゴーストの練切と、ジャックオーランタンに変身したミニどら焼き。ふっくら生地に大納言小豆の餡がたっぷり。 ◆価格:756 円(2 個セットで販売) ◆発売期間:10月下旬~売切次第終了
[お店の紹介]
添加物をなるべく使用せず昔ながらの製法で作る和菓子は、どれも素材の味が生きたどこか懐かしい味わい。栗の蜜煮が白餡に包まれて入った栗饅頭「一つぶ」や時間が経ってももちもちな「冷やしみたらし」のほか、端午の節句やハロウィン、節分の時期に並ぶ遊び心詰まった上生菓子も見逃せません。
赤坂青野
アカサカアオノ
鉢の木の「冬支度」と「吹寄せ」

【吹寄せ/左】 黄味餡で大納言粒餡を包み込み、上に国産蜜漬け栗入りのきんとんと、3色の紅葉で彩りをプラス。秋の景色の1コマを切り取ったようなお菓子。 ◆価格:470円 ◆発売期間:10月中旬~11月中旬 【冬支度/右】 冬に備えて食べ物を集める愛らしいハリネズミ。しっかりと手に抱えているのは小豆鹿の子豆。顔はしっとりなめらかな練切製。 ◆価格:600円 ◆発売期間:10月中旬~11月中旬
[お店の紹介]
阿佐ヶ谷駅からほど近い商店街の入口に位置、フルーツ大福や新食感のもっちりどら焼きから焼き菓子まで、手土産にぴったりな和菓子が幅広くラインナップ。ひときわ目を引くのが自家製餡で作るカラフルな練切。ハロウィンのゴーストやお月見うさぎなど、繊細でキュートな意匠に思わず笑みがこぼれます。
鉢の木 阿佐ヶ谷本店
ハチノキアサガヤホンテン
神楽坂梅花亭の「糸菊」と「唐錦」

【糸菊(いとぎく) /左】 放射線状に咲く花火のような糸菊を、「ヘラ切り菊」の技法で見事に描き出したひと品。優美な紫色は、スピルリナとベニバナの天然色素を混色。 ◆価格:465円 ◆発売期間:9月22日まで 【唐錦(からにしき)/右】 中国の高貴な織物の美しさを紅葉の色に見立てて表現。緑地に赤、朱、黄色と色とりどりのきんとんを用い、モダンで華やかな印象に。 ◆価格: 465円 ◆発売期間:10月23日~11月6日
[お店の紹介]
神楽坂通り沿いに店を構える、1935(昭和10)年創業の和菓子の名店。約23種類もの餡を和菓子ごとに使い分け、材料もすべて手作りというこだわりよう。 15日ごとに意匠が変わる上生菓子のほかに、「鮎の天ぷら最中」や「神楽坂福来猫もなか」など、ていねいに作られた和菓子が店内に所狭しと並んでいます。
神楽坂梅花亭
カグラザカバイカテイ
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神島由布子 撮影/村上未知
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