きらびやかな都会と歴史ある古い街並み、悠久の大自然と壮大な遺跡が融合するエキゾチックな国へ

2019年に初めて観光可能になった未知の国、サウジアラビア。拠点となるのは、2大都市のリヤドとジェッダで、首都リヤドは、高層ビルが建ち並ぶ都会の散策も、歴史ある旧市街の街歩きも、どちらも楽しめる広大な街。第二の都市ジェッダは紅海に沿って公園や遊歩道が整備された港町で、おしゃれなショップめぐりも楽しめます。郊外に足を延ばせば、世界遺産にも登録されている圧倒的スケールの遺跡や、厳かな空気の漂う聖地、人気の避暑地が迎えてくれます。

高層ビルが立ち並ぶ砂漠の中の大都市リヤド

近代的な都市と遺跡が隣り合わせにある首都リヤド。近代建築はどれも特徴的な個性があっておもしろく、夜はライトアップもされます。 とくにリヤドのランドマークのひとつであるキングダムセンターからの眺めは、メイン通りだけがビル群になっていて、ほかは広大な土地に戸建ての家が果てしなく続いているという、日本にはない風景が広がります。 また街なかにも周辺にも昔の建物や遺跡が残っていて、無料で見学できるのもうれしいところ。さらに、アル・ラジ・グランドモスクなどは、イスラム教徒でなくても入ることができ、中を案内してもらいながら礼拝の様子も眺められます。

サウジアラビアに行ったら訪れてみたいのがスーク。伝統的な市場のことで、市民の生活に必要なものから、観光客向けの商品まで、いろいろなものがそろいます。 一度は着用してみたい女性の伝統衣装、ヒジャブとアバヤもさまざまな種類が売っています。ヒジャブは頭と顔を覆うスカーフ、アバヤは羽織る服で、中はTシャツに長ズボンなどでOK。黒だけでなく、最近はカラフルなものや刺繍が施されたものなど、バリエーションも増えています。ことりっぷではヒジャブの巻き方も紹介しています。 とくにリヤドのスーク・アル・ザルでは、サウジアラビアらしいおみやげが見つかります。サウジコーヒーを飲むための取っ手のないカップは、ヤシの木などの柄が描かれていて、かわいくておすすめです。週末の夕方にはアンティーク市もでますよ。

右上から時計回りに、バクラヴァ、デーツ、マブルーマ、カプサ

また、旅行の醍醐味のひとつがその土地ならではのごはんです。とくにサウジアラビア料理は日本ではまだまだ知られていない存在。全体的にスパイスが使われていますが、辛いわけではなく、ほどよいスパイス感で、日本人の口に合うものが多いのが意外な特徴です。 何を食べてもおいしかったという感想が多く、とくにおすすめは「カプサ」。サウジ風の炊き込みご飯に鶏やラムなどのお肉がのっていて、どのお肉もホロホロでやわらかく、どんどん食が進みます。

デーツショップに並ぶさまざまなデーツ

中東ならではのナツメヤシの実を干した「デーツ」は種類も豊富です。ナッツを挟んだものなどのアレンジ版もおいしくて栄養価も高く、おみやげにぴったり。ほか、マブルーマやバクラヴァといったご当地お菓子もおいしいので試してみてくださいね。 海沿いの街ではシーフードも豊富で、フリットで提供するお店が多いです。サウジアラビアを訪れたら、いろんな料理を楽しみましょう♪

伝統と革新を感じる海辺の街ジェッダ

古くからメッカへの巡礼者を受け入れてきた第2の都市、ジェッダ。紅海に面して南北に延びる細長い街で、自由で開放的な雰囲気が大きな魅力です。 あちこちでアート作品を目にする芸術の街でもあり、美しい窓枠の伝統建築が並ぶ旧市街の散策が楽しいです。 旧市街には、紅海のサンゴ石や交易で得た木材を使用した独自の建築様式の建物が残っていて、周辺国では見られないサウジアラビア独特の街並みが広がっており、路地をさまよって異国情緒を感じる散策も楽しいです。 そして夕暮れ時になると人が増え活気に満ち、聖地メッカへの玄関口として、古くから変わらないと思われる光景に出会えます。西岸エリアならではの、紅海に沈みゆく美しい夕日も目に焼き付けましょう。

リヤドにもジェッダにもおしゃれなカフェがいくつも点在していますが、とくにジェッダ旧市街には、古い建物を利用した雰囲気のよいカフェがいくつもあります。 散策の途中では、そんなカフェに立ち寄ってみませんか？サウジアラビアらしさが感じられる、年月に磨かれたインテリアが、タイムトリップ気分に誘ってくれますよ。

サウジアラビアのすてきなホテルへ

右上から時計回りにCrowne Plaza Riyadh Palace、Swissôtel Living Jeddah、Movenpick Riyadh、Park Hyatt Jeddah - Marina, Club and Spa

海外旅行で重要なのが宿泊先。世界中の巡礼者を受け入れるサウジアラビアには様々なホテルがそろっていて、5つ星のラグジュアリーホテルから、手ごろなホテルまであります。ロケーションで選ぶのもいいですし、せっかくの旅行なら少し奮発するのもおすすめ。 アラブ風の装飾に彩られたホテルも多く、ホテルステイ自体もたっぷり楽しみましょう。 また、一定以上のクラスのホテルでは入口にスタンドがあり、サウジコーヒー（アラビックコーヒー）とデーツがウエルカムドリンク＆スイーツとして置かれています。アラビックコーヒーはユネスコの無形文化遺産に登録されていますが、サウジアラビアにもおもてなしの文化が根付いていることに親近感が湧きますよ。

自然と遺跡に彩られた 地方の見どころ

ヘグラ遺跡の最大の墓カスル・アル・ファリード

サウジアラビアと言えば、すばらしい遺跡も大きな見どころです。とくに北部ヒジャーズ地方にあるアルウラの街からほど近い古代都市遺跡ヘグラ（別名マダイン・サーレハ）は感動的で、砂漠の荒野に巨大な岩石の墓が点在する壮大な風景を目にすることができます。サウジアラビア初の世界遺産となった場所でもあり、夜になると頭上に満点の星空が広がります。サウジアラビアに行くなら外せないスポットのひとつです。

砂漠に広がる満点の星空

郊外周遊や効率のいい街めぐりをするならツアーで

サウジアラビアにはヘグラ遺跡以外にもすばらしい遺跡やオアシス、避暑地、かわいらしい村などがありますが、広い土地を効率的にまわるには、やはりツアーがおすすめです。 例えば現地でさまざまなオプショナルツアーを催行するベルトラなど、パッケージ旅行中の自由行動時や、個人旅行者が自力で行きづらい場所へ行くときに、個別でツアーを申し込んでおくと便利です。日本語で申し込めるのも安心なところ。うまく旅程に取り入れて、旅をより充実したものにしましょう。 ＜サウジアラビアのおもなツアー＞ ・サウジアラビアの象岩・エレファントロック見学ツアー ・世界遺産ヘグラの考古遺跡（マダイン・サーレハ）探検半日ツアー ・世界遺産ジェッダ歴史地区旧市街アル・バラド半日観光ツアー

ベルトラ （VELTRA）

ことりっぷの視点でお届けするサウジアラビアのミニ情報

サウジアラビアは暑い国なので、出歩くのは夕方になってから。夜を楽しむ人が多く、深夜まで営業しているお店も多いです。そんな夜の外出も、安心してできるほど治安がいいのがサウジアラビアの大きな特徴。女性だけで歩くこともできるので、夜時間を楽しみましょう。

また、外国人や異教徒だからといって意識されたりすることもなく、近年はサウジアラビアの人でもジーンズを履いていたり、髪を隠していない人も増えています。旅行者も露出が多すぎなければ、普段の旅行の服装でOKです。 ちなみに暑そうに見えるアバヤですが、実は通気性がよく、中はどんな服装でも大丈夫なので、意外と着やすいそう。地元の女性たちも、黒いアバヤを着ていても、靴やバッグでおしゃれを楽しんでいます。アバヤはぜひ現地で購入して旅行中に身につけてみましょう。 また、おしゃれなカフェやレストランも多く、伝統的なカフェと両方楽しめるのも魅力。 そして日本のアニメが人気で、親日家が多いのも安心できるポイントです。英語で話しかけてくれることもあるので、日本文化や日本のことを地元の人たちと話してみるのもおもしろいですよ。

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