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2023.11.03
『魔女の宅急便』角野栄子さんの世界観を表現「魔法の文学館」オープン
2023年11月3日、東京都江戸川区の「なぎさ公園」内に『魔女の宅急便』の作者として知られる江戸川区ゆかりの児童文学作家・角野栄子さんの作品の世界観をイメージした、大好きな本に出合える「魔法の文学館」がオープンしました。 丘に建つ純白の建物は、建築家・隈研吾氏が設計を担当。『魔女の宅急便』の舞台となった「コリコの町」をイメージしたいちご色の世界が広がる館内では、プロジェクションマッピングや世界の児童書や絵本を楽しめるほか、旧江戸川を一望できる見晴らしの良いカフェなど、大人も子どもも楽しめますよ。 メイン画像写真提供:魔法の文学館
設計は隈研吾氏。江戸川区の自然と一体化したお花のような建物
写真提供:魔法の文学館
なぎさ公園の丘に建つ純白の建物は、建築家・隈研吾氏が設計を担当しました。 「フラワールーフ」と名付けられた特徴的な屋根は、花びらが広がるようなデザインになっています。 周囲の景観と調和しつつ、外と中をつなぎ、子どもたちの想像力と創造力がふくらむような工夫がされています。屋外のテラスや芝生の上でも本を読むことができ、四季折々に咲きほこる花々を楽しめます。
コンセプトカラーは「いちご色」。館内は『魔女の宅急便』の舞台「コリコの町」をイメージ
写真提供:魔法の文学館
『魔女の宅急便』の舞台となった「コリコの町」をイメージしたいちご色の世界が広がる館内の内装デザインは、アートディレクター・くぼしまりおさんが手がけました。 ちいさな「おうち」が集まったようないちご色の本棚や、いちご色のソファなど、館内いっぱいにいちご色が広がっています。
コリコの町(1階)、コリコの町の本棚(1階)、ライブラリー(2階)
写真提供:魔法の文学館
館内に足を踏み入れると、『魔女の宅急便』の舞台「コリコの町」をイメージしたいちご色の世界が広がり、代表作のキャラクターたちが登場するプロジェクションマッピングが壁一面に映し出されます。 また、視覚トリックが楽しめる小窓など、子どもたちがワクワクする仕掛けがあふれています。
写真提供:魔法の文学館
写真提供:魔法の文学館
「おうち型」の本棚に囲まれたライブラリーには、角野栄子さんの著作はもちろんのこと、栄子さんが自ら選んだ世界の児童書や絵本が、子どもたちの自主性を活かすべくあえてあまり分類せずに配架されています。 子どもたちは自由に本を選び、自分の好きな場所でゆっくりとお気に入りの本を読むことができます。
黒猫シアター(1階)
写真提供:魔法の文学館
細長い廊下を進むと、その先に隠れ家のような4面映像シアターが。 『おばけのアッチ』や『リンゴちゃん』など、人気キャラクターが登場するインタラクティブなプログラムが体験できます。
栄子さんのアトリエ(2階)
写真提供:魔法の文学館
栄子さんの仕事場を模したコーナーです。デスクの上には、直筆原稿や絵具などの文房具が置かれ、棚には愛読書や旅先で集めた美しい小物が並べられています。
ギャラリー(2階)
写真提供:魔法の文学館
栄子さんや児童文学に関する企画展を、半年ごとに開催します。第1回となる企画展は、栄子さんが世界各地から集めた“魔女人形”コレクションを紹介する「魔女まじょ展」です。 ギャラリーの中は”魔女の家”がテーマ。個性的でユニークな魔女人形たちが室内を飛び交い、幻想的な空間が広がります。 魔女を研究するために世界各地を旅した栄子さんは、現代にも息づく魔女たちの暮らしや魔女にまつわるお祭りなど、様々な出会いと発見を重ねてきました。 「魔女まじょ展」は、旅の記録をまとめた著作『魔女に会った』を題材に、栄子さんの魔女人形コレクションや旅に同行した、みやこうせい氏の写真などを展示し、栄子さんの”魔女の旅”をたどります。 会期:2023年11月3日~2024年4月8日 会場:魔法の文学館 2階ギャラリー
ショップ(1階)
写真提供:魔法の文学館
「いちご色」のオリジナルグッズから、角野栄子作品の可愛いキャラクターグッズ、栄子さん愛用のアトリエコートやセレクト雑貨など、ここでしか手に入らないオリジナルグッズや物語の世界から飛び出したキャラクターグッズ約100点が並びます。また、角野栄子さんの著作もそろいます。
写真提供:魔法の文学館
■クッキー ジャムと焼き菓子のお店『Maison romi unie 』の焼き菓子がつまったクッキー「まほうのおうちシリーズ」。まほうのおうちプチには、缶バッチが1つ付いています。
写真提供:魔法の文学館
■リンゴちゃんマグカップ 表情ゆたかなリンゴちゃんがいっぱいのマグカップです。
カフェ・キキ(3階)
写真提供:魔法の文学館
3階にあるカフェは、旧江戸川を一望できる、見晴らしの良い空間となっています。 栄子さんの作品に登場するスペシャルメニューなど、ここでしか味わうことができないメニューを多数そろえています。魔法の文学館の世界観とともに楽しんで。
写真提供:魔法の文学館
「キキライス」 おばけのアッチが住んでいるレストランひばりの「ちょっと変わったメニュー」の一つ “オムライス山”をイメージした特製メニューです。 チキンライスの上には、卵を使用せず、白いんげんとニンジンのペーストで仕上げたスクランブルエッグとトマトソースがかかっています。
写真提供:魔法の文学館
「チとキのサンドイッチ」 「おばけのアッチ」に登場する、ふたごのねずみの“チ”と“キ”をイメージした、2種類のサンドイッチのセットです。“チ”が、カレー風味のチキンクリスプサンドイッチ、“キ”が、きんぴらごぼうとたまごのサンドイッチです。 パン生地には、黒ゴマの香りをプラスして、とってもしっとりと仕上げています。
* * * 詳細は、公式サイトをご覧ください。 角野栄子さんの作品の世界観が表現された空間を、この機会にぜひ楽しんでくださいね。
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