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2024.09.23
コーヒー香るモカソフトにほっこり♪歴史あるこだわりの珈琲と一緒に「ミカド珈琲店 日本橋本店」
老舗百貨店や商業施設、オフィスが多く建ち並び、歴史ある街として親しまれている東京・日本橋。「ミカド珈琲店 日本橋本店」は、戦争の傷跡が色濃く残る1948年に開業したコーヒーロースターです。70年以上変わらない日本橋ブレンドをはじめ、軽井沢を散策するスタイルを定着させたミカド珈琲のモカソフト(R)、クリームやブランデーをかけて味わえるコーヒーゼリーなど、老舗の喫茶店ならではのレトロなメニューがそろいます。平日のみ提供するモーニングのトーストセットもおすすめですよ。
戦後から70年余続く日本橋の老舗珈琲店
遠くから見ても目立つオレンジのテントが目印
東京メトロ銀座・半蔵門線「三越前」駅から徒歩3分。日本橋三越本店やコレド室町の商業施設が並ぶ中央通りから、石畳が続くむろまち小路を入ったすぐの場所にオレンジのテントが目を引く「ミカド珈琲店 日本橋本店」があります。 コーヒー豆と喫茶材料の卸小売店として、1948年東京・日本橋に創業したのがミカド珈琲のはじまりです。その後、自家焙煎の淹れたてコーヒーを提供するヨーロッパ式スタンドコーヒーショップとして開店。1階は立ち飲みスタイルのコーヒースタンド、2階と3階はゆっくりと過ごせる喫茶室になっています。
お店を象徴するソフトクリームの看板はかつて営業していた横浜元町店で使用していたもの
フロアによって雰囲気が異なる喫茶
ランチの後やちょっとした息抜きにサッと立ち寄れる1階スペース
創業以来場所を変えず、70年以上営業している日本橋店の1階はイタリアのバールをイメージした立ち飲みスタイル。近隣のオフィスに勤める方が気軽に立ち寄れるように、テイクアウトと同じ価格でコーヒーを楽しめます。基本はカップでの提供ですが、時間がなかったりオフィスや自宅でゆっくりとコーヒーが飲みたい方には希望をすればテイクアウト用のカップで提供しています。
窓からはちらっと日本橋の街並みが眺められる
2階は窓から明るい陽が差し込む喫茶室。1階から吹き抜けになっており、カウンターで接客する店員さんやお客さんが会話する声が聞こえてきて賑やかな時間が流れています。仕事の打ち合わせや親しい方との楽しい会話を楽しむなら、2階の利用がおすすめ。
1階から階段を上がってきてすぐの場所のテーブル席はコーヒーの花とコーヒーチェリーの写真が鮮やか
3階は同じ喫茶室でも2階とは雰囲気が異なり、静かで落ち着いた空間が広がっています。座り心地のよい椅子や店内を控えめに照らすライト、白を基調とした壁など、訪れた方がゆったりと落ち着ける場所を意識したレイアウトになっています。おひとりさまや大切な打ち合わせなど、静かに過ごしたい時はぜひ3階を利用してみて。常連さんはその日の気分で利用するフロアを選んでいるそうですよ。
天気が良い日や過ごしやすい気候の時に利用したいテラス席
創業以来変わらない味の日本橋ブレンド
「日本橋ブレンド」(640円)
日本橋本店を訪れたらぜひ飲んでいただきたいのが、1948年に誕生した「日本橋ブレンド」。コロンビアをベースにメキシコやブラジルの豆を使用したミディアムローストのブレンドコーヒーです。コーヒー豆は、埼玉県三郷市の自社工場で焙煎しています。穏やかな酸味とあっさりした苦みのバランスがよく、初めての方にも飲みやすいマイルドな味わいです。
店内ではウェーブドリッパーで一杯ずつ丁寧にハンドドリップで抽出している
濃厚なコクと苦味が楽しめるアイスコーヒー
「アイスコーヒー」(670円)
「アイスコーヒー」は、濃厚なコクと苦味が楽しめるストロングな味わいが特徴のコーヒーです。ネルドリップで抽出した後、一晩寝かせることにより全体的に丸みが出て口当たり滑らかに。飲んだ後、酸味の余韻が長く続き心地よい満足感が得られます。コーヒークリームやガムシロップを入れて好みの味を楽しんでみて。
平日のみ提供のモーニングセット
「モーニングAセット」(860円)※日本橋本店限定、平日のみ
日本橋本店は平日は朝7時より営業しており、モーニングセットをドリンクと一緒に楽しめます。トースト、ホットドッグ、ホットケーキの3種類がある中、おすすめはトーストが付いてくる「モーニングAセット」。厚切りのイギリスパンのトーストにサラダ、ゆで卵、ヨーグルト、グレープフルーツがワンプレートに。バターがたっぷり塗られたパンは、江戸川区にあるサンワローランから仕入れています。 セットのドリンクは、ブレンド、アメリカン、アイスコーヒー、紅茶、エスプレッソから選択でき、おすすめはブレンドコーヒー。朝からたっぷりと飲んでもらいたい気持ちから、Lサイズでの提供。朝から贅沢な気分になれますよ。
「食べるコーヒー」がコンセプトのコーヒーゼリー
「コーヒーゼリー」(740円)
「コーヒーゼリー」は、創業者の金坂景助氏が「食べるコーヒー」を実現するため、当時夏の期間のみ営業していた「軽井沢旧道店」で1963年に初めてメニューに登場したデザート。ゼリーに使用するコーヒーは、お店で深煎りしたコーヒーをドリップ抽出して作っている自家製。ブランデーとコーヒークリーム、ガムシロップが添えてあり、特にブランデーをかけるとコーヒーの香りがより引き立ちます。 「まずブランデーをかけてコーヒーゼリーとブランデーの風味のコラボレーションを楽しんだ後、コーヒークリーム、ガムシロップの順に少しずつ味わうのがおすすめの食べ方です。」(店長の栁澤悟志さん)
ブランデーはアルコール度数が強いため店員さんがその場で3滴までかけてくれる
軽井沢の店舗で人気のミカド珈琲のモカソフト(R)
「ミカド珈琲のモカソフト(R)(カップ)」(700円)※カップはプルーン付
「ミカド珈琲のモカソフト(R)」は、コーヒーが飲めない方にもコーヒーのおいしさを味わってもらいたいとの思いから、1969年に軽井沢旧道店で販売を開始したコーヒー風味のソフトクリーム。ソフトクリーム片手に軽井沢を散策するスタイルを定着させた人気商品です。 特別にブレンドされた深煎りのコーヒーと濃厚なミルクの甘味がベストマッチ。コーヒーの香りがしっかりと楽しめるだけでなく、食べた後のすっきりとした後口がたまりません。日本橋店では、イートインではプルーンのシロップ漬けを添えた銀のカップで提供されます。モカソフトは、コーヒーゼリーと一度に楽しめる「モカゼリー」や「コーヒーフロート」があるのでメニューをチェックしてみて。
お土産にコーヒー豆やプルーンのシロップ漬けを
「プルーンのシロップ漬け」(850円)
店頭では、ブレンド、ストレート、軽井沢セレクション、ワンパックコーヒーなど、豊富な種類のコーヒー豆を販売しています。「ミカド珈琲のモカソフト(R)」に添えてあるプルーンのシロップ漬けも販売をしているので、親しい方や自分へのお土産に購入してみてはいかが。 駅からのアクセスも良く、待ち合わせやショッピング帰りの休憩に利用するのに最適です。軽井沢の店舗を利用したことがある方も、ぜひ歴史ある日本橋のミカド珈琲に寄ってみてくださいね。
ミカド珈琲店 日本橋本店
ミカドコーヒーテン ニホンバシホンテン
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Writer
スイーツコンシェルジュ 南森エレナ
テレビ局や大手旅行会社などの勤務を経て雑誌やwebで執筆するライター。カフェめぐりと旅行が趣味
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