歴史あるクラシカルな喫茶店でカレーとプリンを♪慶應義塾大学三田キャンパス 「カフェ八角塔」
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歴史あるクラシカルな喫茶店でカレーとプリンを♪慶應義塾大学三田キャンパス 「カフェ八角塔」

慶應義塾大学三田キャンパス内にある「カフェ八角塔」は、重要文化財に指定されている慶應義塾図書館旧館内の喫茶店。クラシカルで穏やかな雰囲気に包まれた店内では、日本で初めて紹介した逸話に由来するカレーや日替わりスイーツ、季節のクリームソーダなど昔ながらの懐かしいメニューを楽しめます。お店は一般の方も気軽に利用できるので、ふらっと立ち寄ってみてくださいね。

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重要文化財に指定されている図書館旧館内の喫茶店

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隣接する大銀杏は秋になると徐々に色づきキャンパスに彩りを添える

JR田町駅から徒歩約8分。改札を出て三田口(西口)から慶応仲通り商店街を道なりに進んだ先に、慶應義塾大学三田キャンパスが見えてきます。大きな三田通り沿いにそびえ立つ凱旋門のような東門のアーケードをくぐり、階段を上がった先には赤煉瓦と花崗岩によるゴシック様式の華やかな外観が目を引く慶應義塾図書館旧館があります。 慶應義塾創立50年を記念して今から100年以上前の明治45年に建てられた図書館旧館は、1969年に国の重要文化財に指定されており、本館と書庫、東南隅にある八角塔により構成されています。

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東門から階段を上ると図書館旧館の八角塔が見えてくる

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1階の玄関ホールを入った右手にカフェ八角塔の入口がある

1階の玄関ホールから続く赤いじゅうたんの先には中央階段があり、2階は「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」として一般公開されています。階段上を飾る大きなステンドグラスには、慶應の塾章を持つ女神と「ペンは剣よりも強し」の意のラテン語が記されており、権力に屈しない慶應義塾の精神を表しています。

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ステンドグラスは1945年に空襲で焼失したが1974年に技師小川三知氏の助手であった大竹龍蔵氏により復元された

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ネオクラシックをテーマにした喫茶店

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カフェ八角塔は2021年7月にオープンした「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」に合わせてオープンした

カフェ八角塔は2021年7月「福澤諭吉記念 慶應義塾史展示館」と合わせて同時期にオープン。三田キャンパス内には塾生や塾員以外に一般利用もできる食堂やカフェが4つあり、カフェ八角塔はそのうちのひとつです。ゆったりした時間が流れるクラシカルな雰囲気の空間で食事やスイーツを楽しむことができます。 カフェ八角塔がある部屋は、図書館旧館が建てられた当初は「雑誌室」として使用されており、戦後は「図書館事務室」、1982年に新たに図書館新館が開館した時には建築家の槇文彦氏により内装も全面的に改装され「展示室」として使用されていました。

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テーブルは三越製作所による特注品、ヴィンテージチェアはドイツのトーネット社のものを使用

重厚な扉から店内に入ると天井が高く開放的。赤いチェアが映える古式ゆかしい空間が広がっており、まるでヨーロッパのカフェに迷い込んだかのよう。淡いグリーンのドレープカーテンがかかる窓からは明るい日差しが差し込みます。

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八角形が特徴のテーブルやヴィンテージチェアはもともと大学が大切に保管していたものを使用している

天井や床の寄木張り、シャンデリア、天秤が描かれたクラシカルな壁紙などは、当時の展示室のレトロな雰囲気のまま。室内装飾と一体になるよう八角形をモチーフとしたテーブルやチェアを客席に使用するなどインテリアにもこだわり、旧図書館との雰囲気を大切にしています。

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現在2階、3階は解放されていない

カフェスペースの奥は、現在アートスペースとして開放され自由に出入りしており見学することができます。この場所が八角塔の1階にあたり、過去には八角塔最上階にある図書室「月波楼」の一室から、月に照らされる海が見えたそうですよ。

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福澤諭吉の著書でコルリと訳されたカレー

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カレー「コルリ」(1300円)※付け合わせは仕入れによって変わる

お店で人気のメニューは、カレー「コルリ」。慶應義塾大学の創立者である福澤諭吉が著書で「Curry(カレー)」を「コルリ」と訳した逸話から名付けられたのだそう。ルーは、国産の豚肉と上州牛の挽肉を12種類のスパイスで炒め赤ワインをプラスした中辛のキーマカレー。お米はカレーとの相性を考え、米マイスターが常駐する米店から佐賀県産さがびよりと宮城県産金のいぶきを仕入れるなど食材にもこだわっています。 どこから食べても肉感があるカレーにプチプチとした歯ごたえのあるお米の相性が抜群。スパイシーでコクと深みがあるカレーは、いくらでも食べられそう。

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メニュー表は図書の貸出カードをイメージしたもの

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出会えたら嬉しい日替わりスイーツのプリン

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「自家製プリン」(600円)※日替わりスイーツ

お食事の後にぴったりの日替わりスイーツも豊富にそろっています。「自家製プリン」は、どこか懐かしみのある程よいかたさ。ほろ苦いカラメルソースをかけて仕上げに一削りの珈琲豆をトッピングしています。プリン生地にはきび砂糖を使用しており、やさしい甘さとコクが口の中に広がります。 そのほか、蔵前の自家焙煎珈琲とチョコレートのお店「蕪木(かぶき)」のチョコレートサブレとサイフォンでいれるコーヒーとのペアリングもおすすめです。日替わりスイーツは随時SNSでお知らせしているので、お店に行く前にチェックしてみて。

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月替わりのクリームソーダ

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季節のクリームソーダ「梨(10月限定)」(900円)

月替わりで内容が変わるクリームソーダは、しっかりと果実味を楽しめるように生の果物をふんだんに使用した自家製シロップが特徴です。2024年10月は旬の「梨」を使用したクリームソーダ。2種類の梨を使用しているのが特徴で、加熱した梨で作ったなめらかな舌触りのピューレをベースに砂糖漬けにした梨をプラスして果肉の食感も楽しめるように。濃厚でみずみずしくスッキリした味に仕上がっています。 グラスにちょこんと添えてあるシークヮーサーは、長崎県大村市にある山光農園のもの。クリームソーダを飲んでアイスを食べた後、シークヮーサーを絞るとさらに爽やかな味を感じられます。

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甘いアイスと酸味のあるシークヮーサーの珍しい組み合わせが楽しめる

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カフェや慶應義塾の公式グッズをお土産に

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エコバッグやタオル、マグカップなどそれぞれロゴが施されたグッズが満載

店頭には、慶應義塾公式グッズやカフェ八角塔オリジナルグッズを販売しています。来店の記念の購入してみてはいかが。喫茶店は、午後や土曜日は混みあうことから平日に訪れるのがおすすめ。歴史と趣のある空間で心安らぐひと時を過ごしてみてくださいね。

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スイーツコンシェルジュ 南森エレナ

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テレビ局や大手旅行会社などの勤務を経て雑誌やwebで執筆するライター。カフェめぐりと旅行が趣味

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