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2024.10.28
鎌倉の長谷エリアで紅葉さんぽ♪お地蔵様がほほえむ長谷寺と路地裏のカフェでくつろぐ秋の一日
昔ながらの街並みに古都の風情が漂う鎌倉の長谷エリアは、秋の訪れとともにモミジやイチョウが赤や黄色に染まり華やかな秋の装いにつつまれます。とくに“花の寺”として知られる長谷寺では紅葉したモミジが境内を彩り、石畳の参道を一歩進むたびに秋の深まりを感じますよ。路地裏にたたずむカフェにも立ち寄って秋の情緒を楽しむ長谷の紅葉さんぽへご案内します。
赤く染まったもみじが石畳の参道を彩る古刹「長谷寺」
深紅の野点傘の日陰でのんびり抹茶スイーツ「抹茶ラボ鎌倉長谷店」
洋館を併設した瀟洒なお屋敷で過ごすランチとお茶の時間「鎌倉北橋」
住宅街にそっとたたずむ隠れ家カフェ「ハセロジ」でティータイム
江ノ電の改札口まで5mのコーヒースタンド「エキヨコベイク」
赤く染まったもみじが石畳の参道を彩る古刹「長谷寺」
長谷寺本堂へとつづく石階段周辺の紅葉
一年を通して四季折々の花々が境内に咲く長谷の古刹「長谷寺」。秋の澄んだ空気が境内に漂いはじめるとホトトギスやシュウメイギクといった可憐な花々が咲きはじめます。さらに季節が深まると木々の葉っぱが赤や黄色へと染まり、真っ赤なモミジなど華やかな紅葉が参道を彩ります。
ほっと心が和む良縁地蔵
境内にはたくさんのお地蔵様が祀られていています。なかでもやさしい表情で手を合わせる「和み地蔵」や3人の小さなお地蔵様「良縁地蔵」は見ているだけでもほっこりとした気分に。「良縁地蔵」は境内の美しい景色に囲まれた散策路沿いの3か所にたたずみます。見つけながら歩くのも楽しいひとときに。
紅葉の時期だけのモミジをあしらったあでやかな御朱印
(左から)御朱印帳「もみじ」(2000円)「刺繍朱印」(各1000円)※数量限定
この時期の御朱印はモミジの刺繍をほどこした特別仕様。池泉回遊式庭園の放生池と和み地蔵の2種類で、どちらも真っ赤なモミジが境内を彩るこの時期らしい絵柄です。御朱印帳もモミジのモチーフで揃いますよ。
ストラップは赤と金色の2色「紅葉 花網守」(各1200円)
お守りが20種類近くあるのも長谷寺の特徴で、この時期に授かりたいのはモミジやイチョウをやわらかいレースで編んだ「紅葉 花網守」。和み地蔵のやさしい表情を見るたびに穏やかな心で過ごせそうです。
長谷寺
ハセデラ
深紅の野点傘の日陰でのんびり抹茶スイーツ「抹茶ラボ鎌倉長谷店」
「抹茶ラテ(無糖)」(700円)
長谷寺で紅葉散策を楽しんだ後は、門前にある抹茶スイーツのお店「抹茶ラボ鎌倉長谷店」でひと休み。日本有数の抹茶の産地である愛知県西尾市の高級抹茶を使用したジェラートや抹茶ラテなどを、緋毛氈を敷いた縁台でいただけます。
(左から)ジェラート「濃茶No.3」(600円)「濃茶No.1」(500円)
ジェラートは抹茶の濃さに応じて3段階。上質な抹茶特有の旨味をギュッと濃縮していて、ほのかな甘みと一緒に抹茶の香りも口いっぱいに広がります。歴史のあるお寺周辺の雰囲気を楽しみながら味わって。
抹茶ラボ鎌倉長谷店
マッチャラボ カマクラハセテン
洋館を併設した瀟洒なお屋敷で過ごすランチとお茶の時間「鎌倉北橋」
「鎌倉北橋」長谷寺から徒歩約5分
作家の川端康成など文化人にも愛された長谷は、今もその街並に古き良き時代の面影を残し、路地沿いにはおしゃれなカフェが点在しています。蕎麦と珈琲の店「鎌倉北橋」も細い路地の先にたたずみ、広いお庭を眺めてゆったりと過ごせます。
日本情緒あふれる玄関
明治時代に建てられたと推定されている屋敷の日本家屋部分は蕎麦のお店で、純和風の雰囲気のなか心地よくすごせます。蕎麦は殻付きの蕎麦の実を栽培農家さんから直接仕入れ殻むきから製粉、蕎麦打ちまで店内でこなすこだわりの味。北海道や信州など産地ごとの味わいを楽しむ「もり蕎麦」や、蕎麦をメインにした「昼懐石」もあり蕎麦割烹としての一面も楽しめますよ。
前菜盛り合わせ・蕎麦・甘味「昼懐石さくら」(2800円)
時が止まったかのような雰囲気が漂うクラシカルな洋館
天井が高く開放感のあるカフェ
棟続きの洋館はカフェになっていて、時代を感じる引き戸はその歴史を語りかけてくるかのよう。木枠の上げ下げ窓や鎧戸、暖炉も当時のままです。
「コーヒーゼリー」(700円)
ノスタルジックなカフェでいただくシングルオリジンのコーヒーは格別。パティシエ手作りのそば粉100%のシフォンケーキやスペシャルティコーヒーを贅沢に使った「コーヒーゼリー」も一緒にオーダーするのがおすすめです。
「鎌倉北橋」の記事はこちら
鎌倉北橋
カマクラ キタハシ
住宅街にそっとたたずむ隠れ家カフェ「ハセロジ」でティータイム
暖簾を控えめにかけて住宅街に溶け込む外観
明治時代から続くレトロな牛乳屋さんの角を曲がった路地沿いに暖簾をかける「ハセロジ」。お店の中央には坪庭があり黒の床に白い壁といったモノトーンの統一感があるなかにしっとりとした日本の風情を感じる隠れ家的なカフェです。ハンドドリップで淹れるコーヒーやこだわりの茶葉で淹れる日本茶が味わえます。
自家製ジャムと塩ホイップ付き「スコーン」(800円) コーヒー「エボニーブレンド」(800円)カップに2杯
落ち着いた雰囲気は午後のティータイムにほっと一息つくのに最適。こんがりと焼いたスコーンに沖縄産の塩で味を引き締めた塩ホイップと自家製のジャムをたっぷりつけて召しあがれ。
坪庭のある店内
「ハセロジ」の記事はこちら
江ノ電の改札口まで5mのコーヒースタンド「エキヨコベイク」
かわいい暖簾が目印
店内で焼くスコーンやパウンドケーキなどの焼き菓子が種類豊富に並ぶ「エキヨコベイク」。江ノ電長谷駅からすぐ場所にあるコーヒースタンドで、期間限定の焼き菓子も多く、訪れるたび新しいお菓子と出会えるのも魅力です。店内には江ノ電の時刻表も壁に大きく表示され、電車の時間に合わせてゆっくりとくつろぐことができます。
定番商品のスコーン「あんバターサンド」(530円)
イートインで「あんバターサンド」をオーダーすると、リベイクして温めてくれるのでバターが溶けてコクが出ると人気です。またテイクアウトも全品可能で、焼き菓子にはかわいい箱や袋も用意されているのでお土産にもおすすめですよ。
「苺と桜のスコーンサンド※期間限定」(638円)「あんバターサンド」「カフェラテ」(570円)
「エキヨコベイク」の記事はこちら
エキヨコベイク
江ノ電に乗って楽しむ鎌倉の紅葉さんぽ
人と車が行き交う江ノ電長谷駅
鎌倉駅から江ノ電に乗ると3つ目の駅にあたる長谷駅。駅の周辺は電車がつくたびに観光客であふれるものの、朝と夕方は静かな海辺の街です。神社も多い街並みは風情があり、歩いて散策するのが楽しいエリアです。ぜひ過ごしやすい季節の長谷にお出かけくださいね。
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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