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2024.12.05
鎌倉の小さなベーカリーカフェでひと休み♪自家製酵母のモチモチとしたパンとワッフル「シエッポ」
鎌倉駅から大仏様の鎮座する長谷エリアへと続く由比ガ浜大通りにたたずむベーカリーカフェ「シエッポ」。バス通り沿いにありながらも、こぢんまりとしたシンプルなショップは隠れ家のような雰囲気も漂います。自家製酵母を使って焼くモチモチとしたパンは近所でも評判で、イートインでは焼きたてのワッフルもおすすめです。観光地の喧騒から逃れて、一人のんびりと過ごしてはいかがでしょうか。
スタイリッシュな看板を控えめに立てかけるベーカリーカフェ
江ノ電和田塚駅から徒歩約3分
自家製酵母で発酵させて焼くパンが自慢のベーカリー「シエッポ」。昔ながらのお米屋さんや和菓子屋さんにまじっておしゃれなカフェが点在する由比ガ浜大通り沿いにお店を構えます。江ノ電和田塚駅からの経路は鎌倉の住宅街特有の小径を通り、ちょっとした探検気分でお店に向かえます。
洗練されたシンプルなたたずまいは北欧の街にいるかのよう
やさしい笑顔で店頭に立つ店主の澤さん
自然発酵のパンの美味しさに魅せられてベーカリーをひらいたという店主の澤玲子さんがお一人で切り盛りします。10年ほど前に北鎌倉のカフェでパンの販売を始めたことからはじまり、その後この近所でベーカリーを営んだあと、イートインスペースのあるこちらのお店を立ち上げました。発酵の持つエネルギーの強さが食べる人のパワーや幸せにつながるようにとの思いを込めているのだそう。
モビールのゆっくりとした動きにほっこり
シンプルな店内は天井から吊り下げられたワイヤー細工のモビールがゆっくりと揺らぎ、どことなく北欧の国々を訪れたかのような空気も感じます。店名の「シエッポ」はフィンランド語で小さな鳥の「ヒタキ」を意味します。美しい歌声を持ちガラスアートのモチーフとしても人気の鳥です。
自家製酵母でじっくりと時間をかけて育てる奥深い味わい
小物使いも北欧風
店頭のショーケースには毎日6~7種類のパンが並びます。自然栽培米とその酒粕から育てた自家製酵母をパン生地に練り込み、その生地を約12~20時間、じっくりと時間をかけて低温発酵させていきます。この発酵によってモチモチとしたパンが焼きあがるのだとか。
シンプルな木枠のショーケースに朝焼きのパンが並ぶ
素材も自然素材にこだわり、国産小麦、天然塩、オーガニックシュガーを使います。ベーグルや塩パンといった素朴な味わいのパンも、噛めば噛むほど旨味を感じますよ。塩麹のカンパーニュの生地は、ライ麦とスペルト小麦、全粒粉をブレンドし、リッチな味わいです。オーガニックはちみつの甘みも加わって、そのままはもちろん、トーストやサンドイッチなど楽しみ方はいろいろ。
カンパーニュはオリーブオイルとの相性も抜群
このほかにバナナブレッドや酵母のスコーンなど種類は豊富。訪れるたび新しいパンに出会えます。
ゆったりとした中でくつろぐ贅沢なひととき
ほっとできる静かなイートイン席
木の温もりにあふれたイートイン席は、お隣の建物に向かって席を配置しているので、大通り沿いとは思えないほどのんびりできます。隣は瓦屋根に黒板張りといった昔ながらの日本家屋、古都の風情も感じられます。
「ベーグルサンド」(860円)「和紅茶」※セットは100円引き
イートインではワッフルのほか、週替わりでベーグルのサンドイッチやスープなどをラインナップ。取材時のベーグルパンのサンドイッチは、モチモチの生地にキャロットラペとチキンのタヒニソース和えをたっぷり挟みボリューム満点。軽めのランチとしてもおすすめです。
毎週変わるトッピングが楽しみな焼きたてのワッフル
「酵母ワッフルプレート」(760円)トッピングはかぼちゃクリーム&メープルカシューナッツとメープルチョコソース
定番のワッフルもパンと同様に自家製酵母種を生地に練り込んでいて、モチモチの食感。有機素材のトッピングは週替わりです。オーダーごとに焼くので温かいうちに召しあがれ。
焼きたてをテーブルへ
鎌倉散策で立ち寄りたい素敵なベーカリーカフェ
表情豊かなリスの置物はカウンターで案内するかのよう
自然由来の美味しさを静かな空間で楽しむ「シエッポ」。コーヒーや紅茶などのドリンク類にも配慮がゆき届いていて、土瓶で沸かしたお湯で淹れるまろやかな味わいです。ぜひ散策途中に立ち寄って一息いれてくださいね。
シエッポ
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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