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2024.12.11
鎌倉の隠れ家イタリアン♪できたての自家製フレッシュチーズを楽しむランチ「Capio」
杜に囲まれた由緒ある御霊神社の鳥居のそばに佇む「Capio(カピオ)」。店主が丹精込めて作る自家製チーズを存分に楽しむ大人の隠れ家レストランで、モッツアレラやリコッタなど、できたての風味が際立つ貴重なフレッシュチーズが味わえます。古都で出会う贅沢なチーズ尽くしの本格イタリアンをご案内します。
日本の情緒と陽気なイタリアの空気が混ざり合う古民家
江ノ電長谷駅から徒歩約3分
細い小径を進んだ先の隠れ家のようなイタリアンレストラン「Capio」。御領神社の鳥居の前を江ノ電がのんびり走る静かな住宅街のなかにあり、築100年近くになる古民家をリノベーションした一軒家です。
青色の扉と魚模様のタイルが地中海を彷彿とさせる
あざやかな青色の扉が古民家の風情によく馴染み、エントランスに埋め込んだシチリアのタイルが趣を添えています。どっしりとした石灯篭があり、昔ながらの日本のたたずまいにイタリアのエッセンスが不思議なほど調和して、訪れる人の目を和ませます。
つぶらな瞳をした魚のお皿に感じる南イタリアの光
梁のめぐる天井やレトロなガラスの引き戸など古民家の趣が漂う店内
南イタリアの郷土料理と厨房の奥で手作りするチーズが看板メニューです。店主が修業をしたイタリアのプーリア州は、イタリアの地図をブーツの形に例えるとちょうどかかとあたりに位置し、太陽の恵みをいっぱい浴びた食材や新鮮な海の幸を使用します。そんな素材の味わいをしっかりと引き出した本場の味が楽しめますよ。
テーブルを彩るシチリアで買い付けた明るい色づかいと大胆な絵柄の皿
手作りのチーズは、近隣の牧場から届く搾りたてのミルクを使って厨房で仕込んでいきます。リコッタやモッツアレラ、ストラッチャテッラといったできたての美味しさを味わうフレッシュチーズと、独特の風味と香りを持つ酵母熟成チーズなど数種類。特にフレッシュチーズはイタリアでは日常的な食材でも日本ではまだ希少で、その日のうちに仕上げられる繊細な味は格別です。
古都で味わう陽光まぶしい南イタリアのご馳走
自家製フォカッチャとサラダ付き「前菜と自家製チーズのセット」(2480円)※スープかコーヒーから選択「グラスワイン スパークリング」(980円)
ランチはこだわりの2つのコースから選べます。南イタリアの伝統が息づくパスタのコースと店主自慢の手作りチーズがメインの自家製チーズコースです。どちらも彩り豊かな前菜とサラダ、ふかふかとした自家製フォカッチャが添えられ、グラスワインと味わえば旅心をくすぐられます。今回は自家製チーズコースをご紹介します。
品数豊富で気取りのない本場の味わい
前菜(左から)タラッリ、かぼちゃのマリネ、インボルティーニ、フリッタータ(右上)季節のスープ
前菜はイタリアで親しまれている4種です。プーリア州のクラッカーのタラッリとかぼちゃのマリネ、鶏むね肉を丸めて焼くインボルティーニ、イタリア風オムレツのフリッタータ。一品一品丁寧に作られた料理は、まるで南イタリアの食卓に招かれたかのよう。
自家製チーズ盛り合わせ(左手前)酵母熟成チーズ(右)モッツアレラチーズ(左奥)リコッタチーズ
自家製チーズは、カラフルなお皿に3種類を盛り合わせます。チーズの瑞々しさを存分に楽しむモッツアレラ、クリーミーなリコッタにはアンチョビの塩気がアクセントを添えます。自家製のホエイ酵母パンと共に味わう酵母熟成チーズは、マルサラ酒に漬けたレーズンとの組み合わせが絶妙。ますますワインがすすみます。
チーズが主役になる花のようなドルチェ
「ドライフルーツをまとった自家製デザートチーズ」(660円)※取材時のドライフルーツはパイナップル
食後にはイタリアの伝統的なドルチェのボッコノットやジェラートのほか、チーズを使ったオリジナルドルチェもおすすめです。なかでも国内最大のチーズコンテスト「ジャパンチーズアワード2024」で銀賞を受賞した「ドライフルーツをまとった自家製デザートチーズ」は、素敵なシチリアのお皿に一輪の花が咲いたかのよう。まったりとした自家製チーズの美味しさと日替わりのドライフルーツの甘みがお互いを引き立てあいます。ぜひチーズ尽くしのランチで古都のひと時を楽しんでくださいね。
Capio
カピオ
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高橋茉弓
Writer
高橋茉弓
おやつの時間を何よりも大切にするライター&カメラマン。波の音とカフェがあればそれで幸せ。
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