物語がはじまりそうな予感のするクラシカルな扉

JR水道橋駅または東京メトロ神保町駅から徒歩約6分

レトロな萌黄色の窓枠と黄色の壁、そして白色のドアが印象的な「トロワバグヴェール」。古本を扱う書店が軒を連ねる神保町から東京ドーム方面へとつながる幹線道路のから脇道へと入った路地沿いにひっそりとたたずみます。ビルが立ち並び車の往来も多いエリアにある隠れ家のようなカフェです。

温かみのある灯りにまるで絵本のお話に入ったかのような安心感

オフィス街とは思えないほどノスタルジックな雰囲気

アンティークのランプシェードからこぼれるやさしい光につつまれた店内は、とても静か。以前は別のオーナーさんがお花屋さんを営んでいたという空間で、タイル張りの床や木枠の窓に異国の情緒を感じます。使い込まれたアンティークのテーブルやイスが置かれ、一人で静かに過ごすのに最適です。

日記を書きたくなるような窓辺のテーブル

神保町にある喫茶店「カフェ トロワバグ」の2号店です。まもなく創業50年を迎える昭和レトロな喫茶店の歴史を受け継ぎながらも、こちらのカフェにはどことなくナチュラルな空気が漂います。本店では赤色でネームを入れたグラスもこちらでは淡い緑色、小さめながらも存在感のあるグラスはやっぱり人気。

本店では販売もされているというグラス

対話するかのようにじっくりと淹れる一杯の珈琲

蒸らし加減に配慮しながらお湯を注ぐ

ネルドリップで淹れる珈琲は、口当たりがなめらかで奥行きのある味わいです。ネル生地で淹れるとコーヒー豆が持つ油分を含んだままドリップされ、まろやかになるのだそう。時間をかけてじっくりと蒸らしながらお湯を注ぎ、丁寧に一杯ずつ淹れていきます。

「トロワブレンド」（650円）カップはヘレンド社のバロックホワイト

コーヒー豆にもこだわりがあり、生豆を3～5年ほど寝かせてから焙煎するエイジングコーヒーです。オールドビンズ特有の滋味深い味わいで、ふくよかで奥行きがあります。取材時の白色のカップは、レリーフ模様が美しくコロンとしたフォルムが手にしっくりと馴染みました。ゆったりとした気分で味わえますよ。

焼きたてのクレープはもう一つの隠れた看板商品

「とろ～りトマトグラタンクレープ」（ドリンクとのセット1800円、単品1400円）

珈琲と一緒にオーダーしたいのがクレープです。小麦粉に全粒粉をブレンドして深みのある生地を使って、香ばしさも感じます。本店で評判のグラタントーストにヒントを得たという「とろ～りトマトグラタンクレープ」は、ランチにもおすすめ。

熱いチーズがよく伸びるクレープのグラタン

ベシャメルソースをまとったハムとブロッコリーをクレープ生地で巻き、トマトソースとチーズをたっぷりかけて焼いていきます。熱々を召し上がれ。

本店で人気のプリンをクレープ仕立てのスイーツに

「クレーププリンアラモード」（ドリンクとのセット1700円、単品1300円）

オリジナルレシピのクレープは、スイーツもラインナップ。シンプルなカスタードプリンをクレープ生地で巻いた「クレーププリンアラモード」は、苦みを効かせたカラメルソースがプリンの甘みを引き立てます。この苦みが不思議と珈琲によく合います。

静かに過ごすひと時を自分へプレゼント

壁には黒板に手書きしたメニュー表も

ほんのりとした灯りの中でゆったりとしたひと時が過ごせる「トロワバグヴェール」。読みたかった本を持ち込んで読書を楽しむのもおすすめです。味わい豊かな珈琲をいただきながら素敵な空間と時間を楽しんでくださいね。