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2025.01.28
アート鑑賞後に庭園散策や足湯カフェでのんびりと♪ 箱根の森で安らぎのひとときを過ごせる「岡田美術館」
豊かな自然と温泉プラスαの魅力であふれる、箱根の人気スポット・小涌谷(こわくだに)エリア。そんな小涌園バス停からすぐの場所にある「岡田美術館」は、箱根を代表する美術館の一つ。5階建てのフロアには、日本や東洋の絵画・やきものを中心とした作品がぎっしり。アート鑑賞後には、庭園を散歩したり、自家製スイーツとともに足湯を満喫する楽しみもあります。
美しい自然に囲まれた美術館
入館料は2800円、小中高生は1800円
人気の温泉テーマパーク「小涌園ユネッサン」の向かい。車でのアクセスに便利な1号線沿いに「岡田美術館」は位置しています。こちらは私設美術館として、2013年に開館。屋内展示面積約5000平米を誇る、箱根最大級の美術館です。
ぽかぽか足湯に浸かりながらアートを鑑賞
足湯の前には、構想から約5年の歳月をかけて制作された大壁画が
エントランスを抜けると、すぐに巨大なアートがお出迎え。こちらは、現代画家の福井江太郎さんが描いた、大壁画「風・刻(かぜ・とき)」。国宝の「風神雷神図屏風」を元に、縦12m 横30mのスケールで描かれています。
標高約630mの場所にあるため、冬は「湯雨竹」の下が凍る
足湯に注がれるのは、敷地内から湧く自家源泉。泉質はナトリウム-塩化物泉で、クレンジング効果の高いpH8.9のアルカリ性です。とろりとした優しいお湯は、ついウトウト……してしまいそうな心地よさ♪ しかも、箱根では珍しい竹製温泉冷却装置「湯雨竹」を使い、加水・加温なしで、湯船にかけ流されています。
あったか足湯でひんやりスイーツを召し上がれ
「プレミアム和パフェ」(800円)、「特選煎茶(ホット・アイス)」(400円)
あたたかな温泉で気持ちをほぐしたら、ひんやりスイーツで至福のひとときを。足湯にはカフェがあり、そこで選んだスイーツやドリンクを味わうことができます。 一番のおすすめは、「プレミアム和パフェ」。神奈川県産の牛乳を使用したソフトクリームに、自家製の粒あん、もっちり白玉、サクサク食感のフレークなどが入った特別なパフェ。食べすすめるごとに、いろいろな味と食感が楽しめます。
多彩なコレクションをたっぷりと
足湯を満喫したら、いよいよ館内へ。美術館最大の魅力は、なんと言っても、コレクションの豊富さ。約450点もの作品が5フロアにぎっしり展示されており、じっくり眺めていると時が経つのを忘れてしまいます。 ガラス張りの通路は、足湯から見た大壁画を間近に眺められるスポット。アーティストの一筆一筆に込められた技術と情熱を感じられて、思わず「すごい!」と声が出てしまうほど。
悠久の歴史を感じられる、昔の中国陶磁器がずらり
そして1階には、古代から清朝までの中国陶磁器のコレクションを展示。順路に沿って進むことで、各時代ごとの美術品の変遷が知れるようになっています。 2つ目の部屋には、紀元前~唐時代の陶磁器がたくさん。どれも1000年以上前のものとは思えないほど保存状態がよく、その美しさに驚かされます。
こちらは、江戸時代、庶民の食卓に並んでいたというやきもの「古伊万里」。子どもも大人も思わずワクワクしてしまう、お魚モチーフの器がずらり。食卓のすてきなアクセントになってくれそう♪
注目は、4階にある教科書に載っているような縄文土器や埴輪を集めたゾーン。ここには、お化粧が施され、まるで頬をポッと赤らめたような埴輪や、にっこりと微笑む埴輪が並びます。ゆる~くかわいらしいその表情にほっこり。埴輪って、こんなにも表情豊かなんだ……を再認識できるはず。
ミュージアムグッズをお土産に
「シール」(各360円)
アート鑑賞を楽しんだら、次は旅の思い出探し♪ 1階のショップには、岡田美術館ならではの、オリジナルグッズを多数取り揃えています。 中でもおすすめなのは、人気の陶磁器を好きな場所に貼って楽しめる「シール」。ノートや手帳、スマホケースなど、お気に入りの作品で身の回りのものを彩れます。
「豆皿5枚セット」(4500円)
「アソリュティマン ド ショコラ ミュゼ オカダ 7 個入」(3800円)
「ピエール・エルメ・パリ」とのコラボ限定チョコレートも、2023年5月から登場。こちらは、1箱で7種類の味を楽しめるプレミアムなスイーツ。岡田美術館のロゴ入りや鳳凰の絵付きのチョコレートもあり、グルメな人への贈り物にも最適です。
庭園をおさんぽして、ゆったり贅沢な時間を
お土産を手に入れたら、最後は敷地内にある庭園へ。お庭のコンセプトは「~湧水・樹木の生命力~自然の恵みを感じる庭園空間」。もともとこの地にあった樹木や岩、苔、水を活かして、デザインされました。 見晴らしの良い場所には、東屋やベンチもあり、座ってゆったりと過ごせます。
夜には大壁画がライトアップされ、また違った雰囲気に
「岡田美術館」は、一度訪れると、何度も足を運びたくなるとっておきの場所。アート鑑賞のみならず、箱根さんぽや休憩スポットにもぴったりです。
岡田美術館
オカダビジュツカン
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安藤美紀
Writer
安藤美紀
湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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