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2025.03.04
京都・宇治で立ち寄りたい♪ お茶を使ったかわいい&本格派のおやつがそろう「菓寮伊藤軒 宇治平等院店」
世界遺産平等院の表門から歩いてすぐの「菓寮伊藤軒 宇治平等院店」。1864(元治元)年に創業した老舗「伊藤軒」の7店舗目で、2024年にオープンした「もっとお茶を身近に」をテーマにしたお店です。見た目がかわいい食べ歩きスイーツと抹茶菓子、宇治平等院店限定メニューに、本格的なお茶を味わえるカウンター席のカフェもあり、好みに合わせて宇治茶を楽しめます。

平等院表門に近い歴史ある参道沿いに2024年開店

扉がなくオープンなエントランス
宇治川の流れを背景に紫式部像がある観光名所のひとつ。宇治橋西北詰あたりから平等院に続く参道沿いに「菓寮伊藤軒 宇治平等院店」があります。黒を基調としたモダンな雰囲気のエントランスから続くのが、テイクアウトスイーツやおみやげが買えるショップです。

一年中食べられるテイクアウト専用スイーツ

抹茶ぼうろソフト500円。抹茶ぼうろのサクサク感に、一番下には玄米チップが入り食感も楽しめる
店内へ入って右側にあるのがテイクアウトのコーナーです。ドリンクも含めると10種以上のメニューがある中、一年中人気のひとつが「抹茶ぼうろソフト」です。昔懐かしのそばぼうろを、この店らしくアレンジした抹茶ぼうろを添えて、堀井七茗園の蓬莱山という抹茶をかけた食べ応えのあるテイクアウトスイーツ。抹茶味、ミルク味、抹茶とミルクのミックス味の3種類からソフトクリームが選べます。

串和菓子各1本500円。百華の錦玉は紫式部をイメージ
「菓寮伊藤軒」といえば串和菓子も名物です。宇治平等院店限定は2種類。写真右側は、上から 平等院を意識した「鳳凰」のカタチ・羊羹の「蝙蝠」・寒天ゼリーの錦玉の「百華」・こしあんの薯蕷饅頭による「織部」を表現しています。写真左側は、こなしの「丸梅」・ゆず錦玉の「雪華」・白あんを使う羊羹の「扇」・薯蕷饅頭の「雪うさぎ」を表現。写真左側は、冬の串和菓子で、四季によって内容が変わります。

左からしっとりチョコサブレ宇治抹茶1個249円、5個入1491円。宇治平等院店限定の抹茶もち最中324円、抹茶だんご648円、抹茶ぼうろ324円、花林糖や奉天などが入る宇治物語346円
おみやげには、ここでしか買えない抹茶のおやつがおすすめです。宇治平等院店限定のひとつは抹茶だんご。もちもちのおだんご3本に、お茶の風味が濃厚な抹茶蜜と、香り良き抹茶きなこをたっぷりかけて味わう気軽な和菓子は、お茶だけでなくコーヒーにもよく合います。

ゆったりとお茶に親しめるカフェ

桜の木のカウンター。壁にかかるレリーフには、日差しが降り注ぐような仕掛けがあり美しい
エントランスからショップを抜けた中庭の奥には、カフェがあります。カウンター8席の特等席に座り、明治期に創業した宇治茶・堀井七茗園によるそれぞれに合うお茶を厳選し、抹茶や煎茶、ほうじ茶、抹茶サイダーが、伊藤軒による季節の上生菓子といったおいしいお菓子とともに味わえる空間です。

抹茶極細モンブラン山1870円。ドリンクセットはほうじ茶+220円、抹茶or煎茶各550円
イートイン限定のスペシャリテは、抹茶極細モンブラン山です。香り良き堀井七茗園の抹茶を使用したモンブランペーストは、抹茶味ながらホクホクの栗の味わいがしっかりするのが特長。さくさくの焼き菓子や甘酸っぱいベリーが入り、飽きずに最後まで楽しめます。

カウンターで見えるようにかける抹茶モンブランペースト。その中身は、ペーストがかからずともおいしそう
抹茶極細モンブラン山は、実は中身がかわいいと評判。下からスポンジ、抹茶アイスとサクサクマコロンを張り付けて、抹茶ホイップとミックスベリー、鈴カステラ、そして頂にはマロングラッセがちょこん。その上から極細の抹茶マロンペーストがたっぷりかかります。大満足ゆくイートイン限定のスイーツです。

ひとつひとつていねいに淹れられる抹茶
そもそも「抹茶などのお茶を身近に」と考えられて開店されたお店。カフェでは、目の前で抹茶を点てるので、茶室とは違って肩肘張らずに、じっくりお作法を見ることもできます。 宇治へ遊びに来たからこそ、親しんでみたいお茶の世界を気軽に楽しめる「菓寮伊藤軒 宇治平等院店」。抹茶のおみやげも、抹茶のスイーツも存分に味わって、旅の思い出の1ページにぴったりはまりそうです。

菓寮伊藤軒 宇治平等院店
カリョウイトウケンウジビョウドウインミセ
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文:土井淑子 撮影:増田えみ
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