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2025.03.07
【プレゼントも】瀬戸内国際芸術祭と一緒に立ち寄りたい、1泊2日アートな倉敷旅
3年ぶりの開催となる瀬戸内国際芸術祭。にぎわいをみせる瀬戸内海の島々を望む岡山県倉敷市は、島への玄関口・宇野港までのアクセスも良く、瀬戸内国際芸術祭と一緒に立ち寄りやすいスポット。今回は、繊維の町・児島のものづくりにふれ、アートが息づく倉敷美観地区で散策を楽しむ、1泊2日の旅をご紹介します。

瀬戸内海と多島美を見渡す絶景カフェ「Marugodeli Ojigadake」で、ランチ&カフェタイム

静寂な時間が流れる店内。季節によっては、夕日が沈む姿を真正面から拝めることも
まずは倉敷市・児島の南東に位置する王子が岳の山頂付近にある高台カフェへ。一面ガラス張りの窓からは、刻々と表情を変える瀬戸内海の島々が広がります。ここはフレッシュフルーツを使ったドリンクで知られる「マルゴデリ」のカフェ店舗。春はいちごやメロン、フルーツトマトなど、季節ならではのフレーバーもそろいます。
(左上)スパイスカレー3種盛1300円。日によって内容は変わるが、ヴィーガン対応メニューは常時そろう (右上)月に2~3回音楽イベントも開催 (下)フレッシュジュースは常時3種ほどそろう。写真は左からバナナジュース、みかんジュース、キウイジュース500円~
ランチがいただける王子が岳店では、店主が直接買い付けてくる食材によってその日の内容が決まるため、メニューは一期一会。添加物を一切使用せず、自然由来のものを使うよう心がけて作られたカレーは、スパイシーながら深みのあるどこかやさしい味わい。今日はどんなメニューが食べられるか、景色同様、その日の出会いを楽しんで。
Marugodeli Ojigadake
マルゴデリオウジガダケ

「FLAT 児島本店」で見つけたカラフルな畳縁アイテム

デニム地やデザイナーコラボデザインなど、充実した品ぞろえの畳縁。月に2回程度、ワークショップも開催予定
繊維の町・児島では、ジーンズや帆布、学生服や足袋などさまざまな繊維製品が作られています。畳縁(たたみべり)と呼ばれる、畳の縁にある帯状の布もそのひとつ。畳縁シェア日本一を誇る、創業130年の「髙田織物」のファクトリーショップでは、畳縁を現代の暮らしに合うような小物やハンドメイド素材として販売しています。水玉やストライプなど、色柄は豊富でその数1000種類。壁面にディスプレイされたようすは、まるでアートのような雰囲気です。

(左上)ポップなデザインの畳縁 (右上)ちびネクタイは、1.5mの小巻(170円~)で作成可能 (左下)布もの作家くぼでらようこさんデザインの「横長バッグ」のキット2860円 (右下)シンプルながら目を引く外観
店内ではバレッタやヘアゴム、ピアスなど、おみやげに最適な畳縁製のアイテムも販売しています。北欧テイストの淡い色味がかわいい花柄のZIPポーチに加え、三角形の形がかわいいテトラポーチも。WEBでハンドメイドレシピも公開されていますので、好みの柄で作ることもできますよ。

販売しているアイテム
FLAT 児島本店
フラットコジマホンテン

瀬戸内海と児島のデニムに囲まれて「DENIM HOSTEL float」にステイ

デニムであしらわれた和室。定員は4名
王子が岳の切り立った崖を背面に、波の音が聞こえるほど海の目前に建てられたこちらのお宿では、海山両方に囲まれた景観を楽しめます。営むのは、デニムブランド『ITONAMI』。2015年にブランドを立ち上げ、店舗を持たずに全国をキャンピングカーで周った後、デニムをテーマにしたホステル、アパレル、カフェの複合施設「float」をオープンさせました。
左上)サウナルームの窓からも海が見渡せる (右上)デニムショップではサウナウェアも販売。サウナ利用時のレンタルも可能 (左下) デニムショップには、リユースデニムを使用した商品も充実 (右下)サウナの外観
保養所として建てられた築50年の建物をリノベーションした館内はデニムカラーで装飾されていて、3部屋ある和室の畳縁やふすまには、実際にデニム素材が使用されています。滞在中にデニムウェアをレンタルできるサービスもありますよ。客室は和室のほか、別棟でトレーラーハウス、グランピングドームも各1部屋。海の目前にたたずむ1棟貸しのお部屋で、朝夕と移り変わる景色に浸るのもおすすめです。 また、施設内ではエストニア式バレルサウナも体験できます。ロウリュには岡山県矢掛町産の御影石を使用。香りづけに足すアロマオイルのフレーバーには、瀬戸内の柑橘など、季節の旬の素材を使用しています。2025年3月にはツリーハウスを模した新しいサウナもオープン予定です。
(左)レストランからも海を望める (右上)熟成和牛のビーフラザニアをテリーヌとともに (右下)岡山県産のマスカット・オブ・アレキサンドリアから作られた「GRAPE SHIP」の白ワインなどがそろう
夕食は施設内のレストラン「pile」で。こちらでぜひ味わいたいのがラザニアです。岡山県奈義町産の和牛の赤身、無農薬栽培の岡山県産の小麦など、作り手の思いが見える瀬戸内ならではの食材で作られています。定番のビーフに加え、瀬戸内海で獲れたガラエビのクリームソースも登場。2種類を一度に味わえるハーフ&ハーフも選べます。岡山県産のナチュラルワインもそろうので、ラザニアとのペアリングを楽しんで。
DENIM HOSTEL float
デニムホテルフロート

アートを肌で感じる街・倉敷美観地区で、街歩きを楽しみましょう
(左上)倉敷美観地区の中心を流れる倉敷川 (右上)大正時代の洋風建築「倉敷館観光案内所」 (下)明治時代の工場跡をリノベーションした複合文化施設「倉敷アイビースクエア」
2日目はアートが街に調和する「倉敷美観地区」の散策からスタート。江戸時代に幕府の直轄地「天領」として栄え、なまこ壁の蔵や塗屋造の町家など当時の面影が残ります。一方、赤レンガの工場跡やネオ・ルネサンス様式の銀行跡など、明治、大正、昭和といった異なる時代の洋風建築も点在し、独特のクラシカルムードが漂っています。
(上)ひときわ存在感を放つ大原美術館 (左下)本館では、エル・グレコの『受胎告知』などが鑑賞できる (右下)児島虎次郎の作品も多数展示されている。展示内容は異なる場合があります
そんな倉敷のアートのシンボルが「大原美術館」です。1930(昭和5)年に地元の実業家・大原孫三郎によって設立された、日本初の西洋美術中心の私設美術館。モネやエル・グレコといった世界的名画をはじめ、草間彌生らの人気の現代アート作品、民芸や東アジアの古美術まで、幅広いジャンルの作品が見られます。2025年4月3日には、自身も画家で、絵画の収集に尽力した児島虎次郎の名を冠した「児島虎次郎記念館」がグランドオープンします。 大原美術館向かいには、大原家の旧別邸「有隣荘」があります。通常は内部非公開ですが、春と秋には特別公開が行われます。瀬戸内国際芸術祭が開催される2025年は、「瀬戸芸美術館連携」プロジェクトとして、春に現代アートをテーマにした展示を開催。瀬戸芸とあわせて楽しめますよ。
大原美術館
オオハラビジュツカン
(上)「ふりそそぐ言葉」と題された展示 (左下)季節の移ろいが美しい庭園 (右下)民芸や鳥類など、約2000冊の多彩な蔵書に囲まれたブックカフェ
有隣荘の隣に建つ大原家の本邸「語らい座 大原本邸」は、代々の当主が暮らした住宅の一部を一般に公開した施設。建物に入ってすぐ待ち受けるのは、まるで現代アートのような空間。大原家の当主が残した言葉が、土間の高い天井から浮かび上がるように展示されています。離れ座敷から望む庭園、孫三郎の長男・總一郎の書斎をイメージしたブックカフェなど、アートな邸宅を鑑賞してみませんか。
語らい座 大原本邸
カタライザオオハラホンテイ

瀬戸内の恵みを味わいに「然味-sami-」でコースランチを

(左)細い路地の先に現れるレストラン (右上)倉敷の中心地にありながら、ひっそりとした雰囲気 (右下)やわらかな陽光が差し込む店内
「ひやさい」と呼ばれる細い路地を抜けた先に現れる隠れ家レストラン「然味-sami-」でランチタイム。築100年の古民家を再生したオープンキッチンの空間も素敵で、ウェルカムフラワーがテーブルに彩を添えています。

(左上)岡山県新見市哲多町のドメーヌ「tetta」のワインも (右上)表紙を開くとアミューズがお目見え (左下)アミューズやメインなど全7品が付くランチB「Hēmerā / ヘーメラー」5500円 (右下)岡山県産雄町米を使用した日本酒の取扱いも豊富
こちらでいただけるのは、瀬戸内の食材を主役にしたイノベーティブ・フュージョン料理。たとえば、季節の野菜のスープには昆布ベースの白だしを加えたり、そばにはオリーブオイルで風味付けしたり、多様な食材と調理法を調和させた一皿に昇華させています。本を開いてコースが始まるという、アミューズの演出も楽しい。昼・夜ともに予約制のコースのみです。
然味-sami-
サミ

使い続けるほどに味わいが増す上質な帆布グッズを「倉敷帆布 美観地区店」で

なまこ壁と基帆トートバッグ 小ヨコ5610円
全国の約7割が生産されている国産帆布の生産地・倉敷市で、大正時代から生地を織る機屋(はたや)の直営ショップでお買い物。独特の生地の風合いが美しい「倉敷帆布」は、昔ながらのシャトル織機で手間を惜しまず丁寧に作られたもの。古い町家を再生した空間に、定番のバッグをはじめ、ステーショナリーやキッチンアイテムなどの多彩なプロダクトがディスプレイされています。

定番のトートバッグに加え、リュックやショルダータイプ、レザーとのコンビネーションなどデザインも豊富
処理されていない生地の端「耳」をデザインに取り入れた「セルヴィッジシリーズ」や、薄手の10号帆布に洗い加工を施した「基帆シリーズ」など、アイテムはどれも生地の風合いが楽しめるものばかり。カラーバーリエーション、デザインも種類豊富にそろうので、お気に入りのアイテムを探してみてくださいね。

(左上、右下)ポイントカラーとして映えるセルヴィッジシリーズの耳の縫い糸 (右上)セルヴィッジシリーズのトートバッグ6820円 (左下)先染め糸でつくるストライプ生地のマチ付きポーチとペンケースMは各2200円
倉敷帆布 美観地区店
クラシキハンプビカンチクテン

発酵がテーマの「アトリエ&サロンはしまや」で、アフタヌーンティーを満喫

発酵アフタヌーンティー1名5500円(注文は2名以上~)。2日前までの予約制。飲み物はコーヒー、紅茶のほか、白麹甘酒やビネガードリンクなど発酵ドリンクも選択できる
歴史と暮らしが調和するエリア「奥クラシキ」に店を構える、発酵カフェ「アトリエ&サロンはしまや」でひと休み。倉敷市では年に2回開催する倉敷アフタヌーンティーイベントが人気ですが、こちらでは一年を通して楽しめます。お店の看板スイーツ「発酵アフタヌーンティー」は、旬のフルーツを主役にしたデザート6種、軽食5種、ドリンク2種がセットになったもので、そのほとんどに発酵を取り入れた体想いのメニュー構成になっています。

(左)飴色の梁や柱が残る重厚感ある空間 (右上)細い石畳の路地を抜けた先に店舗がある (右下)自家製ピクルス(1本960円~)
このほかにも、発酵スパイスカレーや塩麹のバスクチーズケーキ、白麴を使用したドリンクなど、ランチ&カフェメニューも充実。岡山県産の白桃やぶどうなど、季節ごとに旬のフルーツを使った種類豊富な自家製ピクルスも販売しています。 料理だけでなく空間までも味わい深く、明治時代の米蔵を利用した建物は国の登録有形文化財。倉敷ならではの空間で、優雅な雰囲気も一緒に味わってくださいね。
アトリエ&サロンはしまや
アトリエアンドサロンハシマヤ
いかがでしたか? 瀬戸内海の絶景やアートな散策に加え、町家&蔵を活用したグルメスポット、老舗の逸品に出会えるショップなど、魅力がいっぱいの倉敷。瀬戸内国際芸術祭とともに、1泊2日の旅を楽しんでみませんか。

【アンケート&プレゼント】抽選で4名様に「FLAT」のポーチをプレゼント♪

柄のセレクトはおまかせください
ぜひ、1泊2日アートな倉敷旅の記事への感想をお聞かせください。 下記アンケートに回答していただいた方の中から抽選で4名の方に、記事内でもご紹介した「FLAT」の「くらしき女子コレクション フラットポーチ」をプレゼントします。みなさまのご応募お待ちしています♪ ※応募締め切り 2025年3月21日(金)
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西村恵美(forest) 写真:森昌史(forest)
倉敷の公式観光サイト「倉敷観光WEB」

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