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2025.05.26
大阪・吹田にオープン。野菜たっぷりのごちそうガレットをいただきに「クレープリーオーンズ」
吹田市の静かな住宅街に、2025年2月にオープンしたガレットとクレープのお店「Crêperie Onze(クレープリーオーンズ)」と、そのすぐ隣にある、旬の野菜と果物が並ぶ「FARMAN KITCHEN MARKET(ファーマンキッチンマーケット)」。 ブランチタイムにぴったりな野菜たっぷりのサラダガレットと、日常に寄り添うあたたかな青果店。 美味しさとやさしさを届けてくれる、ふたつのお店を訪ねました。
やさしい時間が流れる白い扉の先へ「Creperie Onze.」
阪急山田駅からのんびり歩いて約10分。住宅街の一角にたたずむ「クレープリーオーンズ」は、2025年2月にオープンしたガレットとクレープの専門店です。白い扉が目印の落ち着いた佇まいのなかに、どこかフランスの郊外を思わせる雰囲気。道中の緑を眺めながら向かえば、おなかもちょうどいい具合にすいてきます。
ひとりでも、誰かとでも。心地よく過ごせる空間
店内に一歩足を踏み入れると、静かに時が流れるような心地よさに包まれます。カウンターが3席、テーブル席が6卓と、ゆったりとした空間が広がり、おひとりでもグループでも気兼ねなく過ごせるのが魅力です。 イートインスペースの手前には、木の器や土鍋が美しく並び、まるで暮らしのギャラリーのよう。ゆくゆくはこのスペースでイベントなどもできたら・・とのこと。 お店の名前「onze(オーンズ)」は、フランス語で“11”の意味。朝でも昼でもない“11時”という、ゆるやかに気持ちがほどける時間が好きで、店主の一ノ上さんが名付けたそう。そんな優しさが、店内のすみずみにまで感じられます。

野菜たっぷりのサラダガレットは、見た目以上にぺろり
店内でいただけるのは、彩り豊かで見た目にも華やかなサラダガレット。1枚1枚心を込めて焼き上げるそば粉の生地に、たっぷりの野菜を合わせた一皿は、香ばしさと軽やかさが絶妙で、ぺろりと食べきってしまうおいしさです。 定番の「自家製ハムのコンプレ」は、卵・チーズ・ハムの組み合わせに、アボカドやオイルサーディンのトッピングを加えるのもおすすめ。季節ごとに登場する限定メニューも楽しみのひとつです。
使用している野菜はもちろん、自家製のローストビーフやオイルサーディンなどの食材も、すべてすぐ隣の青果店「ファーマン」から届いたもの。お皿の上には、つくる人と届ける人、両方の想いがしっかりと詰まっています。

左上:「ブルーチーズと林檎のサラダガレット」(2090円)右上:「自家製ローストビーフのサラダガレット」(2200円)右下:「自家製ハムのコンプレ」(1980円)左下:セットスープ
すべてのメニューに、ドリンクとスープがセットになっているのもうれしいところ。 オーガニックティーやジンジャーエールなど、ドリンクは好みにあわせて選べます。 プラス料金で、ワインなどのアルコールを楽しむこともできるので、昼下がりのゆったり時間にもぴったりです。 ガレットが焼き上がるまでには、先に運ばれてくるあたたかいスープで、ひと息つけるのもうれしいポイント。 そんな小さな心くばりにも、お店のやさしいおもてなしが感じられます。
クレープは、見た目もかわいいごほうびスイーツ
ガレットのあとは、クレープでちょっぴり甘いしあわせを。 この日の季節限定メニューは、いちごとラベンダーのミルクジェラート添え。お皿にそっとのせられたその姿に、思わずきゅんとしてしまいます。 定番の「エシレバター&シュガー」や「塩キャラメル&ホイップ」「はちみつレモン&ホイップ」も人気。アイスをトッピングして、自分好みにアレンジするのもおすすめです。 クレープは、ガレットとセットではなく単品でも注文できて、ドリンクも付いているので、カフェタイムのおともにもぴったりです。

左上:「エシレバター&シュガー」(+550円)右上:「苺のロイヤルミルクティー」(+220円)右下:「塩バターキャラメル&ホイップ」(+550円)左下:「季節のクレープ・苺とラベンダーミルクジェラート」(+880円)
店主・一ノ上さんの“また来たくなる”魔法
京都の人気ガレット店で経験を積んだ、店主の一ノ上さん。 明るくあたたかな雰囲気で迎えてくれる彼女の存在が、このお店の空気をやさしく包み込んでくれます。 おだやかな声のトーンや、ていねいなしぐさからも、その人柄のやわらかさがそっと伝わってきます。 「今日はどんな人に食べてもらえるんだろう」 そんなふうに話す笑顔からは、ガレット1枚1枚に込めた想いや、食べる人へのやさしい気持ちがやさしく伝わってきて、思わず心がほぐれます。 ホールを担当するスタッフさんたちも、お客さんと会話を楽しみながら、自然体で接してくれるのが印象的。 この場所が好きで、ここに集う人たちとの時間を楽しんでいる、そんなあたたかさが感じられます。 初めて訪れても、ふっと肩の力が抜けて、気づけばすっかりくつろいでいる自分に気づくはず。 まるで誰かのおうちに招かれたような、やさしい時間が流れています。
Creperie Onze.
クレープリー オーンズ
街角にある、ちょっと特別な青果店「FARMAN KITCHEN MARKET」
クレープリーオーンズのすぐ隣にある「FARMAN KITCHEN MARKET」は、気軽に立ち寄れるあたたかな雰囲気の青果店。扉を開けると、全国の農家さんや市場から届いた新鮮な野菜や果物が整然と並び、見ているだけで心がときめきます。
「食べる」をもっと豊かにする場所

「ファーマン」という名前には、“FARM(畑)”と“HUMAN(人)”をつなぐ存在になりたい、という想いが込められているそう。日々の暮らしに寄り添う食材たちを、もっと身近に、もっと大切に感じてほしい——そんなやさしい気持ちが伝わってきます。 店内に並ぶのは、有機野菜をはじめとした全国の生産者から届くこだわりの野菜や、旬の果物。近隣の産地には直接足を運び、新鮮なものを最短で届けてもらえるよう手配されており、毎朝市場で仕入れる定番野菜も合わせて、必要な食材がしっかり揃っています。

果物は、スタッフが自ら味を確かめて仕入れたものばかり。同じ品種でも、その時いちばんおいしいものを見極めて選んでいるそう。 また、調味料や加工品も見逃せません。化学調味料をなるべく使わず、体にやさしい、そして「ちゃんとおいしい」と感じられるものだけを厳選。素材そのものを活かしたアイテムがそろっています。
おいしいものと仲よくなるヒントが見つかるお店
「これって、どうやって食べるのかな?」 そんな疑問も、ここではワクワクに変わります。 野菜や果物の知識が豊富なスタッフさんたちが、店頭に並ぶちょっと珍しい野菜たちの調理法や食べ方も、ぴったりのアイデアを教えてくれます。 「炒めてもおいしいですよ」「生でもシャキッとしてて甘みがあるんです」 そんな言葉に背中を押されて、普段は手に取らないような野菜にもチャレンジしたくなるはず。 お買い物をしながら、笑顔のスタッフさんとのやりとりも楽しめるのがこのお店の魅力。 「また来よう」と思える、そんなうれしい時間が待っています。
次の10年へ。ファーマンの新しいチャレンジ
2025年10月に10周年を迎える「FARMAN KITCHEN MARKET」。 “畑と人をつなぐ”をテーマに、地域のみなさんに親しまれてきたお店が、いま新たなチャレンジに踏み出しています。 はじまったのは、島根県でのお米づくり〈FARMAN RICE PROJECT(仮)〉。島根は、オーナー・水津さんのふるさとでもあります。長年つながってきた生産者の想いを、今度は自分たちも“つくる側”として知るために。田んぼに立ち、自然と向き合う日々が始まりました。 「難しいけれど、おもしろい」。そんな言葉が、ファーマンらしい挑戦を物語っています。 「クレープリーオーンズ」でも、ファーマンの食材がたっぷり使われているように、この場所では“つくる人”と“届ける人”の距離がとても近く、行き交う想いに心があたたかくなります。 そして今は、毎年楽しみにしている方も多い、無添加ソフトクリームや季節のサンデー、オーガニックリキッドコーヒーを使ったコーヒーシェイクなど、ひと息つきたいときにぴったりのスイーツやドリンクも味わえます。 10周年の今も、進化を続けるファーマンさん。 そのやさしい歩みに、ちょっと会いに行ってみませんか?
FARMAN KITCHEN MARKET
ファーマンキッチンマーケット
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まんまる
Writer
スターユーザー まんまる

キャンプとカメラを愛する関西在住のフォトグラファーでニューボーンフォト撮影をメインに活躍中
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