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2025.07.08
東京・秋川渓谷で癒やしの涼トリップ♪ 瀬音に包まれた「黒茶屋」の庭で天然氷のかき氷&鳥ちらし弁当を
新宿から電車に揺られること約90分。緑豊かな秋川渓谷に佇むのは、江戸時代の庄屋屋敷を移築したお食事処「黒茶屋」です。魅力はなんといっても、日常を忘れさせてくれるような、涼やかな景色。その広大なお庭にある氷処で、天然氷を使ったかき氷を頬張ったり、テイクアウトしたお弁当を川辺のテラスでいただいたり。夏の暑さを忘れさせてくれる、とっておきのランチ&ティータイムを楽しめます。
視界一面緑が覆い尽くす、癒やしの別世界

門先の水車が、ことんことんと音をたてて回る
新宿駅からJR中央線と五日市線を乗り継いで、終点「武蔵五日市駅」へ。駅からはバスで約10分。「黒茶屋」バス停で降りると、木立に包まれるようにして現れるのが、今回の目的地です。 3500坪の敷地には、築約300年の庄屋屋敷を移築した母屋をはじめ、甘味処や氷処、野外テラス、おみやげ処などが点在。まるでひとつの山里に来たような別世界が広がっています。

緑に吸い込まれるように続く小径
天然氷のかき氷を楽しめる「楽庵」

氷の旗が目印の氷処
まず向かったのは、風情ある茅葺屋根の「楽庵」。ここは春から夏にかけて現れる、かき氷専門の小さな涼処。このかき氷を目当てに、毎年訪れるファンも少なくありません。

風と水の縁側のような「楽庵」のテラス席
「楽庵」には、川を見下ろす開放感たっぷりのテラス席があります。ガラスのテーブルに映る木漏れ日、森から聞こえる小鳥のさえずり、葉の間をすり抜けてくる風、そのどれもが都会を忘れるスイッチに。かき氷を待つ時間さえも、ごちそうに変えてくれます。

鮎が泳ぎ、しらさぎが舞う清流・秋川

かき氷「いちごミルク」、「あずき抹茶ミルク」(各1800円)
「楽庵」のかき氷は、「いちごミルク」「あずき抹茶ミルク」の2種類。シロップはすべて自家製で、老舗日本料理店「黒茶屋」の料理人が手間ひまかけて手作りしています。 そして、使用される氷は、南アルプスの湧き水から生まれた天然氷。機械で一気に凍らせた氷とは違う、キーンとしない“やさしさ”が舌に残ります。

クラシックな茶房「糸屋」でお弁当をテイクアウト

重厚感あるクラシカルな佇まいの「糸屋」
ひんやりおいしい幸せを味わったら、庭の小径を歩き、茶房「糸屋」へ。ここは大正時代の古民家をリノベーションした茶房。 彩りも美しい「鳥ちらし」や、ほんのり甘い「だし巻き玉子サンド」など、黒茶屋特製のお弁当をテイクアウトできます。
清流をBGMに何もしない贅沢を叶える「野外テラス 水の音」

ガラスのテーブルが風景に溶け込むように置かれている
お弁当を手に向かったのは、敷地内にある野外テラス「水の音(みずのね)」。その名のとおり、川に近く、せせらぎが耳にやさしく届きます。

鳥ちらし弁当には、カシューナッツから作られた黒茶屋の名物「勾玉豆腐(まがたまどうふ)」も添えられている
今回注文したのは、人気の「鳥ちらし弁当」(1800円)。ふたを開けると、錦糸卵の黄色、香ばしく焼かれた鶏の茶色、野菜や漬け物の赤や緑が、ぱっと目に飛び込んできます。 見た目はコンパクト。でも、具材がぎっしり詰まっていて、見た目以上の満足感です。
「野外テラス 水の音」限定の和スイーツ

「あんみつ」(800円)
お弁当を食べ終えた後は、少しだけ甘いものを。見た目も涼しくて、夏の午後にぴったりな甘味といえば「あんみつ」です。 ガラスの器には、つややかな自家製あんに、ぷるんと透明な寒天、ほんのり色づいた求肥や果物が。一緒に添えられた黒みつは、しっかり甘いのに、後味すっきり。とろりとかければ、涼やかな寒天とあんこの風味を、深みのある甘さが包み込みます。

「おやき」あずき・ねぎ味噌(各150円)

川の音と“ここだけの味”に包まれて、癒やしの涼トリップができる「黒茶屋」。今度の週末、ちょっぴり足を伸ばして、ゆったりとした夏のひとときを過ごしてみませんか?

黒茶屋
クロチャヤ
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安藤美紀
Writer
安藤美紀

湘南を拠点に全国を旅するフリーライター。執筆した記事は1000以上。温泉の資格も複数保持。
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