山あいの空気を感じながらゆったり過ごせる隠れ家

フランス製のアンティーク扉がお出迎え

伊豆急行「河津駅」から車で15分ほど。国道から細い脇道に入り、山の一本道をのんびりドライブすると、シックでおしゃれな一軒家が目に飛び込んできます。 「秘密のぬけあな」は、まるで異国の田舎町に迷い込んだような、不思議な魅力に包まれたカフェ。見つけた瞬間、「えっ、こんなところに⁉」と驚いてしまう、まさに隠れ家のようなお店です。

「秘密のぬけあな」と書かれた木製看板にほっこり

営業日は、土曜か火曜の週１度だけ。それでも、この特別な空間を求めて、わざわざ足を運ぶ人が後を絶ちません。

可愛らしいエプロン姿のオーナー・矢島彩香さん

幼い頃から食べることが大好きで、「おいしいデザートを食べたい！」という純粋な想いから料理の道へ進んだ、オーナーの矢島彩香さん。 上京後、カフェやパティスリーで修行を積み、独学で研究を重ねながら、食材や手法に徹底的にこだわるスタイルを確立しました。 「ひと口目から感動し、また食べたいと思ってもらえるように、心を込めて料理を作っています」とほほ笑む矢島さん。

グリーンの壁は、オーナーが自ら色を作り、丁寧に塗り上げた

ドライフラワーをあしらった装飾も、矢島さんの手づくり。繊細なディテールにこだわり、まるで映画のワンシーンのような雰囲気を漂わせています。

全国の「秘密のぬけあな」ファンが求めるスイーツ

確実に手に入れたいなら、取り置きも可能。早めの予約がおすすめです

11時のオープンと同時に、ショーケースには焼き菓子やスイーツがずらり。定番の商品に加え、旬の食材を贅沢に使ったスイーツも登場します。気づけば、店内は「どれにしようかな……」と目を輝かせる人でいっぱいに。

創業当初から変わらぬ人気を誇るスコーン

ここへ来たからこそ味わえる、特別なスイーツたち

ミニシューが３つ連なるユニークなフォルムの「ぬけあなシュー」（380円）

焼き菓子以外のスイーツは、どれもお店でしか味わえない、スペシャルな一品。 初めての方は、店名と同じ名前がついた「ぬけあなシュー」をぜひ。ザラメ入りのクッキー生地は、噛むほどに楽しい♪ ほんのりスパイスが効いた濃厚クリームと、爽やかなサワークリームの組み合わせがクセになるおいしさです。

「季節のフルーツと自家製アイスクリームのヴァシュラン」（1340円）

暑い日にぴったりなのが、冷たいアイスクリームがメインのヴァシュラン。サクッと軽やかなメレンゲの下には、伊豆産牛乳を使ったコクのある自家製ミルクアイスが。イチゴソルベのさっぱりした酸味がアクセントになり、ひと口ごとに絶妙なバランスを楽しめます。

夏季限定の「ラム無花果とアールグレイのチーズテリーヌ～アイス乗せ～」（1120円）

季節ごとに使用する柑橘の種類が変わる「生搾り柑橘ソーダフロート」（750円）

ドリンクのおすすめは、飴細工が涼やかな美しさを添える「生搾り柑橘ソーダフロート」。 こちらは、自家菜園で育てた柑橘を生搾りし、つぶつぶ感をしっかり残した炭酸割りした、目にも舌にも嬉しい一杯。ひと口飲めば、つぶつぶ果肉のフレッシュ感と、すっきりとした甘さが心地よく広がります。

ランチで食べたい濃厚ココナッツミルクのフォー

「トムヤムココナッツフォー」（1340円）

2024年からは、お食事系のメニューもスタート。なかでも人気なのが「トムヤムココナッツフォー」です。 珍しいココナッツミルク100%のスープは、とろりと濃厚で、芳醇な味わい。まろやかな甘みの中にスパイスの刺激と酸味がほどよく馴染み、南国ムード満点です。もちもちのフォーとの相性もバツグンで、一口食べたら止まらなくなるおいしさ。

洗練された空間で、日常から離れ、おいしい幸せで心を満たせる「秘密のぬけあな」。公式サイトやSNSで営業日をチェックして、ぜひ訪れてくださいね。