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2025.08.01
異国情緒に包まれながら読書とアフタヌーンティーを。神戸北野にある「パンとエスプレッソと異人館」
神戸異人館街にある「パンとエスプレッソと異人館」。1895(明治28)年、英国人建築家・A.N.ハンセルが設計した旧ディスレフセン邸(門兆鴻邸)を改装し、カフェとして活用されています。異国の趣が漂う空間で味わいたいのはアフタヌーンティーや、パンが選べる異人館プレート。客席は2フロアあり、本がずらり並ぶ部屋や中庭も。優雅なティータイムが過ごせる舞台が整っています。
赤レンガ塀とよろい戸付き窓が印象的な洋館

阪急電鉄神戸三宮駅から徒歩15分、JR三ノ宮駅から徒歩17分
神戸港が開港後、外国人が住む場所として建てられた洋館が、観光施設として再利用されている神戸北野異人館街。数多くの異人館が並ぶエリアの南側に、旧ディスレフセン邸(旧門兆鴻亭)と呼ばれる異人館を改装した「パンとエスプレッソと異人館」があります。

異人館を改装した店舗は、大きな窓やディティールに至るまで、当時の雰囲気を大切に残した空間です。異人館の中ではめずらしく渡り廊下があるのも見どころのひとつ。足を踏み入れることはできませんが、外側から建物を眺めたときにわかるので建築好きは要チェックです。

窓から中庭が見渡せる1階の客席
ディスレフセン氏から門兆鴻氏へと受け継がれた異人館らしく、家具の多くは前オーナーのものを受け継いだ中華家具。その他の家具もあえて中華家具で統一せず、表情の異なる椅子やテーブルが配置され、揃っていないからこそ生まれる居心地の良さが感じられます。

2階の客席には、神戸や建築にまつわる書籍や絵本などがずらり。すべて閲覧&購入可能です。

中庭にはテラス席があり、犬や猫の入店もOK。建物の裏手、通りからは見えにくい場所にあるので、人目を気にせず落ち着いて過ごせます。
異人館店限定のアフタヌーンティー

季節替わりのアフタヌーンティーセットはドリンク2杯付き4800円。提供時間は13~16時
優雅なティータイムを過ごすなら異人館限定の特別なティースタンドで提供される季節替わりのアフタヌーンティーを。

上段、中段は旬のフルーツを使ったフレッシュケーキと焼き菓子、下段はシフォンサンドやクロワッサンサンドなどの軽食が並び、ボリュームたっぷり。ドリンクは2杯分、紅茶やハーブティー、フレーバーティーなどから選べます。
モーニング、ランチで提供する異人館プレート

異人館プレート、スチームーのセット2700円。チーズフォンデュムーは2850円。セットドリンク+300円~
食事を楽しむなら8時~14時までオーダーできる異人館プレートがおすすめ。スクランブルエッグ、ラタトゥイユ、ソーセージ、ベーコン、サラダ、バジルトマト、ジャム、バター、そして「パンとエスプレッソ」の看板商品であるバターの風味が豊かな食パン「ムー」がセットになっています。 玉子はオレンジ色の黄身が特徴的な蘭王、ハムやソーセージはギフト人気が高い大山ブランドと、素材にもこだわっています。

異人館プレートに付く食パン「ムー」は、蒸篭で蒸した「スチームー」、チーズと味わう「チーズフォンデュムー」からセレクトできます。「スチームー」はしっとりモチッとした食感で、甘みも感じやすく、トーストしたときとは異なる味わいが楽しめます。
車庫を改装したベーカリーを併設

カフェと同じ敷地内に、車庫だった場所を改装した小さなベーカリーがあります。

パンの種類は常時40~50種ほど。そのうちのほとんどが異人館店限定で、内容は季節替わり。サンドイッチも豊富です。 対面販売なので、スタッフと会話をしながら、お気に入りのパンを見つけてくださいね。

丁寧に焼き上げられたパンがアート作品のようにディスプレイされ、店内はギャラリーのよう

パンとエスプレッソと異人館
パントエスプレッソトイジンカン
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取材・文/西 倫世 撮影/田村和成
Writer
西 倫世

関西を中心に雑誌やWEBで旅・グルメ・トレンド情報に関する記事を発信。ラジオ番組への情報提供も担当
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