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2016.07.07
日本一の七夕にうっとり。鮮やかな吹き流しが街を染める「仙台七夕まつり」
毎年8月6~8日に開催される「仙台七夕まつり」。東北三大祭りのひとつに数えられ、市内中心部の商店街に優美な吹き流しがたなびく、仙台の夏の風物詩です。2016年は土~月曜日と暦的に恵まれています。今年の夏旅プランのひとつに加えてみませんか?
杜の都の夏を鮮やかに彩る祭り
仙台駅前から続くアーケード街が、豪華絢爛な七夕飾りで彩られる「仙台七夕まつり」。仙台藩祖・伊達政宗の時代から約400年続く伝統行事であり、青竹に吊り下げられた大きな吹き流しが、商店街を埋め尽くします。七夕飾りには吹き流しのほか、巾着や短冊、折鶴などの小さな飾りも。これらは「七つ飾り」と呼ばれ、ひとつひとつに商売繁盛、学問の上達、健康長寿といった願いが込められています。 色とりどりの和紙で作られた七夕飾りは、真っ青な夏空に美しく映え、風にたなびくさまは圧巻の華やかさ。日本有数の七夕祭りとあって、毎年200万人以上の観光客が訪れます。
東北の夏祭りは、三大祭りの「青森ねぶた祭」、「秋田竿燈まつり」などダイナミックな「動」の祭りが多いなか、「仙台七夕まつり」は優美な吹き流しを愛でながら街を歩く「静」の祭り。飲食店や雑貨店などが軒を連ねるアーケード街のお店めぐりと一緒に楽しめるのも魅力です。 祭り期間中、通り沿いには、ひと休みにぴったりの屋台もたくさん出店しています。仙台グルメを楽しんだり、おみやげを選んだりしながら、仙台の夏を満喫してくださいね。
「瑞鳳殿七夕ナイト」で幻想的な夜を
夕暮れが近づいてきたら、にぎわう市街地を少し離れ、観光スポットのひとつ「瑞鳳殿」へ足をのばしてみましょう。こちらでは「仙台七夕まつり」期間中、観覧時間を延長してライトアップを行う「瑞鳳殿七夕ナイト」が開催されています。 JR仙台駅から、レトロな観光循環バス「るーぷる仙台」に乗って15分。「瑞鳳殿」は伊達政宗が眠る霊屋で、昼間はきらびやかな廟建築が目を引きます。「仙台七夕まつり」期間中は、薄暮を迎えると参道や境内の1200本の竹灯篭に火がともり、昼とは趣の異なる幻想的な雰囲気に包まれます。
おみやげには、七夕飾りモチーフのお香を
仙台四季香(香立て付/各1400円)。香りは七夕・萩・桜・梅・椿・竹の6種類
旅の思い出には“香り”を持ち帰ってみませんか?仙台市中心街の小路にあるお香専門店「仙台香房 露香」には、仙台の四季やイベントを香りで表現したお香がそろいます。おすすめは、とんぼ玉の香立てをくす玉、お香を吹き流しに見立てた、まるで七夕飾りのようなパッケージの「仙台四季香」シリーズ。自分用にはもちろん、友人へのおみやげにもぴったりです。
「仙台香房 露香」の記事はこちら
時間帯によってさまざまな楽しみ方ができる「仙台七夕まつり」。鮮やかな吹き流しや灯篭の灯りがきらめく杜の都を、今夏訪ねてみませんか。
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福島綾香 写真:板元義和
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