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2026.08.13
世界遺産の嚴島神社から路地裏のオイスターバーまで。心ほどける宮島さんぽ
海に浮かぶようにたたずむ嚴島神社の大鳥居を眺め、鮮やかな朱塗りの社殿をめぐりながら参拝する。宮島を訪れたら、一度は楽しみたい定番のひとときです。でも、その先へ少し足をのばしてみると、老舗の味や路地裏にたたずむオイスターバー、静寂に包まれた古刹など、この島ならではの風景との出会いが待っています。王道もディープな寄り道も楽しみながら、宮島の魅力を五感で味わうさんぽへでかけましょう。
まずは宮島のシンボル「嚴島神社」へ
東廻廊から大鳥居を望む
宮島を訪れたら、やはり最初に向かいたいのが世界遺産の嚴島神社。海上に建つ朱塗りの社殿と大鳥居が織り成す風景は、何度見ても心を奪われます。古くから、島そのものが信仰の対象だった宮島。そのため、陸地に建てるのは畏れ多いと、浅瀬の砂浜に社殿を建立したといわれています。

平舞台からは社殿の先に五重塔も見渡せる(五重塔は2026年12月まで修理工事予定)
潮の満ち引きによって表情を変える景色も魅力のひとつ。満潮時には、大鳥居や社殿が、まるで海に浮かんでいるかのような神秘的な風景が広がります。いっぽう干潮時には、大鳥居の根元まで歩いていくことができるなど、楽しみ方はそれぞれ。潮の干満の時刻が分かる「潮汐表」は、宮島観光協会の公式サイトから確認できるので、事前にチェックしておくのがおすすめです。
御本社を中心に東と西に廻廊がある
嚴島神社
イツクシマジンジャ
参拝を終えたら表参道商店街方面へ。ここからは、寄り道を楽しむ宮島さんぽの始まりです。
表参道商店街界隈でもみじまんじゅうの食べ歩き&ショッピング

宮島島内には500~600頭の鹿が生息。商店街の周辺で顔を出すことも(写真はうぐいす歩道)
にぎやかな商店街を歩いていると、思わず足を止めたくなるのが博多屋。もみじまんじゅうをはじめとした宮島らしいおみやげが並び、食べ歩きのおやつ探しにもぴったりです。きめ細かく弾力のあるカステラ生地に定評がある博多屋ですが、練り物フライ「がんす」などのご当地名物をはじめ、店頭では進化系のもみじまんじゅうも食べられます。

(上)出来立てを提供してくれる (左下)衣で揚げた宮島じゃけえ250円 (右下)カキのオイル漬けをのせたもみじの出逢い400円
明治初期に杓子問屋からスタートした博多屋には、オリジナルの工芸品も充実しています。中川政七商店とのコラボレーション商品は、鹿や鳥居など、宮島らしいモチーフがあしらわれ、おみやげにもぴったり。香ばしい香りに誘われながら、気になるひと品を選ぶ時間も旅の楽しみ。

(左上)中川政七商店とのコラボで生まれたポーチ各1850円 (右上)宮島モチーフの焼き印を本革に入れたキーカバー各600円 (下)自社製品が豊富にそろう
博多屋
ハカタヤ
1個から注文できる路地裏のオイスターバー「tuGiico」へ

表参道商店街と町屋通りを結ぶ路地にある古い町家をモダンな空間にリノベーション
表参道の喧騒から路地を少し入るとあるのが、焼きガキ専門店のtuGiico。古民家をリノベーションした落ち着いた空間で、宮島名物のカキを気軽に楽しめます。1個から注文できるので、食べ歩きの途中でも立ち寄りやすいのがうれしいところ。

牡蠣のオイル漬け600円、殻付き牡蠣のトマトソース、グラタン、バジルソース各400円
こちらで味わえるのが、定番系から創作系まで、個性豊かな焼きガキ。香ばしく焼き上げられた牡蠣を頬張れば、海の恵みがじゅわっと広がります。広島レモンのアルコールやワインもそろい、カキとのペアリングも楽しみのひとつ。観光地の中心部にありながら、どこか隠れ家のような雰囲気も魅力です。
tuGiico
ツギイコ
静かな時間が流れる「大本山大聖院」へ
四国八十八か所の霊場の砂が埋められ、順に踏むとお遍路と同じご利益があると言われている遍照窟
おなかも満たされたら、少し足をのばして大本山大聖院へ。806年に開創されたと伝わる宮島最古の寺院で、かつては嚴島神社の別当寺として島の信仰を支えてきました。
仁王門をくぐって境内へ
境内には無数の仏像や曼荼羅が点在し、歩くたびに新たな発見があります。嚴島神社周辺の賑やかな空気とはまた違う、凛とした静けさが漂う場所。ゆっくりと散策しながら、心を整えるひとときを過ごしてみてください。
境内にはお地蔵さまがたくさん
大本山大聖院
ダイホンザンダイショウイン
境内のカフェ「六角茶房」でほっとひと休み
ふわふわした食感でやさしい味わいのかき氷いちごミルク2000円
さんぽの締めくくりは、大本山大聖院の境内にある六角茶房へ。木のぬくもりを感じる落ち着いた空間で、抹茶メニューや季節の甘味が味わえる隠れ家カフェです。大聖院の鐘の音に耳を傾けながら、参拝後の休憩にぴったり。
店名の由来となった六角形の建物
窓の外に広がる緑を眺めながら過ごす時間は格別。観光の合間にほっとひと息つけば、宮島の穏やかな空気をより深く感じられるはずです。
大聖院の表玄関・仁王門をくぐってすぐにカフェの入口がある
六角茶房
ロッカクサボウ
世界遺産の絶景から、地元に愛される味、静かな寺院とカフェまで。王道だけでは終わらない宮島の魅力をたどるさんぽ旅。少し寄り道をしながら、自分だけのお気に入りの景色を見つけてみませんか。
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西村恵美(forest) 写真:森昌史(forest)
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