チクテの自家製酵母パンは、香りもおいしい

初めてチクテのパンを食べた時のことは、今でもよく覚えています。多摩境の住宅街にある小さなパン工房は、そこだけヨーロッパの街かどのようなたたずまい。 3人入ればいっぱいになってしまうような狭い売り場で、それぞれのパンの特徴を丁寧に説明してもらい、3種類を購入して帰ったのですが、自転車のかごから漂ってくる香ばしい香りに耐え切れず、途中の公園で完食してしまいました。 その後、店主の北村さんが修業時代から大切にしているレーズン酵母のことを知り、香りのヒミツは自家製酵母にあったと納得しました。 レーズン酵母以外にも、全粒粉の酵母、ルヴァンリキッド、ライサワー種の4種の酵母を使い分け、粉は国産、ドライフルーツなどの食材もできるだけ安全なものを厳選しているとのこと。 おいしくて安心して食べられるチクテのパンに、リピーターが多いのもうなづけます。

緑の中で、チクテのパンとコーヒーを味わって

2013年3月、八王子市南大沢の古い団地の商店街にチクテベーカリーの2店舗目がオープンしました。 緑の多いのんびりとした商店街の雰囲気に、不思議と溶け合うオシャレな外観。コンクリート打ちっぱなしのシンプルな店内には、30種類ほどのパンが並ぶカウンターの奥に大きなテーブルがあり、パンとコーヒーを楽しめるカフェスペースになっています。 ハード系を中心にしたパンのほか、カンパーニュに自家製レバーペーストとクレソンをはさんだサンドや、リュスティックに人参とマスタードチキンをはさんだサンドなど、ほかでは味わえないサンドイッチ類も。 休日のブランチに、ぜひ南大沢まで足をのばしてみてください。