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2013.10.15
「京あめクロッシェ」で 宝石のような飴たちに出会いました
京都市下京区にある「京あめ クロッシェ」は、「京あめ」のお店。日本に伝わる職人の技と、ヨーロッパで培われた美の技術を融合させて、今までにない「京あめ」を作り続けています。
静かな街にたたずむ「京あめ」のお店
京都・河原町駅から徒歩5分ほど。にぎやかな四条通を一つ下った綾小路通にある、朱色の屋根がかわいらしいお店が「京あめ クロッシェ」です。ドアを開けて店内に入ると、そこにはおめかしをした飴たちが並んでいました。
手作りだからこそ感じる職人の技
クロッシェの京あめは、見た目の華麗さからは想像もつかないほど、口にいれると ほんのりとした、優しい味わいをしています。 店内のあめは、すべて手作り。砂糖と水飴を配合して煮詰め、そこに香りや味を加えていきます。 飴は、細やかな空気を抱き込ませることで、輝きを増します。固まりかけた飴を引っ張ることで、更に輝きが増しますが、その反面、もろくなり風味も落ちてしまいます。また季節の違いや、気温の違い、湿度の違いなど、わずかな条件の違いで、仕上がりが変わってきます。 一見、簡単な製法と思えてしまう飴ですが、風味や輝きを損なわないために、職人の細かな技術がなされています。この調和こそが、クロッシェの京あめの技術なのです。
小さな飴一つ一つに意味を込めています
店内に並ぶ色とりどりの飴たち。この小ぶりでかわいらしい飴の色には、種類ごとに、意味が込められています。 飴の包み箱には、その色の由来の説明書が入っています。平安朝の十二単の襲の色目、アール・デコで飾られたドレス、芸妓の艶やかな襟元から、17世紀のヨーロッパ王宮の流行色など…。日本とヨーロッパの歴史に残る”色の意味”が込められているのです。 普段飴を選ぶときは、フレーバー以外はあまり気にならないですが、ここで選ぶときは、色はもちろん、ついついその由来も気になってしまいます。ここでしたら、誰かにあげたくなるような飴が見つかるかもしれませんね。 店内では試食もできるので、気になったフレーバーを見つけたら、店員さんに訪ねてみてくださいね。
京あめ クロッシェ 京都本店
キョウアメ クロッシェ キョウトホンテン
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