新鮮な海の幸をいただきます

右から、ブリ450円、ガスエビ400円、アラ400円

なんといっても金沢は、北海道の小樽、静岡の清水とならぶ日本三大寿司処のひとつ。新鮮な海の幸はもちろん、米、水をとっても素材は極上モノ。 西口を出て、徒歩5分ほどいったところにある「寿し割烹 葵寿し」の暖簾をくぐります。 毎朝市場から仕入れるネタはどれも新鮮で地物の極上品ばかり。米は減農薬有機栽培米を使い、しょうゆ、のりなども最高ランクの品を使用するなど、こだわっています。幻の魚といわれるアラやガスエビなど希少なネタが食べられることも。おすすめは地元のネタをふんだんに盛り込んだ「地物握り寿し（3000円）」です。店内は清潔感あふれる落ち着いた和の趣で、ゆったりいただけますよ。 寿し割烹 葵寿し [所]金沢市長田1-5-46 [TEL]076-221-8822 [時間]11:00～23:00 [休]水曜（祝日の場合は営業）

金沢へ来たらやっぱり兼六園は外せない

加賀百万石の粋を集める日本三名園のひとつ「兼六園」は、いわずと知れた金沢のシンボル。11万4000平方メートルもの広さがあり、歴史ある建物、大小の池や滝、小山、石などの配置は巧みで、大名庭園の美を心ゆくまで鑑賞できます。 5代藩主・前田綱紀に始まり、歴代藩主が莫大な財力を投資し、作庭し続けたそうです。「宏大（こうだい）、幽邃（ゆうすい）、人力、蒼古（そうこ）、水泉（すいせん）、眺望（ちょうぼう）」の六勝を兼ね備える庭として、1822（文政5）年、「兼六園」と命名されたと言われています。 そして四季折々の美しさを見ることができるのもこの庭園の魅力。 桜色に染まる春、緑萌える夏、錦に彩られる秋、そして銀世界の冬。 樹木が雪の重みで傷まないように支える「雪吊り」は北陸の冬の風物詩です。その少し不思議な風景に思わず見入ってしまいます。 今年は1月31日から2月9日までの期間17:30～21:00までライトアップも行われる予定で、より幻想的な景色を楽しむことができますよ。ちなみに「雪吊り」は、春の音が聞こえだす3月中旬頃には取り外しが始まり、一週間ほどでもとの姿に戻ります。 ○兼六園 [TEL]076-234-3800（石川県金沢城・兼六園管理事務所） [時間]7:00～17:00（3月1日～10月15日までは～18:00） [休]無休 [入園料]300円

兼六園内でひと休み

抹茶和菓子付き（600円）

広い園内をくまなく見てまわるのはけっこう大変です。そんな時は、いくつかあるお休みどころでお茶にしましょう。 霞ヶ池のほとりに立つ「内橋亭」は、明治から続く茶店。座敷から見る池の景色は、一幅の絵のようです。和菓子と抹茶を楽しみながらのんびりとした時間を過ごすのもいいですね。 ○内橋亭 [TEL]076-262-1539 [時間]9:00～16:00（3月～10月中旬は～17:00） [休]水曜（不定休）

伝統の加賀友禅染めを乙女ちっくに体験

型染め体験 1575円、手描き体験 2625円　作業時間30分～

金沢ならではの手仕事をちょこっと体験してみたくて、兼六園の近くにある「加賀友禅伝統産業会館」に足を運びます。 加賀友禅は「加賀五彩」と呼ばれる臙脂、藍、黄土、草、古代紫の5色からなる、落ち着いた色彩が特徴で、植物や鳥などを写実的に描いた絵柄や、繊細なグラデーションを表現する「ぼかし」、木の葉が虫に食われた様を表現した「虫喰い」の技法なども独特なのだそうです。 「加賀友禅伝統産業会館」では、そんな技巧の粋をこらした加賀友禅の作品展示や友禅作家による実演を見学できます。そのほか加賀友禅を着て写真を撮る「きもの着用体験（2000円～、着物姿のポストカード付）」なども人気です。 その中で、今回は、友禅型染め体験で、ハンカチ染めにチャレンジしてみました。 体験時間は約30分ほど、5色の染料と彩色に使う型、模様を下書きしたハンカチを準備してもらい作業スタート。まずは葉から先が濃く、内側が淡くなるように塗っていきます。ポイントになる花は筆に慣れてから。 型が外れないように手でしっかり押さえながら彩色没頭。あっという間に時間が過ぎて、色鮮やかなオリジナルハンカチが完成です。ちょっとした作家気分が味わえますよ。 ○加賀友禅伝統産業会館 [所]金沢市小将町8-8 [TEL]076-224-5511 [時間]9:00～17:00 [休]水曜（祝日は営業） [入館料]300円

金沢のメインストリートで夕食を

加賀れんこんのはさみ揚げ700円、刺身盛り合わせ（2人盛）2200円、ぶ り大根700円、能登のカキの味噌焼1000円

夕食に訪れた「らくや」は、加賀野菜など店主が選び抜いた食材が魅力のお店。米や野菜は富山の契約農家から直接仕入れ、毎朝、市場で自分の目で確かめた魚介のみを提供。昭和初期の写真機店を改装した粋な店内でいただけるこだわりのお料理は、どれもおいしく、なかでも10時間煮込んだぶり大根は骨まで柔らかだと評判です。また若手作家に製作依頼した器も彩りを添えています。会席料理は3150円～（2名以上）、お酒に合うメニューも揃っています。 お店のある香林坊＆片町エリアは、金沢最大の繁華街ですので、メインストリート沿いはもちろん、裏路地にもグルメが通うおいしいそうなお店がたくさん並んでいます。時間があったら散策してみるのも楽しいですよ。 夕食後は、通りをお散歩しながら駅前のホテルへ、明日の旅に備えます。 →次回は人気のひがし茶屋街から世界遺産・白川郷へ向かいます。 ○らくや [所]金沢市香林坊2-3-18 [TEL]076-262-9090 [時間]11:30～13:30（水・土曜は休み）、18:00～22:00 [休]日曜