“美肌”の泉質「玉造温泉」

島根県を代表する名湯「玉造温泉」は、無色透明でぬめりや匂いがなく、さらさらとした泉質です。733年に編纂された『出雲国風土記』で「神湯」として紹介されているほど、古くからその泉質の良さが知られていたようです。 この泉質を国内大手製薬会社が検証したところ、肌をみずみずしくする効果がある「硫酸イオン」の含有率が70%以上という結果となり、含有量は国内No.1と立証されました。併せて保湿作用・クレンジングの効果がある成分が入っていて、それはまるで天然の化粧水のよう。化粧水の温泉に入れたら、贅沢ですよね。

そんな美肌効果のある玉造温泉は、持ち帰ることができます。湯薬師広場にある勾玉の乗ったたらい湯に、玉造温泉の源泉がこんこんと湧き出ています。専用のボトル（200円）の無人販売所が置いてあるので、手ぶらで立ち寄っても大丈夫。美肌に有効な成分をたっぷり含む温泉水をお持ち帰りできるのはうれしいですね。温泉水は5日をめどに使い切るのがよいそう。5日間も持つなら、身近な人へのお土産にもよさそうですね。

玉作湯神社の「願い石」と「叶い石」で、お願い事を

玉造では、古くから勾玉づくりが盛んでした。町の東側にある花仙山から、良質の“めのう”が採れたためで、それは“玉造”の語源にもつながっています。今でも街を見渡すと、色々なところで勾玉をモチーフにしたものを発見します。橋の飾り付け、お店の看板、おみやげのアクセサリーなど……。丸みを帯びた優しいフォルムに、だんだん愛着もわいてきます。 玉作湯神社は、そんな勾玉と関係の深い神社です。こちらでは、勾玉作りの神様「櫛明玉命（くしあかるたまのみこと）」と、温泉療法の神様であり、国造りの神様でもある「大名持命（おおなもちのみこと）」、玉造温泉を発見したと言われる「少彦名命（すくなひこなのみこと）」などの神様を奉っています。 境内の奥には丸くて大きな「願い石（真玉）」と呼ばれる石があり、社務所で授かる天然石「叶い石」を重ね合わせて祈ると、願い事が叶うといわれています。 お祈りの手順は、このような感じです １．　社務所で叶い石（メイン画像）を授けていただきます（600円）。 　　　石は、縞めのうやアメジスト、ローズクォーツなど、一つ一つ形や種類が異なるそうです。 　　　石の種類を選ぶことはできませんが、実は石のほうが選んでくださっているそうですよ。 ２．　石段を上がり、境内の手水舎で両手と口をお清めします。 ３．　叶い石を水で清めてから願い石にそっとくっつけます。 　　　この時に願い事をとなえるとよいそうです。 ４．　拝殿で願い札（2枚複写）に名前、住所、お願いごとを書きます。 　　　1枚は叶い石とともにお守り袋へ、もう1枚は札納入箱用です。 ５．　願い札の1枚を、札納入箱へ入れて、二礼二拍手一礼で参拝します。 　　　もう一枚の願い札は、叶い石をお守り袋に入れて、お守りにします。 ○玉作湯神社（たまつくりゆじんじゃ） [所]松江市玉湯町玉造508 [TEL]0852-62-0006 [時間]境内自由 [交通]JR玉造温泉駅から一畑バスで7分、玉造温泉下車、徒歩3分 [￥]志納

「おしろい地蔵さま」に美肌祈願

玉作湯神社より少し南にある清厳寺（せいがんじ）。こちらにある「おしろい地蔵さま」には、美肌のご利益があると話題です。 こちらの祈願札には、顔もしくは全身のイラストが描いてあります（各300円）。自分の肌の気になるところと同じ部分を色鉛筆で塗り、納めます。そして、お隣にいるお地蔵さまの、自分の肌の気になるところと同じ部分に、筆でおしろいを塗り、美肌祈願をします。 その昔、和尚さんがこのお地蔵様におしろいを塗って祀ったところ、和尚さんの顔の痣がきれいに治ったといいます。それから、このお地蔵さまにおしろいを塗り、自分の顔につけて祈願すれば美人になると言われるようになりました。また、病気にも効くとも言われ、今も病気平癒の祈願のためにおしろいを塗りに訪れる方が多いそうです。 〇清巌寺（せいがんじ） [交通]JR玉造温泉駅から一畑バスで7分、玉造温泉下車、徒歩5分（玉作湯神社のすぐ近く）

キレイに効くスポットがたくさんある玉造。ゆったり美肌温泉に浸かって、神社にお参りすれば、心も体もリフレッシュできそうですね。玉造で、ゆったり、のんびりな旅をしてみてはいかがでしょうか。