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2014.12.08
東北で過ごすゆったり時間。青森生まれの手仕事と、素敵なアートに触れる旅へ
青森といえば青森県立美術館の「あおもり犬」とりんごを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。白に包まれてアート鑑賞を楽しんだあとは、青森の温もりあふれる手仕事雑貨やりんご土産を探しにJR青森駅周辺を散策します♪
一度は行ってみたかった“白”の青森県立美術館へ

(c)Yoshitomo Nara 奈良美智の作品「あおもり犬」は屋外にあります
はじめての東北旅で、訪れたい美術館といえば青森県立美術館でしょう。三内丸山遺跡の隣にあり、開館当時から年間約40万人もの人を集めてきた人気の高い美術館です。 シャガールの舞台背景画や奈良美智の「あおもり犬」など、展示されている著名な作品はもちろん、建物も魅力的な青森県立美術館。タクシーの運転手さんが「館内は迷いますよ~」と言っていたように、決められた順路はなく、真っ白な壁が非現実的な世界へ誘います。美しさのあまり、すっぽりと雪に包まれる中、静かに佇む冬景色もぜひ見てみたいと思うはず。白が生み出す静寂が、作品と対峙する特別なひとときを作ってくれます。 ○青森県立美術館(あおもりけんりつびじゅつかん) [所]青森県青森市安田字近野185 [TEL]017-783-3000 [時間]9:30~17:00(6~9月は9:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで) [定休日]第2・4月曜(祝日の場合は翌日休) [アクセス]JR青森駅から車で約20分 [HP]http://www.aomori-museum.jp/

ミュージアムショップでは、オリジナルの鉛筆各160円や手ぬぐい1080円が人気です
美術館内のカフェで青森りんごのカレーをいただきます

あべ鶏と青森産りんごのカレーライス1180円
見どころが多く、夢中で作品を見ているとお腹が空いてきました。美術館内にあるカフェ4匹の猫でランチにしましょう。 人気メニューはあべ鶏と青森産りんごのカレーライス。たっぷりの玉ねぎと青森のりんごをソテーして、丁寧に煮込んだカレーです。甘めのルーに大ぶりな鶏肉の旨みが引き立ちます。有機栽培の豆を使ったコーヒーや青森産りんごを使ったデザートも人気。山内文夫画伯による絵本仕立てのメニューも美術館のカフェならではの演出です。店内からは奈良美智作の八角堂を見渡せます。 ○カフェ4匹の猫(カフェよんひきのねこ) [所]青森県青森市安田字近野185 [TEL]017-761-1401 [時間]10:30~16:00(6~9月は~16:30) [定休日]美術館に準ずる [アクセス]JR青森駅から車で約20分 [HP]http://www.yonhikinoneko.jp/

青森県産の食材にこだわり、展覧会にちなんだメニューも登場します
青森生まれの工芸品で、地元の手仕事の良さを再発見

シンプルで無駄のない木製の皿に描かれるのは、動物のあしあと。食事時に会話が生まれるお皿です
青森県立美術館のインテリアには青森の工芸品が使われていました。自分みやげに手に入れたくなって、青森の手仕事雑貨を扱うコタビさんに向かいます。 地元の人に、青森の工芸品の良さをもっと知ってもらいたくてはじめられたお店だそう。津軽びいどろのオイルランプやりんごの木を使った器、青森のブナを使ったスタイリッシュな器・BUNACOなど、青森県産の手仕事品を中心にセレクトされた魅力的なアイテムが並びます。手に取るとほっこり心を温めてくれるようなやさしい風合いをもつものが多く、青森の手仕事の魅力がいきいきと伝わります。末永く使えるシンプルなデザインも素敵です。 ○コタビ [所]青森県青森市新町1-5-6 [TEL]017-723-0723 [時間]10:00~18:00 [定休日]不定休 [アクセス]JR青森駅から徒歩約5分 [HP]http://www.kotabi-thk.com/

赤りんごに灯がともる津軽びいどろのオイルランプ各4320円
古道具やレトロな雑貨を現在のライフスタイルに

店の一角にはポラロイドや古いカメラたちが飾られていました
青森の雑貨好きで知らない人はいないほど。三ノ月舎は、駅前のアウガビルの2階の奥にひっそりとあります。 並ぶのはとっくに捨てられても不思議ではない、古道具たち。店内に佇む古いものを眺めていると、時を経てきたものだけが身につけている独特の魅力に気づきます。古いもの以外にも文具や作家さんによる青森のこぎん刺し、全国の作家さんの手仕事雑貨など雑貨好きの心を満たす品揃え。店内にはどう使おうか…とアイデアを掻きたてられる物がぎっしり。古道具も手仕事雑貨も、同じものは一つとなく、そのもの自体に個性があるので見飽きません。 ○三ノ月舎(みのつきしゃ) [所]青森県青森市新町1-3-7 アウガビル2F [TEL]017-752-0892 [時間]10:00~20:00 [定休日]不定休 [アクセス]JR青森駅から徒歩約5分 [HP]http://minotsukisya.web.fc2.com/

こぎん刺し作家がつくる可愛い図案の刺繍バッグ
りんごのお菓子やシードル…おみやげはりんごグッズに決まり

パッケージもキュートな青森りんごのお菓子やドリンクが並びます
そろそろ駅に向かう時間ですが、おみやげを買うのを忘れていました。青森のかわいい食品みやげが集まるA-FACTORYに行きましょう。 青森駅東口からすぐ、A-FACTORYはウォーターフロントエリアにある複合施設です。青森県産のりんごを使ったシードル工房があるほか、青森らしい食品やグッズが並んでいます。とくにお菓子はバラ売りが多く、いろいろ味わえるのがうれしい。パッケージが素敵なものも多く、駅からも近いのでおみやげ選びにぴったりです。シードルの試飲(有料)やシードルとガレットが味わえる洒落たレストラン、海鮮が味わえるスペースなどもあります。 ○A-FACTORY(えーふぁくとりー) [所]青森県青森市柳川1-4-2 [TEL]017-752-1890 [時間]9:00〜20:00(レストラン1Fは11:00~20:00、レストラン2Fは11:00~21:00) [定休日]不定休 [アクセス]JR青森駅から徒歩約5分 [HP]http://www.jre-abc.com/a-factory/

周辺には「ねぶたの家ワ・ラッセ」や「メモリアルシップ八甲田丸」などのミュージアムもあります
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白桃澄江 写真:沖本明
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