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2015.01.26
宮沢賢治が暮らした街・岩手県花巻市へ。ロマンチックな童話の世界を訪ねます
※こちらの記事は2015年1月26日公開のものです。 宮沢賢治が生涯のほとんどを過ごしたという、岩手県花巻市へ。『注文の多い料理店』や『銀河鉄道の夜』など、数々の著名な童話を生み出した賢治ゆかりの場所をめぐります。
ぼんぼりキャップをかぶったこけしのブローチを発見。あまりの愛らしさに目が離せません

果物のベレー帽をかぶった創作こけしは、安保正文工人の作品です
花巻市の郊外にある小さな雑貨店・サトウ雑貨店へやってきました。店主のサトウさんが作るこけしグッズは、まるで童話に出てきそうな愛らしさです。 こぎん刺しや革製品の作家でもある店主が営む雑貨店。いちばんに目を奪われたのは、店主が手作りするニットキャップをかぶったこけしのブローチです。また、作家もののこけしたちにも注目。安保正文さんが作るこけしは果物のベレーをかぶっています。鈴木明さんが作るこけしは直径3cmと小さくて、机に2つ、3つと並べて飾りたくなる可愛らしさ。こけし本来の愛らしさに、遊びごころを添えた作品にぎゅっと心を掴まれます。 ○サトウ雑貨店(サトウざっかてん) [所]岩手県花巻市石鳥谷町北寺林7-466-1 [TEL]0198-45-6180 [時間]10:00~16:00 [定休日]月・火・日曜 [アクセス]JR石鳥谷駅から車で約6分

ありそうでなかった「ミニこけし」(各1000円)は、直径約3cm。鈴木明工人の作品です
撮影スポットがいっぱい。宮沢賢治の童話の世界に浸りましょう

真っ白の大きな部屋に、形の異なる白い椅子が幻想的な「ファンタジックホール」
宮沢賢治の童話の世界を楽しく学べる宮沢賢治童話村へ。植物や動物、星、鉱石など幅広いジャンルに精通した賢治の世界観を、工夫を凝らした展示でやさしく学べます。 メインの建物・賢治の学校の中は、5つのゾーンに分かれており、映像や効果音を使って童話の世界へと誘ってくれます。真っ白な部屋「ファンタジックホール」では童話の中に紛れ込んだような素敵な写真が撮れますよ。また、5つのログハウスの中で展示する賢治の教室では、童話に出てくる動植物や鉱石、星などについてわかりやすく紹介しています。周辺の森には散策路もあり、花巻の自然の中をゆったりとお散歩するのもおすすめです。 ○宮沢賢治童話村(みやざわけんじどうわむら) [所]岩手県花巻市高松26-19 [TEL]0198-31-2211 [時間]8:30~16:30 [定休日]無休 [アクセス]JR新花巻駅から車で約3分 [HP]https://www.city.hanamaki.iwate.jp/shimin/176/181/p004861.html

「賢治の学校」の中にある天空の広場でノートを広げてみると、賢治の童話の一文が映し出されます
もっと宮沢賢治について知りたくなったら、宮沢賢治イーハトーブ館に行きましょう

1階の喫茶でいただける手作りパンの「ハニートーストとコーヒーのセット」(650円)
童話館で賢治の作品についてもっと詳しく知りたくなったら、宮沢賢治イーハトーブ館へ。賢治作品をはじめ、賢治にまつわる本や論文が約1万6000件も収集されています。 「イーハトーブ」というのは宮沢賢治による造語で、心の中に思い描いていた理想郷のこと。宮沢賢治イーハトーブ館では、宮沢賢治作品をはじめ、賢治作品にまつわる書籍やDVD、CDなどを無料で利用することができます。2階にある静かな図書館で、賢治の童話をいくつか読んでみます。階下にはカフェもあるので、おいしいコーヒーとともに作品の余韻に浸るのもいいですね。作品やおみやげなどが買えるショップも併設されています。 ○宮沢賢治イーハトーブ館(みやざわけんじイーハトーブかん) [所]岩手県花巻市高松1-1-1 [TEL]0198-31-2116 [時間]8:30~17:00(最終入館16:30) [定休日]無休 [アクセス]JR新花巻駅から車で約9分 [HP]http://www.kenji.gr.jp

絵本や単行本、雑誌、新聞など豊富な資料が集まる2階の図書室
賢治の童話『注文の多い料理店』をモチーフにしたレストランでランチをいただきます

山猫軒は宮沢賢治記念館の駐車場内にあります
『注文の多い料理店』に出てくる、山奥のレストランをほうふつとさせる山猫軒へ。岩手の素材を使った郷土料理が味うことができ、賢治グッズや地元菓子などが揃う売店も併設しています。 クラシカルな店内でゆったりランチ♪ 店先には「どなたさまもどうかお入りください。決してご遠慮はありません」という立て看板があり、童話と同じシチュエーションにワクワク。地元の食材を生かしたイーハトーブ定食やわらしべ餅めぐり、ナポリタンなどメニューが豊富です。。料理を待つ間に、店にある絵本『注文の多い料理店』を読めば、旅気分も盛り上がりそう。2015年4月下旬には宮沢賢治記念館もリニューアルする予定です。 ○山猫軒(やまねこけん) [所]岩手県花巻市矢沢3-161-33 [TEL]0198-31-2231 [時間]10:00~16:30、売店は9:00~17:00 [定休日]無休 [アクセス]JR新花巻駅から車で約9分

「白金豚のカツカレー(中辛)」(1100円)。白金豚は、宮沢賢治作の「フランドン農学校の豚」より名付けられたそう
「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」と入った直径14cmの最中をおみやげに

「賢治最中」(800円)には、こし餡と白餡の2色が入っています
宮沢賢治にまつわるお土産といえば、賢治最中が有名です。他にもかわいいお菓子が揃う賢治最中本舗 末廣で、インパクトのある花巻みやげを選びましょう。 最中の皮に「雨ニモマケズ 風にもマケズ」と入れるため、14cmの大きさになったという逸話が残る賢治最中。賢治最中は1955年の創業当時、宮沢家に承諾を得て製造販売をはじめたという看板商品です。ほかにも「風の又三郎」と入った最中や地元の醤油を使ったくるみゆべし・賢治の宝餅など、贈られる人が思わずニッコリしそうなかわいらしいお菓子が揃います。フレッシュバターをたっぷり使ったサブレー・智恵子抄もおすすめです。 ○賢治最中本舗 末廣(けんじもなかほんぽすえひろ) [所]岩手県花巻市大通り2-7-13 [TEL]0198-23-2532 [時間]9:00~17:00 [定休日]日曜 [アクセス]JR花巻駅から徒歩約10分

店内には地元の素材を使ったものや古くから作られていた郷土菓子を現代風に整えたお菓子が並びます
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白桃澄江 写真:沖本明
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