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2016.10.21
こんな街で暮らしたい―ストレスを忘れられる鳥取の息抜きスポット3選
鳥取砂丘をはじめとする観光スポットで知られる鳥取市。最近では女性のストレスが日本一少ない県としても、注目を集めています。※1 そんな鳥取に魅了されて移住したオーナーが開いた、カフェやゲストハウスを3つご紹介。住んでみたからこそわかるこの土地の魅力や、ゆったりとした鳥取時間の楽しみ方も教えてもらいました。 ※1 メディプラス研究所調べ ※鳥取県へおでかけの際には、余震等に十分お気をつけください
本を通して人と街をつなぐ「ブックカフェ ホンバコ」

鳥取駅前から徒歩7分ほど、メインストリートから少し路地に入ったところにある「ブックカフェ ホンバコ」。もとは空家となっていた古い喫茶店を、リノベーションしたお店です。書庫とカフェが一緒になったような空間に、ちょっとレトロな店構え。

オリジナルブレンドのコーヒーをいただきながら、読書やおしゃべりなど、ゆったりとした時間を過ごすことができます。アルコールも種類豊富なので、夜はバーとして楽しめるのも魅力。

壁一面の「ホンバコ」。一言コメントやメッセージブック付の箱も
店内には、壁一面に重ねられた木の本箱がずらり。一つひとつの本箱に、持ち主の名前が書かれていて、中にはその人のおすすめの本が納められています。本箱の持ち主は、鳥取の街の人や、「ホンバコ」のオープンに関わった人達。小説にマンガ、ビジネス書…すべて誰かのお薦めの一冊です。 それぞれの箱に詰め込まれたその人のオススメ本やコメントから、「どんな人のホンバコかな?」と想像しながらコーヒーブレイクのおともにする一冊を選ぶのも楽しそう。
古い良さと、新しい楽しみが共存している街

近隣のマップをお店に用意していたりと、旅行者に街の魅力を伝える準備も万端
「ホンバコ」を営むのは、鳥取市出身の20代半ばの岡田さん。インターンやヒッチハイク旅を経て、訪れた街に愛着を持つきっかけとなるのが「その土地に暮らす人を知ること」だと感じたそうです。そこで、本をきっかけに人と街が繋がるカフェに辿りつきました。 オープンに向けて準備をする中で、若者が新しくコトを興そうとした時に、それを潰そうとするのではなく、受け入れて押し上げようとする、鳥取市の気風を魅力的に感じたそうです。 また、チェーン店の少ない鳥取市は、実は隠れた名店のメッカ。 「毎日街を歩いていると、新しくできたハンドメイドの雑貨屋さんから、初めて気づいたレトロな喫茶店まで、気になる店がどんどん増えていくから飽きない。入ってみるとどこもユニークで面白いんですよ」と岡田さん。穴場スポットを尋ねれば、鳥取市の隠れた魅力を教えてもらえますよ。
Book Café ホンバコ
ここでしか食べられない一皿を。「八百屋barものがたり」

鳥取市街から南へ車で30分ほどの鹿野(しかの)は、400年前の水路がいまも流れる、情緒漂う城下町。 京格子の町屋が美しい街並みの一角に佇んでいるのが、「八百屋barものがたり」です。空家だった古民家を一からリノベーションしたというこのお店は、土壁や大きな木のテーブルが、どこか懐かしさを感じさせる雰囲気を持っています。

「味噌チーズのピザ」(700円)
こちらのお店でぜひ味わいたいのが、鹿野産の素材たっぷりの「味噌チーズのピザ」。焼くことで甘みを増した旬の野菜に、パリッとした生地、タバスコに使う唐辛子まで、作り手の顔がわかる相手から仕入れることにこだわっています。 味のポイントは、町内にある老舗味噌店の女将特製味噌を、甘酒で伸ばしたまろやかなソース。味噌の風味を活かすために、あえてオリーブオイルの代わりにごま油を組み合わせているそう。正統派イタリアンのピザとは少し違っても、鹿野の素材を使ってどう美味しく作るかを考えるという店主の成瀬さん。ここでしか食べられない一皿に出会えます。
土地の食材を、みんなで美味しく食べる喜び

東京での会社員時代は、牛丼やコンビニのお弁当で食事をすませることも多かったという成瀬さん。鳥取市に移り住んでからは、田舎ならではの「生活の豊かさ」に気づく日々なのだとか。 直接仕入れることにこだわるのも、生産者の方々とのコミュニケーションを大切にしたいという気持ちから。土地の食材を活かした料理をみんなで美味しく食べる。それだけで、身近にあるものを大切にする喜びや、共有する楽しさを感じるといいます。 「生産者に会って仲良くなると、美味しく料理しようという気持ちが湧いてきて、一口の美味しさが全然違う。都会では味わえないものが、鹿野にはあるんです」と話してくれました。
八百屋barものがたり
ヤオヤバーモノガタリ
ふらっと泊まりたくなる、不思議な居心地の良さ。「ゲストハウスしゃん亭」

鳥取空港・鳥取駅どちらからも車で約10分ほど。港町・賀露(かろ)の海が目の前に広がる「ゲストハウスしゃん亭」は、2016年8月のオープン以来、特に宣伝をしていないにも関わらず、毎日ふらっと誰かが泊まりに来る、なんとも不思議なゲストハウスです。

リビングは、宿泊者の情報交換と憩いの場。2階には快適に眠れるようにと鳥取・智頭杉の特注ベッドも
オーナーは、元バックパッカーの千石さん。20年近く世界中を旅する中で積み重ねてきた、ゲストハウスへの想いがつまった宿です。「私の家に遊びに来た人に、リラックスして鳥取を満喫していってほしい」という言葉通り、まるで馴染み深い友達の家のように、しっくりと落ち着いて過ごせます。 一泊2500円という低料金も、その分、港町のおいしい海産物や、砂丘でのパラグライダーやヨガといった鳥取市ならではのレジャーを楽しんでほしいからなんだとか。
海も山もすぐそばにある、ちょうどいいのんびり加減

鳥取市は、大げさなものは何もないところだけど、その静けさが逆に魅力だという千石さん。「自然が生活のすぐ近くにあって、海が見たいと思ったらすぐに行けるし、タイミングによってはビーチをひとり占め」、なんてことも。 都会の“なんでもある便利さ”はないけれど、一見マイナスに思える「不便さ」「物足りなさ」が、ちょうどいいのんびり加減につながっているといいます。 「しゃん亭」の由来は、旅先で覚えたサンスクリット語で「平安、穏やか」という意味の「シャンティ」という言葉から。訪れた人が穏やかに過ごせる、ここだから実現できるゲストハウスです。
Guest House しゃん亭
ゲストハウス シャンテイ
コンシェルジュつき!「あなたのための鳥取体験ガイド」はじまってます

住んでみたからこそ実感できる、鳥取のよさ。その魅力を気軽に体験できるプランがはじまっています。 たとえば、「鳥取グルメ満喫プラン」では、名産の梨など季節の果物狩りを楽しめたり、鳥取ならではの日本海グルメを巡ることができます。8つのプランの中からカスタマイズしたコースを作ることも可能。鳥取在住のコンシェルジュだから知っている、とっておきの穴場を教えてもらえるかも。 最近では、鳥取市が「ストレスOFFするワーキングホリデー」を謳った「すごい!鳥取市ワーホリプラン」もスタートしました。週末などを利用したショートステイで、市内のリノベーションした店舗や事業者を訪問したり、お試し定住にチャレンジすることができます。鳥取の人や空気に触れて「鳥取で暮らす」を体験してみるのもいいですね。
「あなたのための鳥取体験ガイド」の詳細はこちらから
移住者のオーナー達に聞く楽しみ方、鳥取ならではの魅力に気付ければ、旅はもっと豊かになるはず。ぜひ現地で鳥取のよさを体感してみてくださいね。
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東 実歩 写真:齊藤 愛/構成:鈴木 愛美
すごい!鳥取市ワーホリ!

【ストレスOFFするワーキングホリデー】 用意されたのは居住体験ハウス、 ちょっと不思議なタクシー、そして仲間たち。 ストレスと無縁ではいられない現代人のために。 ストレスレスシティ鳥取市発の すごい!ワーキングホリデーがはじまります。
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