412
2016.11.23
これが和菓子?ひと目惚れしそうな和スイーツがたくさん見つかる、仙台「円菓」
仙台市郊外にある「円菓(まどか)」は、思わず写真に収めたくなるかわいらしいスイーツが評判を呼ぶ和菓子店。見た目も味も楽しめる和菓子を求めて、地元の人はもちろん遠方から訪れるファンも多いそう。とっておきのおやつを見つけに足を運んでみませんか。
住宅街にひっそりとたたずむ小さな和菓子店
白いのれんがはためくモダンな外観
仙台駅から車で約30分、緑あふれる住宅街・泉パークタウンの一角に「円菓」はあります。白と黒を基調としたスタイリッシュな雰囲気の店内に入ると、菓子店ではおなじみのショーケースがないことに気付きます。個性豊かな和菓子は、木製のカウンターにひとつずつディスプレイ。美しく飾られた芸術品のようで、眺めているだけで幸せな気分になります。
「和菓子を誰かにもらったりプレゼントすることはあっても、自分のために買うことは少ないのではないかと感じていた」と話すご店主。もっと気軽に手に取れる和菓子を提供したいと、スイーツのトレンドを取り入れてみたり、日常の中で目にした風景を和菓子のアイデアに生かしたりしているのだとか。 思い通りの食感や色味を再現するために、ときには研究のようになることもあるそうです。
フォトジェニックな和菓子がラインナップ
「おはじき」(497円)
店頭に並ぶ和菓子のなかでも、特に目を引くのが「おはじき」です。本物のおはじきが付いたパッケージを開くと、ころんとしたフォルムの干菓子がお目見え。干菓子とは和三盆を木型に入れて押し固めたもので、見た目はキャンディのようですが、口に含むとすっと消えていき和三盆の上品な甘さが広がります。 丸い形やポップな色合いがキュートで、食べるのがもったいないほど。自分へのごほうびに、一粒一粒ゆっくりと時間をかけて味わいたい和菓子です。
「わたぼうし」(227円)
たんぽぽの綿毛のような見た目が愛らしい餅菓子「わたぼうし」もおすすめ。ふんわりとした餅の中には、ぷにゅっとした食感の卵餡が包まれています。表面にまぶしたココナッツのサクッとした歯ざわりもアクセントに。カスタードクリームのような濃厚な餡と、ココナッツの甘い香りがマッチした一品です。
「彩いろ」(702円)
「浮島」と呼ばれる蒸しカステラのような生地と羊羹を組み合わせた「彩いろ(いろいろ)」は、層になった生地の色の重なりが美しい、「流し合わせ」と呼ばれる和菓子です。 しっとりふわふわの浮島となめらかな舌触りの羊羹がひとつになった独特の食感。甘さひかえめのすっきりした味わいで、日本茶はもちろんコーヒーにも合いますよ。
年間で100種類以上の和菓子が並びます
「円菓」では、通年で取り扱う和菓子のほか、季節の上生菓子は月に1回以上のペースで入れ替わります。毎回6~7種類の和菓子が登場するので、訪れたときにどんな和菓子に出会えるのかはお楽しみに。 これからの寒くなる季節、温かいお茶とともに和菓子を味わいながらほっこりスイーツタイムを楽しんでみてはいかがですか。
円菓
まどか
※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
※画像・文章の無断転載、改変などはご遠慮ください。
柴貴子 写真:板元義和
の人気記事