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2017.03.14
女性店主が作る、美しい一杯。京都・祇園の隠れ家的ラーメン店「祇園麺処むらじ」
※こちらの記事は2017年3月17日に公開されたものです。 辰巳大明神がある祇園あたり。巽橋から南へ下がる、切り通しという京都らしい路地沿いに、ひっそりとのれんを掲げるラーメン店「祇園麺処むらじ」があります。 京都のラーメン業界には珍しい女性店主が、男性はもちろん女性も完食できるラーメンを目指し試行錯誤。 完成させたコラーゲンたっぷりの濃厚白湯スープに自家製麺を使う3種類のメニューに加え、今は、期間限定のスペシャルメニューもありますよ。
京町家の2階にある隠れ家的ラーメン店

京町家を改装した風情ある店内。厨房の様子が見えるカウンター席も
京阪電車の祇園四条駅から歩いて5分、四条通から切り通しを北上すれば見えてくる木の壁。白いのれんと行燈が目印の店が「祇園麺処むらじ」です。 築100年ほどの町家の坪庭から引き戸を開けて入り、2階へ。 ラーメン店では当たり前の喧騒はなく、京都の和紙など伝統工芸を駆使した店内の雰囲気は、まるで小料理屋さんのよう。 テーブル席にカウンター席も木の温もりを感じます。
鶏の旨みを凝縮した上品なラーメン

鶏チャーシューと九条ネギ、ごぼうの素揚げをトッピングした「ラーメン鶏白(しろ)」(896円)
基本となるメニューは、3種類。国産鶏ガラを5時間から6時間かけて煮込み、さらに別で煮込んだ鶏のもも肉を細かく砕いて入れて煮込み仕上げる白湯スープをベースに、塩味仕立ての鶏白と醤油仕立ての鶏黒があります。もう一つは、基本のスープに魚介だしを加えている、つけ麺です。 もちろん麺も自家製で、国産素材を使用して気温や湿度を考えながら、毎日手作業でていねいに打つという中太のストレート麺。つけ麺には太麺を使用し、食感と絡みの良さをだしているといいます。
意外な組み合わせが楽しめる限定メニュー

「檸檬ラーメン」(950円)。レモンをひとかじりして、スープを飲んでみて
期間限定メニューもあります。2016年の秋に登場した「檸檬ラーメン」は、「女性が喜ぶメニューを」と考え、京都ゆかりの小説『檸檬』梶井基次郎著に、寒くなる季節にはビタミンが必要ということも考慮。インパクトある見た目やクリーミーなスープと爽やかなレモンの相性が人気を呼び、期間延長で今も食べられるメニューです。 2017年3月1日からは、「おいしさ」研究の第一人者である龍谷大学教授・伏木亨(ふしきとおる)監修の、春の旬の食材とダシ汁のうまみを活かす「贅沢おだしと旬菜ラーメン」(1058円)が1日20食限定で提供されます。 祇園の風情あるラーメン店。ぜひチェックしてください。

祇園麺処むらじ RAMEN MURAJI KYOTO GION
ぎおんめんどころむらじ
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安原成美 写真:マツダナオキ
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