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2017.05.17
イギリス料理のイメージを払拭!本場英国スイーツ&グルメ専門店「ブロードハースト」
※こちらの記事は、2017年5月17日に公開されたものです。 本場のイギリス菓子・イギリス料理と聞いて、何を思い浮かべますか? 大阪は玉造にある「BROADHURST’S(ブロードハースト)」は、イギリス人のシェフ・ピーターさんが手がける、スコーンやケーキなどがそろう洋菓子店。最近はスイーツのみにとどまらず、イギリスの伝統的な暮らしを思わせる料理をいただくことができるんです。
カウンターの上には焼き菓子、下には紅茶たちが。右側のショーケースには洋菓子も並ぶ
JRと地下鉄の玉造駅からしばらく住宅街を歩くと現れるのが、黒を基調としたスタイリッシュなお店「ブロードハースト」。イギリスの専門学校でホテル業を学び、料理へ興味をもったピーターさんは、その後パティシエの道へ進むことに。ホテル、レストラン、洋菓子店と、研鑽を積んでいきました。 ある時日本へ旅行で訪れたピーターさんは、洋菓子店で驚いたことが。ショーケースの中に並ぶほとんどのケーキが、フランス菓子だったのです。
スコーンだけじゃない。イギリス菓子を広めるために
ショートケーキやシュークリームをはじめ、日本で作られている洋菓子の多くはフランス菓子をもとにしているもの。 イギリス菓子と聞いても、「すぐに頭に浮かぶのはスコーン」という人が多いかもしれません。そんな状況を変えたいという思いで、ピーターさんは日本でパティシエとして働くことに。そして2002年に独立し「ブロードハースト」を開店。
紅茶と楽しむ、英国スイーツの魅力
右上から「ジャーマンスチューデル」(420円)、「スコーン」(250円)、「ダックショートブレッド」(250円)
アフタヌーンティーという言葉が存在するように、イギリスの生活や文化には欠かせない紅茶。その紅茶と合わせるために、フランス菓子に比べ、甘さを控えめに作られているのが英国スイーツの特徴だそう。 代表的なお菓子の一つ「ヴィクトリア」は、かの有名なヴィクトリア女王のお気に入りだったと言われています。こちらのお菓子はスポンジの間に挟まるラズベリージャムが爽やかに香り、甘酸っぱく奥深い味わい。
「ヴィクトリア」(430円)
まずはトーストから。初めてのイギリス料理体験を
「イギリス料理っておいしくない」。イギリス料理のそんなイメージを変えることも、ピーターさんが目指していたことの一つ。「日本で見たことがないもの」「さっと出すことができ、伝統的なもの」という2つの観点から、こちらのお店では食事用パンケーキの「クランペット」やフルーツやナッツがのった「パンケーキ」、チーズトーストの「ウェルシュレアビット」という3つの料理を食べることができます。どの料理も現地ではパブや自宅で、軽いランチやおやつにいただくものです。
使う食材は、すべて国産のもの。日本にあるもので、イギリスの材料に一番近いものを使っている
ビールとチェダーチーズを煮込んで作る自家製ビールチーズソースと、マスタードが合わさったトーストの「ウェルシュレアビット」(880円)。酸味とコクのバランスがほどよく、紅茶はもちろんビールにも相性抜群。濃厚なソースがボリューミーな一品です。
ショーケースに並ぶ生菓子は、オリジナルメニューがほとんどで、ピーターさんの頭に残るイメージや思い出が組み合わさって作られているそう。 10代の頃イギリスで流行したスマイリーマークからヒントを得た、一番人気の「Mambo(マンボ)」(490円)など、ピーターさんの頭の中を垣間みるようなメニューも新鮮。 イギリスでは、ケーキは紅茶と一緒にじっくりと味わうのが嗜み方。優しい甘さのスイーツを口にしながら、ふと時が経つのを忘れてしまうような、ゆったりとした時間を過ごしてみませんか?
BROADHURST'S
ブロードハースト
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小島知世
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