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2015.07.17
作りたての“湯波”のおいしさを心ゆくまで堪能しよう♪
北千住にある和惣菜店「宇豆基野(うずきの)」では、週末と祝日のみ“湯波”の食べ放題が楽しめるコース料理をいただけます。高級感のある湯波をリーズナブルな値段でいただけるとあって話題を呼んでいます。
毎週末と祝日のランチタイムだけ開店する人気店です

ゆっくりと食事ができる客室。2階席もある
JR常磐線北千住駅東口から徒歩8分。常磐線の線路沿いを南千住方面へと進んでいくと、落ち着いた和風のたたずまいの和惣菜の工房「宇豆基野」があります。趣のある木の引き戸を開けると湯波の汲み上げ台があり、大豆の甘くてやさしい香りがふわ~っと鼻をくすぐります。 「宇豆基野」は懐石料理の料理人が日本各地のおかずやお惣菜を調査し、伝統をしっかりと残しつつ洋のテイストも取り入れた新感覚の和惣菜を提供するお店です。 なかでもとくに人気がある湯波のおいしさをもっと知ってもらいたいと、土・日曜、祝日限定で食事処を開き、リーズナブルな値段で湯波を提供しています。 店内でいただけるのは、湯波がふんだんに味わえるコース料理「宇豆基野ブランチ」(2880円)のみ。高級料亭でしか食べられないことが多い湯波の、食べ放題を含むお料理8品とデザート付きとあって、毎回予約でいっぱいだそうです。 ちなみに“ゆば”は、発祥の地である京都や奈良では“湯葉”、関東では“湯波”と表記するそうで、こちらのお店でも“湯波”という表記を採用しています。
汲み上げるタイミングで味が変わる湯波の3種盛り

前菜として、豆乳にマンゴージュースを加えた微炭酸の「マンゴー豆乳ジュース」から始まり、3種類の湯波の味比べが楽しめる先附「ゆば3種」が登場します。 そもそも湯波とは豆乳を低温で温めるときにできる膜のこと。汲み上げると5分ほどで新たな湯波ができあがり、その味は汲み上げるたびに少しずつ変化します。はじめは厚みがあって、しっかりとした食感にさっぱりとした味わいの「平ゆば」。なかごろはとろりとやわらかい食感で、大豆の甘みと旨みを濃厚に感じられる「さしみゆば」。最後にはまるで砂糖が入ってように思えるほどの甘さがある、とろけるような食感の「くみあげゆば」と変わっていきます。同じ豆乳からでも汲み上げる回数によって、マグロで例えるとマグロの赤身・中トロ・大トロのような違いを味わうことができるのです。 湯波と一緒に出てくるモンゴル産の粉状の岩塩、片栗粉でとろみをつけた醤油あん、オリーブオイルにたまり醤油を加えた調味料を加えていただくと、さらに味の違いを楽しむことができます。
人気の湯波の食べ放題

湯波の先附を味わった後は、このコースでいちばんのお楽しみ、湯波の食べ放題が始まります。スタッフから湯波の汲み上げ方のコツを教わり、入口付近にある湯波を作る台でできたての湯波を自由に汲み上げて食べることができます。こちらはコース料理が続く途中でも自由に食べることが可能。モンゴル岩塩とともに食べてみると、まさにできたてのため豆乳の味と香りが一段と濃厚に感じられます。
目の前でよせ豆腐を作ってもらえます

左から「よせ豆腐」、「サラダ」、「お碗」
コースは続いて「よせ豆腐」が登場。スタッフの方が目の前で豆乳ににがりを入れると、みるみるうちに固まっていく様子が見られます。できたてのよせ豆腐を口のなかへ入れると、ほろほろとほどけ、まろやかな味わいです。 またハモのすまし汁仕立ての「お碗」と、柚子こしょうのドレッシングが爽やかな「サラダ」、さらにほくほくのえんどう豆にほんのり効いた塩味が絶妙の「えんどう豆御飯」と赤出し、昆布も振舞われます。どれもヘルシーな食材を使った上品な味わいです。
デザートは新感覚の生麩万頭とわらび餅

手前「生麩万頭」、奥「わらび餅」
コースの最後にはわらび粉で作った作りたての「生麩万頭」と「わらび餅」が運ばれてきます。お店いちおしの「生麩万頭」は小麦粉ともち粉を混ぜた、まるでお餅のような生麩にたっぷりのこし餡を包み、麩の印象ががらりと変わる味わいです。わらび餅も、わらび粉を使った自家製で、つるりとしてやわらかな食感が楽しめます。 盛りだくさんの内容なので、食べた後はお腹いっぱい。大満足のコースをぜひ味わってみてくださいね。

お食事処 宇豆基野本店
おしょくじどころうづきのほんてん
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