旅の思い出を形に!写真を使っておしゃれな雑貨作りに挑戦
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旅の思い出を形に!写真を使っておしゃれな雑貨作りに挑戦

全5回にわたってお届けする「フィルムカメラことはじめ」。これまで、さまざまな角度からフィルムカメラの魅力についてお届けしてきました。 最終回のテーマは「思い出を形に残す」。 浅草橋の写真アトリエギャラリー「写真企画室ホトリ」でさまざまなワークショップを行っている写真雑貨作家兼フォトグラファーのsaorinさんにアドバイスをもらいながら、フィルムカメラで撮影した写真を使って、おしゃれな雑貨を作ってみました。

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透け感が美しい「ロウ引きカード」

JR浅草橋駅から徒歩9分。一面ガラスの引き戸が目印の建物が、写真アトリエギャラリー「写真企画室ホトリ」です。 ここでは、室長のsaorinさんが、“写真を形あるものに残そう”をテーマに、さまざまなワークショップやイベントを定期的に開催しています。 今回は、アトリエにお邪魔して、前回横浜で撮った写真を使い「ロウ引きカード」と「レイヤードアクリルパネル」を制作しました。

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フィルム写真らしさが生きる“ロウ引きカード”

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おろし器でロウソクを粉末状にする

まずは、風景写真を残すのにぴったりな「ロウ引きカード」。 用意する道具は、 ●写真 ●ロウソク(おろし器を使って粉末状に) ●アイロン ●クッキングシート(ポストカードサイズの2倍大の大きさ)

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アイロンをやさしくあてましょう

写真はポストカードサイズの紙に印刷しておきます。紙はEPSONのスーパーファイン紙(マット)がおすすめですが、普通紙でもOK。ロウがしっかりとしみ込むように、薄い紙を使いましょう。 作り方はとても簡単。クッキングシートの上にポストカードをのせ、粉末状のロウソクをまんべんなくふりかけたら、その上に、クッキングシートをかけてアイロンをあてていきます。すると、みるみるうちにロウが溶けてじわっと紙にしみこんでいくのがわかります。

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ロウをしみこませる前(右)と後(左)

ロウの量が足りなくても大丈夫。何度でも後から追加することができます。ロウがしみ込んでいない箇所はカードを裏側からみると発見しやすいですよ。透明度が足りない箇所にロウをかけてアイロンを当てる行為を数回繰り返したら9割がた完成です。

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角を角丸パンチで丸くカット

あとは、カードと同サイズの下地となる台紙を用意。台紙とカードの角を角丸パンチで丸くカットするととてもキュートです。穴あけパンチでカードに穴をあけて金色のハトメを付けて紐を通せば「ロウ引きカード」のできあがり。正味20分で3枚のカードができあがりました。

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横浜の風景を収めたカードが完成

フィルムカメラならではのやさしい雰囲気が、ロウをしみ込ませることで透明感が増し、ますます美しくなりました。カードにすることで、旅の思い出を壁に飾ったり、本のしおりにしたり、メッセージを書き込んでプレゼントしたり、さまざまな使い方が楽しめそうです。

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組み合わせが楽しい“レイヤードアクリルパネル”

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次は、5層のアクリルパネルとプリント写真を使って作る「レイヤードアクリルパネル」にチャレンジ。 用意するものは、 ●アクリルパネル5枚 ●瞬間接着剤 ●両面テープ ●はさみ ●素材となるプリント写真数枚 アクリルパネルはAmazonなどのネットスーパーで探してみると、さまざまな厚さやサイズのものが見つかります。今回は、1枚3mm幅のものを使いました。

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いくつかのサイズを事前に準備

レイヤードアクリルパネルを作るポイントは、まず、作品の中心となる「主役」を決めること。主役が決まれば、あとは、それが引き立つように、その他の素材を自分の好きな場所に配置しましょう。 「コラージュのおもしろさは、現実にはありえないサイズ感や、ありえないもの同士の組み合わせ。自由に主役や小物を動かして、ユニークな世界を作ってみてください」とsaorinさん。 前もって、何パターンかサイズの異なる素材をプリントし、色合いのバランスなど全体を見ながら素材を選んでいきましょう。

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デザインと構図を決めていく

私が選んだ素材は、「横浜の景色」「カメラ」「しょうゆパフェ」「うさぎ」「かもめ」の5つ。主役は西洋館で見つけた「うさぎ」に決めました。デザインの構図は、横浜のビル群の上にうさぎとかもめがちょこんと立っている様子を表現。

最後に、5層のどこに何の写真を入れるかを決めていきます。何度か順番を入れ替えながら、最終的な素材の位置を決めましょう。

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レイヤードアクリルパネルが完成

デザインが決まれば、あとは写真の裏に両面テープを張り、それぞれのパネルに張り付けていくだけ。最後に、パネルの四隅に少量の瞬間接着剤をのせたら、「レイヤードアクリルパネル」の完成です。まるでグリム童話の一コマのような物語性のある作品ができあがりました。

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写真を形に残す魅力とは?

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最後に、写真を形に残す魅力について、saorinさんに伺いました。 「デジタルカメラやスマホで撮影すると、撮りっぱなしという場合がほとんどです。また、SNSに写真をアップしてもタイムラインに流れていくだけで、消費されておわってしまう感もありますよね。プリントしたり小物にするということは、質量を感じるということ。質量を感じると、大切にしようという気持ちも芽生えます」(saorinさん)。 写真を形に残すことは、フィルムカメラ同様、アナログ的な楽しみを味わえるところ。ロウ引きカードやアクリルパネル以外にも、うちわにしたり、トートバックやマグカップにプリントしたり、形に残す方法はさまざま。saorinさんがこれまでに考えた写真を形に残すアイデアは100種類以上もあるそう! 形に残すことをイメージしながら撮影をすることで、カメラを撮る楽しみがまた広がっていきます。今回はフィルムカメラで撮った写真を使いましたが、もちろん、デジカメの写真もOK。パソコンやCD-ROM、SDカードに眠っている大切な思い出を形にしてみませんか?

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※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
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Writer

田賀井リエ

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東京都在住。フリーエディター&ライター。趣味は街歩きと食べること。

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