
新旧が交わるスイス最大の都市、チューリヒで訪れたい6つのスポット
2017.05.19

アルプスの山々や鉄道、チーズなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。
でもそれはスイスの魅力のほんの一部。
これからはじまる特集では、全5回にわたりスイスの様々な街や文化についてご紹介していきます。
経済の中心地でありながら、美しい中世の建物とトレンドエリアが混在し、散歩するだけで新旧様々な文化を楽しめる街です。
武器倉庫をリノベーションした旧市街のレストラン

チューリヒ中心市街地を流れるリマト川。川沿いにある教会や大聖堂の周辺には、15世紀前後に建てられた家や店が軒を連ね、まるでタイムトラベルでもしているような気分で伝統的な旧市街地エリアを散策することが出来ます。
旧市街の中でごはんを食べたいなら、「ツォイクハウスケラー」へ。
1926年に武器庫を改装したレストランで、ビアホールのような大衆的で明るい雰囲気の中、地元の料理を食べられます。


柔らかいお肉にクリーミーなソースが絡み合い、サクサク、ホクホクのレシュティと相性ぴったり。癖がなく、日本人にとても馴染みやすい味です。
また、ドイツが近いこともありこちらの店ではたくさんの種類のソーセージを楽しむことができます。
おすすめは、様々なソーセージを串刺しにした「ツォイクハウスケラー・ブルストシュピース」(29.5フラン)。オニオンソースをかけて目でも舌でも楽しめます。
*1フラン=110円(2017年5月現在)

デザインとトレンドの発信地、ウエスト地区に注目!

スイスの公用語はドイツ語、フランス語、イタリア語、ロマンシュ語の4カ国語。
多くの言語を使って1つの事を表現するのは大変なので、誰もが一目見て理解できるグラフィックデザインをいち早く活用してきました。
中でも、チューリヒのウエスト地区にある「デザイン・ミュージアム」は、35万枚のスイス観光ポスターをはじめとし、スイス随一のポスターコレクションを所蔵しています。

かつてスイスは、「険しい山岳地域なので危ない」というイメージがありましたが、景色の美しさや水の透明感をポスターで訴えた結果、今では世界中の方から注目される観光地にまでなりました。
描かれる山にも二種類、子供も惹き付ける可愛いらしい山だったり、映画「007」に出てくるダイナミックな山だったり。
ポスターを通して、スイスがどのようにして観光地として人を惹きつけてきたかをみることができます。
MUSEUM FÜR GESTALTUNG – SCHAUDEPOT(チューリヒデザインミュージアム)
Toni-Areal, Pfingstweidstrasse 96, 8005 Zürich MAP
+41(0)43 446 67 67
火曜・木曜〜日曜 10:00〜17:00、水曜10:00〜20:00、祝日 10:00〜17:00
月曜
http://www.museum-gestaltung.ch/
・大人12フラン(スイストラベルパス利用可)
http://www.raileurope-japan.com/pass/スイスパス
・スイストラベルパスについてはこちら
トレンドが詰まったウエスト地区でローカルなお買い物を

こちらには雑貨屋さんやアパレル、カフェなど、最先端のトレンドを取り入れたショップが50店以上軒を連ねています。
「ヴィアドゥクト」とは、「高架橋」という意味。各国の食べ物から八百屋、キッチン用品まで女性が好きなものを取り入れたショップが多く、見ているだけでもウキウキしてしまいます。

チューリヒ発のメッセンジャーバッグブランド「フライターグ」のフラッグシップストアです。
「フライターグ」のバッグはどれもトラックの積み荷の布をリサイクルしたしたもので、カラフルな色味と撥水性、丈夫な生地が特徴です。
一つとして同じ柄のデザインはなく、すべてがオリジナル。他の人と被らないのも人気の秘密です。


フライターグ (freitag)
Geroldstrasse 17, 8005 ZürichMAP
+41(0)43 366 95 20
月曜〜金曜 10:30~19:00、土曜10:00~18:00
日曜 週により営業時間や定休日に変動あり

チューリヒと一緒にめぐりたい、電車で20分の注目都市「ヴィンタートゥール」へ

20年前まで重工業の工場地帯として有名でしたが、今では工場や倉庫のリノベーションに成功し、多くの若者を引きつける話題のスポットになっています。
中でも人気なのが、2年前に工場跡地を再開発した商業地域「ズルツァー・アレアール」。
元工場だった建物の中に、可愛いショップやユースホステル、子供の遊び場や古着などが並びます。
食堂車の雰囲気でランチを楽しめる、レトロ列車カフェ

元々博物館で展示をしており、誰も貰い手がなくなった列車の車両を1両たったの1フランで買ったオーナーが、内装を整備し、当時の雰囲気をそのままに3年かけてリノベーションしました。
まるで列車の中で食べているような気持ちになるこのレストランは、観光客だけでなく地元の人々にも大人気。手軽なランチはもちろん、カフェタイムにのんびりしにくるのもおすすめです。


LES WAGONS(レ・ヴァゴン)
Lagerplatz 17a, 8400 WinterthurMAP
+41(0)52 508 50 17
月曜〜木曜 9:00〜23:30、金曜 9:00〜25:00、土曜 11:00〜25:00
日曜
森の中の邸宅美術館には、貴重なコレクションが

“邸宅美術館”とは、美術コレクター自身の家が作品とともにそのまま公開されている美術館のこと。
この邸宅を保有していたオスカーは、貿易会社の大金持ち一家に生まれ、39歳以降一生をアートコレクターとして過ごしました。
ルノワール、セザンヌ、モネ、ダミエをメインとし、約200点もの作品を彼の意図や趣味、そしてこの美しい環境の中で観られるのは、邸宅美術館ならではです。

オスカーが愛したイタリア式庭園でのピクニックが実現しそうです。
Sammlung Oskar Reinhart "Am Römerholz"(オスカー・ラインハルト・コレクション<アム・レマーホルツ>)
Haldenstrasse 95, 8400 WinterthurMAP
+41(0)58 466 77 40
火曜・木曜〜日曜 10:00~17:00、水曜 10:00~20:00
月曜
・大人12フラン(スイストラベルパス利用可)
http://www.raileurope-japan.com/pass/スイスパス
・スイストラベルパスについてはこちら

古い町並みも、アートも、トレンドも。なんでも揃うチューリヒ散歩

街は緑にあふれ、旧市街の散策からアート、トレンドの最先端まで、様々なスポットを楽しむことができます。
トラム(路面電車)に乗れば簡単に街中を移動することもできるので、一日かけてじっくり回ってみてくださいね。

-スイス政府観光局
http://www.myswiss.jp
-スイスインターナショナルエアラインズ
https://www.swiss.com
-スイストラベルシステム
http://www.raileurope.jp

スイス政府観光局
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文:Ami M 写真:青柳喬