広場で行われるフードマーケットと一緒に楽しみたい「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」
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広場で行われるフードマーケットと一緒に楽しみたい「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」

ダブリン中心部のテンプルバーエリアには、毎週土曜日にフードマーケットが開催される広場があります。 食欲を刺激する香りと活気があふれる広場の前には1棟の写真ギャラリーが。そこはフードマーケットと一緒に楽しみたい、とっておきの場所でした。

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アイルランドの写真芸術の「今」を発信する写真ギャラリー

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カメラの形をかたどった見た目が特徴の「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」外観

今回の舞台はパブが立ち並ぶテンプルバーエリアの一角。パブで流れる音楽が遠のきはじめる場所にあるのが今回ご紹介する「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」です。 1978年に建ってから、幾度かの工事により建物のかたちを変えながら今日にいたります。建物内には展示スペースやブックショップ、写真現像用の暗室が設けられており定期的にワークショップが開催されているのも見どころのひとつ。 入場料フリーの「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」は作品鑑賞の間口を広げることで、写真文化の発展を支えています。

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街の人たちが集まり野外イベントを行うことができる広場

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雨の日や週末に開くことのできるパラソルが立つ広場「ミーティング・ハウス・スクエア」

建物の前には「ミーティング・ハウス・スクエア」と呼ばれる広場があります。ここでは街の人たちがベンチで休憩したり楽器の練習をして過ごしているのが印象的。 そしてこの広場は単なる休憩場所としてだけではなく、野外イベントを行う場としても開放されています。

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毎週土曜日に広場で行われるフードマーケット

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「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」目の前で開催されるフードマーケット

建物正面の広場「ミーティング・ハウス・スクエア」で行われる野外イベントで特にお勧めなのが、毎週土曜日に開催されるフードマーケット。 ボリュームたっぷりのサンドイッチやコーヒー、さらには生牡蠣とワインがいただけるお酒好きには堪らないブースも出店されます。

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可愛らしい焼き菓子などが売られるブースは見ているだけでもわくわくしてしまいます。

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フードマーケットでお勧めの一品

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ごろごろとした鶏肉と野菜、濃厚なチーズが美味しいキッシュ

個人的にお勧めしたい過ごし方は、食べ応えのあるキッシュを買ってそのまま広場でいただくこと。 酪農が盛んであるアイルランドでは街中のスーパーにおいてもチーズのレパートリーがとても多く、豊富さに当初とても驚きました。 そんな酪農大国アイルランドで作られるチーズたっぷりのキッシュは、是非食べていただきたい一品です。

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フードマーケットを堪能した後に楽しみたい写真ギャラリー

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マニアックなお勧めスポットも教えてくれるスタッフさんが居る1階のブックショップ

キッシュで満たされた後は、いよいよ「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」の館内へ。 1階にあるのは写真にまつわる書籍を中心に扱うブックショップです。 有名写真家や若手写真家による作品のポストカードも売られており、ひとひねり効いたお土産を探すのにもうってつけ。

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ブックショップのスタッフさんにお話を伺っていて印象的だったのが、大通りに面することなく静けさが守られている場所にこそ「隠されたダブリンの本当の魅力」があるということ。 お酒やパブの文化と同じく芸術文化も栄える街・ダブリン。時間をかけて歩いてみると独自の空気を漂わせる場所に出会うことができるのがこの街の魅力です。

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吹き抜けをもつ開けた展示スペース

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階段を上ってすぐに現れる2階の展示スペース

2階の展示スペースにやってきました。こぢんまりとしたギャラリーながら吹き抜けをもつ展示スペースは圧迫感がなく、平日の日中はお客さんが少ないため贅沢に展示を楽しむことができます。

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展示室内の壁は、床の半円に沿って動かすことができます。それにより大きなひとつの空間としたり、2つに空間を分けることができたり。柔軟に展示スペースのかたちを変えられるのが特徴です。 ギャラリーや美術館の主役とはそれを利用する人ではなく、作家により生み出された作品たち。そして作品たちの魅力を最大限にするために周りの環境を変えるということ。 展示される作品の性格に合わせて空間のかたちを変えられるのは、ギャラリーの役割として大切なことなのです。

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2階の展示室の窓から、外の景色を眺める

作品鑑賞のさなか窓際に座って、外の様子を見ながら一服できるのもこの空間の魅力。展示室の大きな窓からは建物前の広場を見下ろすことができます。

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3階の階段室と展示スペースをつなぐ渡り廊下

吹き抜けに面した渡り廊下からは2階の展示スペースを眺めることができ、壁には控えめに作品が展示されています。

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作品を際立たせるため壁は白色に塗られ、過度な装飾のない建物内。 渡り廊下の床を見下ろしてみると「寄せ木」と呼ばれる、色調の違う木材を並べる仕上げがなされています。 床に目を配ってみると控えめながらも温かさを感じさせるような箇所が発見できるのでした。

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今回は建物の前にある広場「ミーティング・ハウス・スクエア」と一体で楽しみたい写真ギャラリー「ギャラリー・オブ・フォトグラフィー」についてご紹介しました。 ひっそりと隠れるようにして存在する「ダブリンの本当の魅力」に会いにきませんか?

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Gallery of Photography

ギャラリー・オブ・フォトグラフィー

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。
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タナカユウキ

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おなかの弱い一級建築士。ライター、建築写真家。1988年岐阜生まれ。現在はアイルランドのダブリンという街に住んでいます。好きな食べ物はドーナツと、カレーライス。

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