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夏限定!京都の老舗和菓子店が手がける金魚がかわいい涼やか錦玉羹

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夏限定!京都の老舗和菓子店が手がける金魚がかわいい涼やか錦玉羹
京都には、夏が待ち遠しくなってしまう和菓子があります。
見た目にも涼やかなその和菓子は、毎年初夏が近づけば「そろそろ販売開始?」との声がちらりほらりと聞こえてくるほどです。みんなのお目当ては、和菓子の老舗「京生菓子司 松彌(まつや)」が手がける創作和菓子。その魅力をご紹介します。

明治21年創業の老舗が生み出す「創作和菓子」

明治21年創業の老舗が生み出す「創作和菓子」 白いのれんが涼やか
「松彌」は地下鉄京都市役所前駅から歩いて5分。二条通の少し北側、新烏丸通沿いにあります。
明治21年に「いろは餅本店」として創業したのが始まりで、戦後に現在の地に移った際に屋号を「京生菓子司 松彌」と改めました。

創作和菓子を得意とし、通年商品は「高瀬川」にちなんで作られた「舟入」ただひとつ。常時6~7種類ほど並ぶそのほとんどが、季節限定商品なのです。

創業当時の名残

見た目にも涼やかな「金魚」と「花火」

見た目にも涼やかな「金魚」と「花火」 梅酒風味の寒天ドームに金魚が泳ぐ(1個310円)。毎年GWごろから8月末までの販売
なかでも人気が高いのが、夏祭りの金魚すくいをイメージした「金魚」。
ドーム型の寒天の中で泳ぐ、リュウキンとデメキンが何とも涼やかで、いつまでも眺めていたくなります。
寒天と砂糖を煮詰めた錦玉を流し入れては、固まるのを待ち、そしてまた錦玉を重ねる。この気が遠くなる工程をていねいに繰り返すことで、美しい水色のグラデーションが生まれます。これらの手仕事はすべて、ご主人の國枝純次さんがひとりで手がけているのです。
花火を真上から見下ろすような「花火」(310円)は7~8月末までの販売。下の餡は観客をイメージ
他にも、新潟県の花火大会「片貝まつり」にインスピレーションを受けて誕生したという「花火」は、「金魚」と並ぶ看板商品。その美しさのとりこになる人も多い一品です。
実際にご主人自ら足を運び、花火大会の運営本部に「花火」を届けたこともあるのだとか。

夏の定番「あゆ」と遊びごころあふれる「あまご」

夏の定番「あゆ」と遊びごころあふれる「あまご」 「あゆ」(写真上)は5月下旬~落ち鮎の頃、「あまご」(写真下)は3月下旬~9月初旬頃の販売(各170円)
そして、京の夏の風物詩である「あゆ」ももちろんオリジナル。
ひとつひとつ手作業で仕上げる愛くるしい表情と、口あたりなめらかな求肥が特徴の人気商品です。
実は「松彌」には、「あゆ」にそっくりの「あまご」も存在します。「あゆ」との違いは、背中のシマシマとしっぽの大きさ。よく見比べると、「あまご」のしっぽの方がちょっぴり大きいのです。
左が「あゆ」、右が「あまご」の中身。どちらも求肥
しかし、それだけではありません。「あゆ」のおなかの中が真っ白なのに比べ、「あまご」のおなかは真っ黒。これは、求肥に波照間産の黒糖を使っているから。
黒糖の求肥は珍しく、ひとくち食べて驚かれる方も多いのだそう。

ご主人のセンスとやさしさで誕生

ご主人のセンスとやさしさで誕生 ご主人は和菓子製造一級技能士でもある
「あまご」誕生のきっかけは、「あゆ」を作っているときに遊びに来たご主人の釣り仲間のひとこと。「ニジマスはないの?あまごはー?」。その冗談を本当にかたちにしてしまう、ご主人の遊びごころがすてきです。
1995年ごろから今の4代目「金魚」に
今や定番となった「金魚」は、実は4代目。はじめの頃はドーム型ではなく、棹菓子の要領で四角いかたちをしていました。しかし、サイズを整えるために包丁を入れる際、金魚も一緒に切れてしまうことがあり、それをかわいそうに思ったことから、今のドーム型になったのです。
お店で出迎えてくれる金魚と、ご主人が手を加えた抜き型
時には、抜き型すらも自ら作ってしまうというご主人のユニークな発想とやさしさが、夏の訪れを恋しくさせる創作和菓子を生み出しました。これまで手がけた創作和菓子は、なんと3000種類を越えるのだとか。

「松彌」ならではの京の和菓子で、涼を感じてみませんか。

京生菓子司 松彌(キョウナマガシツカサ マツヤ)

京都府 京都市中京区新烏丸通二条上ル橘柳町161-2 MAP

075-231-2743

10:00~18:00

月曜、第3火曜

京生菓子司 松彌

※掲載の内容は、記事公開時点のものです。変更される場合がありますのでご利用の際は事前にご確認ください。

文:

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