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2025.10.04
京都・一乗寺のパティスリー「むしやしない」で、体に優しいアフタヌーンティーを♪
豆乳を使ったスイーツが魅力のパティスリーが、京都の一乗寺にあります。「むしやしない」のオーナーであり、豆乳パティシエである、うのゆきこさんが作り上げるケーキはヘルシーというだけでなく、見た目にも趣向をこらした楽しいお菓子ばかり。今、和風アフタヌーンティーが話題になっていると聞きつけ、さっそく訪れてみました。
一乗寺の商店街に軒を連ねるパティスリー
「648471(むしやしない)」の看板を目印に商店街をおさんぽ
「むしやしない」へは、叡山電車の一乗寺駅から徒歩で東へ約3分。一乗寺は近くに美大があったり、「世界で一番美しい本屋」といわれるお店があったりと、10年ほど前から京都のカルチャースポットとして注目を集めるエリアです。 店名の「むしやしない」とは、お腹が空いたときにつまんで、小腹を満たしてくれるちょっとした物という意味の京言葉だそう。
豆乳スイーツから、ブランド大豆の開発まで
カフェスペースは木のぬくもりがあふれるシンプルな空間
むしやしないのオープンは約20年前の2006年。フランス菓子のパティシエであったうのさんが、素材としての豆乳の魅力に目覚め、当時まだ珍しかった豆乳スイーツを味わえるパティスリー&カフェを立ち上げたのが始まりでした。 今では、大豆の改良を手がけ、独自の品種を創り出すまでに。青臭さがなく、しっかりとした甘味とコクのある大豆が、むしやしないの豆乳スイーツを支えるのです。
誰もが味わえる体にやさしいアフタヌーンティー
和風アフタヌーンティー「花こふれ」6000円(内容は季節により異なる)
実は、むしやしないには、豆乳スイーツだけでなく、グルテンフリー&ヴィーガンというもうひとつのコンセプトがあります。23 種の食物アレルギーを持つ男の子のため、小麦や牛乳を使わずに、米粉や豆乳などからケーキを作ったのがきっかけなのだとか。 季節のケーキやフルーツタルト、白玉などの和洋菓子、おばんざいや豆乳チーズを使ったセイボリーが白木の重箱に詰められた、宝石箱のようなアフタヌーンティーセットもそのひとつ。和の雰囲気に、華やかな見た目、そしていろいろなものを少しずつ味わえるのが魅力です。
中央には、大豆ミートを素材にした肉味噌を包んだおむすび
この日のセイボリーには、米粉からつくる最中種(最中の皮)に油揚げやアボカド、のりを詰め、そして豆乳チーズをのせて香ばしく焼いたチーズ焼きや、おむすびが盛り込まれていました。右上のグルテンフリーのお麩は、抹茶ときな粉味。もち米から作られているそう。
米粉や豆乳、抹茶など和素材がたっぷり使われているプティフール
プティフールが9種かわいく並ぶお重の中央には、秋のお菓子モンブラン。みたらしのタレがかかった白玉だんごや、苔玉のような抹茶テリーヌ、フランボワーズが爽やかなチョコレートタルトなど、和洋折衷スイーツがずらり。次はどれにしようかと迷いながら食べるのも楽しいものです。
おから茶は、おみやげ用のティーパックもある
添えられたお茶も、むしやしないならではの「おから茶」。お店で豆乳を絞った後のおからを自家焙煎して作ります。ほうじ茶よりも甘味が感じられる、丸いほっこりとした味わいでした。
お持たせにぴったりな「想う壺」
ネーミングも楽しいお菓子「想う壺」1800円
プティフールをはじめとする生ケーキだけではなく、クッキーやパウンドケーキ、プリンなどおみやげ用のスイーツも豊富なむしやしない。(一部商品は、リニューアルに伴い店頭に無い場合があります) お茶壺に入っているのは黒豆のお菓子です。京都産の丹波黒を甘納豆にし、スイスのチョコレートでコーティング。さらに京白丹波という品種の大豆から作るきな粉と抹茶で仕上げます。京都の味がひと粒ひと粒に込められているので、贈り物にもよさそうです。
「おいもHaan」1枚190円と、「おからのクッキー」2個216円
もっとカジュアルなお菓子もあります。京都産の有機さつまいもを使った焼きいもにそっくりな焼菓子や、紅葉の形をしたおからのクッキーは、これからの季節、日々のおやつとしても嬉しいですね。 お店から詩仙堂や圓光寺へは徒歩で約10分。秋色に染まる境内をおさんぽした帰りに、ぜひ立ち寄って、体にも心にもやさしいお菓子でほっとひと息ついてみましょう。
むしやしない
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文:戸塚江里子(らくたび) 撮影:小川康貴
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