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2017.09.28
ぶどう狩りから空中キャンプまで。秋の茨城で豊かな“食”と“泊まる”を楽しむ
国内でも多数の観光農園を有する、フルーツ王国・茨城。秋は県の北部にある常陸太田エリアで、ぶどう狩りが楽しめます。また、周囲を山に囲まれており、穏やかな里山の風景に出会えるのも魅力。そんな風景を心ゆくまで満喫できるカフェやホテルなど、里山の魅力に浸れるスポットをご紹介します。

甘い果汁をたっぷり含んだぶどうをもぎたてで味わう

入園料1人100円を払い、収穫した分は重さに応じて料金を支払う(1Kg約1100円)
常陸太田市は県内有数のぶどうの産地。市内に53軒あるぶどう園では、9月〜10月上旬にかけて、ぶどう狩り体験が楽しめます。

巨峰の1kgは約3〜4房が目安
この時期に収穫体験ができるぶどうの品種は「巨峰」。大ぶりの巨峰は口に入れた瞬間、上品な甘さの果汁がいっぱいに広がります。もぎたてを食べてその瑞々しさを堪能するだけでなく、おみやげとして持ち帰ってもOK。 ぶどう園の直売所では9月下旬まで常陸太田にしかない品種「常陸青龍」もあるので、合わせて購入してみては。
JA常陸 常陸太田ぶどう部会

里山の景色も味わって。隠れ家カフェ「Scone&Coffee r.」

日替わりのスコーンとマフィン(各1個 200円)。合わせて約10種類を販売
2017年1月オープンした「Scone&Coffee r.」は、週3日だけ営業するカフェ。

窓際のカウンター席。視線の先に緑豊かな贅沢な景色が広がる
白壁が印象的な店内には、古道具やアンティーク雑貨などを配置。店内の窓からは里山ののどかな風景が望むことができ、心地よい空間が広がります。 添加物と白砂糖を使わずに作るスコーンは口当たりが軽く、ナチュラルな甘さ。時間が経ってもさっくりとした食感で、テイクアウトで買って帰る人も多いそう。

自家菜園で採れた梅を使って作る「自家製梅ソーダ」(400円)もおすすめ
徳島の「aalto coffee(アアルトコーヒー)」から豆を仕入れ、ハンドドリップでいれるコーヒー(300円)は、苦みと甘みがしっかり感じられ、スコーンとの相性も抜群。 「体に優しいおいしいお菓子で笑顔になってもらいたい」という、店主の坂倉理恵さんの優しさとこだわりが詰まったお店です。

Scone&Coffee r.
スコーンアンドコーヒーアールドット

さまざまな里山体験が楽しめる森の中のホテル「里山ホテル ときわ路」

ぶどう園を抜けた森の上にたたずむ、閑静なロケーション
今晩は、緑豊かな森の中にある人気のホテル「里山ホテル ときわ路」に宿泊しましょう。
敷地内には野菜やハーブを栽培する菜園「里山ポタジェ」のほか、ヤギが除草スタッフとして働いていたりと、童話の世界を思わせる景色が広がります。

森の中で空中グランピングが楽しめる「マッシュルームキャンプ」
グランピング以外でも、星空案内人の資格を持つスタッフによる「星空トーク」や、木の実を使った工作「森のワークショップ」など、アクティビティが充実
里山ホテルが提案するアクティビティの中でも、特に評判なのが「里山グランピング」。 地上2mの高さに設置された大きなテントに寝泊まりしながら、日中は森林浴、夜は星空観賞などが楽しめます。また、お風呂やトイレはホテルの施設が使えるので、キャンプ初心者にも安心です。
バーベキューでは、茨城県のブランド豚「美明豚」も楽しめる。茨城が誇るクラフトビール・常陸野ネストビールと一緒にどうぞ(ドリンクは追加料金)
ホテル内には地域のおいしい食材を活かした料理が味わえるレストランもありますが、せっかくなら里山ポタジェの隣でバーベキューコースが堪能できる「里山イタリアンBBQプラン(〜10/31)」をオーダーするのがおすすめ。 里山ポタジェで採れた野菜のほか、地元の生産者から届く新鮮な食材をイタリアンテイストでアレンジ。野菜が足りなくなったら里山ポタジェに行っておかわり、なんてことも。畑の中で食事しているような雰囲気もおいしさをプラスしてくれます。

大自然のパノラマビューを望む絶景ルーム「つきのおへや」

日常を忘れ里山の自然に向き合える空間
「キャンプもいいけれど、客室にも泊まってみたい!」という方には「つきのおへや」がおすすめ。 こちらは周辺の山々や夜の星空など贅沢なパノラマビューが楽しめるお部屋。紅葉シーズンの眺めは圧巻だそう。
朝は内庭を眺めながら入浴できる大浴場
また、室内には鋳物の五右衛門風呂があり、昔ながらの趣とスタイリッシュなデザインがマッチしています。施設内には大浴場もあるので、気分に合わせて利用してみてください。

里山ホテル ときわ路
サトヤマホテルトキワジ

大正期の蔵の中で味わう「常陸秋そば」ランチ

「かき揚げ蕎麦のミニコース」(2030円)。蕎麦はもり蕎麦、かけ蕎麦、つけ蕎麦のいずれかが選べる。季節替わりの前菜3種、かき揚げ、デザートなどが付く
里山ホテルで過ごした翌日のランチは、茨城のブランド品種「常陸秋そば」を満喫しましょう。数あるお店の中から、今回は約200年の歴史をもつ木内酒造本店の敷地内にあるお店「蔵+蕎麦 な嘉屋」へ。 自慢の蕎麦は、地元の契約農家が栽培する「常陸秋そば」を使用。白く細い外一(そといち)蕎麦は、そば粉10割・つなぎ1割で作られており、のど越しが良く、豊かな風味が特徴です。追加料金(+367円)を払えば水を使わずに酒だけで打つ十割酒蕎麦にも変更でき、コチラもおすすめ。 人気メニュー「かき揚げ蕎麦のミニコース」のかき揚げは、自家農園で栽培されたものを含む約10種類の野菜を使用。サクサクとした食感と野菜の甘味がたまりません。

季節限定を含め、約15種類がそろう「常陸野ネストビール」(330ml、400円〜)。箱代+108円で2本から箱詰めにできる
また、併設のショップでは木内酒造が誇るお酒類が販売されています。オリジナルクラフトビール「常陸野ネストビール」は世界50か国以上で愛されている人気商品。フクロウのかわいいラベルにひかれて、たくさん購入してしまいそう。

蔵+蕎麦 な嘉屋
クラソバナカヤ

彩りが鮮やかになる秋だからこそ行きたい茨城

フルーツに蕎麦、里山グランピングと、自然の恵みが豊かな茨城。これから紅葉シーズンを迎え、さらに美しさを増す里山の景色を求めて、訪ねてみてはいかがでしょう。
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渡部真人 写真:清水亮一
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