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2015.08.20
大渓谷の美しさに感動!断崖絶壁に立つ絶景カフェ
※こちらの記事は2015年8月20日に公開されたものです。 奈良県十津川村にある、国特別名勝の渓谷「瀞八丁(どろはっちょう)」。この景勝地を見渡す崖の上に、元旅館の「瀞(どろ)ホテル」はあります。建物は築100年以上。長い時を刻んだ歴史的建造物を生かし、食堂・喫茶として生まれ変わりました。
想像以上にすごい眺めの“別天地”。木造和風の建物もなんとも素敵です
マフィンプレート(ベーコンと玉ねぎのマフィン、コーンスープ、生ハムのサラダ)1000円と、ジンジャーエール500円
三重、奈良、和歌山の三県にまたがる吉野熊野国立公園内の国特別名勝・瀞八丁を見下ろす断崖絶壁に「瀞ホテル」は立っています。眼下に広がるエメラルドグリーンの渓谷はなんともダイナミックで、この景色に魅せられて古くから多くの人がこの地を訪ねました。 元旅館だった建物は大正・昭和に建てられたもので、1917(大正6)年「あずまや」として開業した当時は、山で切り出した材木で筏(いかだ)を組んで運ぶ「筏師」のための宿だったそう。昭和初期には「瀞ホテル」という名称になり、絶景を楽しむ宿泊地としてにぎわっていました。数年前に先代のご主人が亡くなられてからは、惜しまれつつも休館されていたそうですが、この家で生まれ育ったオーナーの東達也さんの手によって食堂・喫茶としてよみがえりました。 再生のきっかけは2011年8月に起こった台風12号。「瀞ホテル」も別棟が流されるほどの大きな被害を受けました。それから少しずつ建物を直し、食堂・喫茶をオープンするに至ったそう。大正・昭和から歴史を重ねた建物の大きな窓からは、迫力あふれる絶景を間近に感じられます。洋風ベランダのかたちや洗面所のタイルなど、レトロでかわいい部分があちこちにあり、地下、1階、2階と各お部屋を探訪するのも楽しいです。現在はギャラリーも兼ねていて、企画展「瀞峡八景~八人が見た八通りの瀞~」を開催中。作品が館内に散らばり、探検しながら作品鑑賞できる楽しい空間になっています(展示期間は2015年11月末まで)。
2階の座敷。障子の下部分がガラス窓になっていて、渓谷が見渡せる
瀞峡めぐりのウォータージェット船が停泊する景色も店内から楽しめる
紙雑貨、陶器、アクセサリーなど雑貨コーナーも充実しています
1階にある雑貨スペース。「ミハニ書林」や「水縞」などのかわいい紙もの文具が充実
1階には雑貨コーナーもあります。セレクトが素敵で、とくに紙ものを中心とした文具、陶器、ブローチなどのアクセサリーが充実しています。瀞峡のレトロなポストカードは思わず手に取ってしまう、インパクトのあるデザイン。迫力満点の渓谷を眺めながら、誰かに手紙を書くのもおすすめです。 あらためて渓谷を見下ろすと、ここは日本?と思えてくるような別天地。断崖奇岩の絶景を見に、ぜひ訪れてみてください。涼しげな夏、紅葉の秋など、季節によっていろいろな風景を見せてくれますよ♪
レトロなデザインが素敵。瀞峡のポストカード1枚150円
瀞ホテル
どろホテル
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白桃澄江 写真:青木小織
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