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2024.03.09
寺院の名残を感じる茶寮「世世」のアフタヌーンティーで、奈良散策のひと休みを
春日大社や東大寺、興福寺といった名所がある奈良公園内。江戸時代後期に建築された旧興福寺子院「世尊院」を改修して茶寮へと生まれ変わった、茶寮「世世」があります。 店内は、季節によって変化するお庭が眺められる、開放的な空間が広がり、地元食材をつかうアフタヌーンティーセットやスパイスカレーなどと一緒に、奈良の魅力を存分に感じられますよ。
寺院建築の美しさを感じられる茶寮

茶寮への入口は暖簾が目印
近鉄奈良駅から徒歩15分ほど、東大寺へ向かう人気のエリアに茶寮「世世」はあります。世尊院に由来する「世世」という店名は、世代を重ねることを表し、もともと世尊院であった当時と今、その時代その時代の良さを感じられるようにリノベーションされています。 樹齢500年ほどの丸太をつかった圧巻のオブジェ、鶴や松が印象的な襖、さまざまな調度品が並び、入口はまるで美術館のよう。その先の店内に進むと、窓越しに豊かな緑の庭園が広がっています。

修復して色鮮やかに蘇った襖も印象的
奈良のおいしさを少しずつ詰め込んだアフタヌーンティー

小さなアフタヌーンティーセット(フリーフロー90分付き)4428円 ※現在は終売
一番の人気は、大和蜂蜜や大和大鉄砲大豆など、奈良の食材をいかしてつくられた小さなアフタヌーンティーセット。ランチ後にも食べられるようにと、少し小さめのサイズで提供されています。 鮮やかな伊万里焼の3段皿には、季節の上生菓子、抹茶のテリーヌ、スコーン、ガラスの器には紫芋と本葛の葛餅「大和大鉄砲大豆」のきなこ添えが盛られ、4種のスイーツがいただけます。諸説ありますが、奈良は養蜂のはじまった場所ともいわれているそうで、スコーンにはそんな大和蜂蜜をつけていただきます。 飲み放題のドリンクも奈良産の食材をつかったものがたくさん。なかでも注目のオリジナルティーは、ほうじ茶&大和当帰、大和紅茶&黒文字、大和紅茶&月ヶ瀬ミントなど、ここでしかいただけないフレーバーばかりです。 アフタヌーンティーは4部制(11:00〜、12:30〜、14:00〜、15:30~)です。
上生菓子と抹茶 1800円
時間を気にせずふらっと訪れたくなったときは、季節の上生菓子と奈良県産の抹茶のセットやほうじ茶シフォンケーキ(ドリンク付)2000円など、気軽に楽しめるセットも用意されていますよ。
シルクロード伝来のスパイスをきかせたカレー

世世のスパイス4807円
シルクロードの終着点であった奈良。スパイスが伝わったというその歴史にヒントを得てつくられたカレー「世世のスパイス」は、7〜8種のスパイスをオリジナルでブレンドしています。 大和地鶏や季節の野菜がごろっと入ったレッドチキンカレーで、アクセントに加えた大和橘の爽やかな香りが最後にふわっと広がります。少しピリ辛の味付けなので、奈良で育ったお米・ひのひかりと古代米をブレンドしたごはんが進みます。一味をつかった赤い柚子胡椒で辛さを足したり、ライムをきゅっと絞って酸味を加えたり、南高梅を合わせたりと、少しずつ味を変えていただけるのもうれしいポイント。食後のデザートとしてほうじ茶のシフォンケーキもついてくる大満足のメニューです。 また、奈良の伝統的な柿の葉寿司をアレンジしたセット「世世ノ寿司」3000円や、寒い季節にぴったりのにゅうめんのセット「世世ノ麺」2000円など、世世らしさを加えた郷土料理もあります。

43席用意されている広々とした店内
江戸時代後期に建築された寺院の佇まいをそのまま引き継いだ茶寮「世世」なら、お寺や神社を見て感動した気持ちのまま、ゆったりと余韻に浸れるはず。奈良散策の休憩タイムに、立ち寄ってみてはいかがですか。
茶寮「世世」
サリョウゼゼ
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Union Synapse 撮影:木村有希
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