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2017.09.22
【東京】10/7-12/17|オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代
20世紀のスイス、ドイツで活動した画家、オットー・ネーベルの日本初となる回顧展が、渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで10月7日よりスタートします。 メイン画像:オットー・ネーベル 《ナポリ》『イタリアのカラー・アトラス(色彩地図帳)』より、1931年、水彩・紙、 オットー・ネーベル財団
ネーベルの肖像写真 1937年 (オットー・ネーベル財団提供)
ドイツ・ベルリンに生まれ、後にスイスで活動した画家オットー・ネーベル(1892~1973)。1920年代半ばにワイマールに滞在したネーベルは、バウハウスでカンディンスキーやクレーと出会い、長きにわたる友情を育みました。 建築、演劇、音楽、抽象などネーベルが手がけた主要なテーマの作品と共に、同時代に活躍した画家たちの作品もあわせて鑑賞できるのが今回日本初となる回顧展の魅力のひとつです。
油彩、版画、コラージュなど多彩な作品を展示
オットー・ネーベル《ムサルターヤの町 Ⅳ 景観B》1937年、グアッシュ・紙、ベルン美術館
画家、版画家、さらには詩人として活躍し、マルチな才能を持っていたネーベルは、なんと建築を学んでいたこともあるそう。 その影響からか、都市の建築物の構成を単純化された立方体や結晶体の形にあてはめ、色彩のコントラストによって捉えようと試み、一連の都市の建築シリーズを描きました。また大聖堂のモチーフに興味を持ち、色のついたガラスを通って空間に溢れる光に満たされた内部空間を繰り返し描いた作品もあります。
オットー・ネーベル 《明るい黄色の出来事》 1937年、油彩・キャンヴァス、オットー・ネーベル財団
色と形だけで自立する絵画を目指したネーベル。後半生、彼がドイツを離れ、スイスに移住すると、さらにその探求心が開花。カンディンスキーの尽力で、ニューヨークのグッケンハイム財団が作品を購入し、ネーベルの芸術活動を支援していたそうです。 年齢を重ねるごとに作品に込められる、内面的な世界は、造形的、色彩的な探究とともに、豊かな精神性あふれる世界を生み出していきました。
オットー・ネーベル展 シャガール、カンディンスキー、クレーの時代
03-5777-8600
ハローダイヤル
http://www.bunkamura.co.jp/museum/exhibition/17_nebel/
料金:一般 1500円 / 大学・高校生 1000円 / 中学・小学生 700円 巡回先:京都文化博物館 2018年4月28日(土)~6月24日(日)
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